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古河電工時報 第106号

街路灯配線用ジョイントユニットの開発

江口英二,三浦望東,柳川幸伸,石倉 滋

概要

「ジョイントユニット」は,街路灯のポール内に取り付ける配線器具として開発したユニット型のケーブル配線システムである。ユニットは,防水カバーをかぶせたブレーカとテストスイッチを内蔵し,リード線とブレーカカバーの操作部を本体から出し,内部を樹脂でモールド成形した構造である。この結果,優れた防水性が得られブレーカと配線部をポール内の湿気や結露から保護し,リード線によって電源と器具の接続をポール外で行うことができる。また,本体が小型のためポール内に別途取り付けた安定器の交換が容易になり大幅な省力化が図れる。従来の配線器具は,主にブレーカと端子台が組み込まれたケーブル接続箱を使用していたが,結露によるブレーカの故障「結露対策」や配線作業の手間と箱の大きさ問題「作業性改善」が長年の改善テーマであった。「ジョイントユニット」は,これらの改善テーマに対しブレーカにかぶせる防水カバーの成形と配線部のモールド技術で「結露対策」を行い,リード線による接続と小型化によって「作業性改善」を実現した新しい配線システムである。


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