将来の選択肢を広げるきっかけに。古河電工で見て・聞いて・体感しよう!~リコチャレ2023~

女子学生の皆さんが、理工系分野に興味・関心を持ち、将来の自分をしっかりイメージして進路選択(チャレンジ)することを応援するため、内閣府男女共同参画局が中心となって行っている取り組み「理工チャレンジ」、通称「リコチャレ」。

古河電工もこの活動に賛同し、2022年度から企業体験イベントを開催しています。昨年度はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、今年は初めてのリアル開催が実現し、古河電工本社に中高生を招待して、会社紹介、社内見学ツアー、技術体感プログラム、先輩社員とのパネルディスカッションを実施しました。今年度は8月1日、2日の2日間で、およそ20名の中高生と、その保護者の方にご参加いただきました(当イベントは男子学生も参加可、保護者は学生1人につき1人まで同席可)。

夏のリコチャレ2023 理工系って実はおもしろい!古河電工で見て・聞いて・体感しよう!

リコチャレの主旨に賛同。将来の選択肢を広げてほしい

メーカーである古河電工にとって、技術を将来につないでいくことは大きなミッションの一つです。また、ダイバーシティの観点で女性エンジニアの育成も重要と考えています。多様な人材が集まることでアイディアも多様になり、そこから新しいイノベーションが生まれることが期待できますが、日本の研究者の女性比率はまだまだ低い状況であり、人材基盤強化のためにも解決すべき課題と捉えています。そんな中、「学生の理工系への進路選択の可能性を広げよう」というリコチャレの主旨に賛同し、古河電工も2022年度から企業体感イベントを開催しています。

このイベントを通して技術やものづくりを身近に感じてもらい、進路の選択肢を増やすきっかけを作る、という形での社会貢献を目指しています。 実際に技術を体感し、働く人たちを間近に見ることで「技術やものづくりを通じて働くってどういうことだろう?」と、自分事として考えてもらえるようなプログラムを組みました。また、ダイバーシティの一環として、女性の技術系職種への進出を後押したいという思いから、女性社員の生の声を聞いてもらうパネルディスカッションもプログラムに入れています。

イベント開会のあいさつをする、組織開発課 浅井俊絵課長

まずは「古河電工ってどんな会社?」を知ってもらう

BtoB企業で、消費者に直接製品やサービスをお届けする機会がほとんどない古河電工は、中学生、高校生からの知名度が低いのが悩みのタネ。まずは会社紹介の中で、実は鉄道や自動車、スマートフォンなど生活の身近なあちこちで古河電工の技術が活躍していることを紹介しました。

クイズを交えた会社紹介の様子

次に、本社見学ツアーを実施。実際に従業員が働くスペースも通りながら、一通り案内しました。

間もなく創業140周年を迎える古河電工が大きく働き方を変えようと動いたのが2021年7月の本社移転。オフィスのコンセプトからレイアウト・デザインなどを、若手社員を中心としたプロジェクトメンバーが考案しました。新本社ではフリーアドレスを導入し、働き方に合わせたさまざまなエリアを作り、コミュニケーションを活性化するしかけを取り入れるなどして、イノベーションの促進を図ろうとしています。そんなこだわりポイントを説明しながら案内したところ、見学した学生からは、「滅多にない機会で面白かった」「想像していた『会社』とは違う雰囲気で楽しそう」「こんな綺麗なオフィスで働いてみたいと思った」などの感想が寄せられました。

本社見学ツアーの様子

オフィス見学の後は、技術体感プログラムを実施しました。今回はヒートパイプの放熱技術を紹介。銅管の内部を工夫することで、もともと熱伝導性の高い銅がさらに何倍も熱を伝えやすくなり、より速く熱を逃がすことが出来る技術で、パソコンなどに採用されています。

実際に銅の棒とヒートパイプを手に持ち、熱いお湯に入れて熱くなる速さを、次に冷たい水に入れて冷たくなる速さを比較、体感してもらいました。

ヒートパイプの技術体感。実際に触ってみると熱が伝わる速さに驚きます

また、古河電工グループの製品をいくつか展示し、これらの製品がどのような場面でお役立ちしているかも紹介しました。

製品紹介。説明を熱心に聞く学生と保護者のみなさん

理系の仕事のやりがいは?進路はいつ決めた?
実際に働く先輩に聞く

これから進学、就職という岐路に立つ学生の参考にしてもらいたいと、若手の女性技術社員によるパネルディスカッションを行いました。

まずは2名のパネリストがそれぞれ、携わっている仕事の紹介と一日の過ごし方について、理系への進学を決めたきっかけや、古河電工を志望した経緯について話しました。

その後、学生と保護者の方からの質疑応答のコーナーを設けました。「理系に進んで良かったこと・大変だったことは?」「理系に進みたいけど苦手な理系科目があっても大丈夫?」「進学した大学の決め手は?」「学生時代もっとこうしておけばよかったと思うことは?」「職場の研究グループは何人くらい?」「会社ではどんな時にやりがいを感じる?」などなど、学生時代から現在に至るまでさまざまな質問が出て、パネリストが一つひとつ、体験談を交えながら丁寧に答えました。

2日目のパネリスト、メモリーディスク事業部門技術・品質保証部技術開発課 畠山のどかさん
高校時代、ヨーグルトの蓋の裏にヨーグルトがくっつかない技術に感動し、金属材料の専攻を志望
1日目の質疑応答の様子
左から、マテリアル研究所 素材力イノベーションセンター メタル技術開発課 今井香歩さん、エレクトロニクス研究所エレクトロニクス応用技術開発2部 熱技術課 髙田早紀さん

企業体験を進路選択のヒントに。古河電工はこれからも応援します!

リコチャレ2023に参加した学生からは、「実際のオフィスを見学でき、先輩方の話を聞けて良かった」「進路を考えるうえで参考になった」などの声を聞くことができました。

これから先の進学そして仕事選びの際に、リコチャレで得た情報が少しでも参考になれば幸いです。そして、数年後の就職先の候補に古河電工グループの名前が挙がったらなお嬉しいです!古河電工はこれからも、未来をつくる若い世代を応援します!

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