古河電工グループで活躍!ジェフユナイテッド市原・千葉レディース選手が働きながら考えるセカンドキャリアとは
古河電工グループでは、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(以下「ジェフ千葉レディース」)の選手が従業員として活躍しています。サッカー選手としての活動を行いながら企業に勤める彼女たちの日常での気づきや、描き始めたセカンドキャリアについてお聞きしました。
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- はすわ まこと蓮輪 真琴
- ジェフ千葉レディースDF背番号6
古河電工ビジネス&ライフサポート株式会社 経営管理部
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- いまだ さら今田 紗良
- ジェフ千葉レディースFW背番号16
古河電気工業株式会社 営業統括本部 企画統括部業務改革課
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- おおくま あかね大熊 茜
- ジェフ千葉レディースGK背番号30
古河産業株式会社 管理統括部門 法務部法務ユニット
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- ばいとう はるか梅藤 悠
- 古河電気工業株式会社 事業・プロセス変革チームTRO2課
2023年度の社内副業制度でWin By All!プロジェクト(※)にも参加。
今回のインタビュアーを務める。
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フルカワとジェフをつなぐWin By All!プロジェクト:
ジェフの観客動員数増やSDGs達成に向けた活動サポートのための企画立案を通じて、スポーツビジネスのノウハウを取得しつつ、当社の価値向上「ブランディング」に活かす社内副業プロジェクト
ジェフ千葉レディース選手としての魅力に迫る
—まず、皆さんがサッカーを始めたきっかけを教えてください。
今田「私は一つ上の兄の影響でサッカーを始めました。兄のやることは絶対私もやる!って、小さいころから兄が大好きで真似していました。中学のときは男子のクラブチームに入ってサッカーをしていました」
蓮輪「私も6つ上と8つ上の兄がいるんですけど、二人ともサッカーをやっていた影響を受けて始めました。今は私だけがサッカーを続けています」
大熊「私は、小さい頃に『何かスポーツをやってみたい』と思い、家の近くにあったサッカーチームに所属したのがきっかけでした」
—ジェフ千葉レディースの魅力ってどんな所ですか?
蓮輪「なかなか所属するチームが決まらなかったときに、2週間くらいジェフ千葉レディースで練習する機会があり、そのときに感じた雰囲気の良さと、『走る闘う』をモットーに、選手が献身的に練習する姿勢に魅力を感じて入りました。今も入って良かったと思っています。ジェフ千葉レディースは、サッカーをしている“オン”のときも全力ですが、サポーターやスポンサー企業の皆さん向けのイベントでも体を張っていて、明るく元気なところも魅力です」
今田「とにかく親しみやすさがあると思います。サポーターの方や子どもたちにも選手の方から近づいて行けちゃうような。トップチーム(男子サッカーチーム)の選手だと、憧れが強すぎてクールで近寄り難いイメージを持たれることもあると思うんですけど、女子サッカー、なかでもジェフ千葉レディースは、特に親しみやすい雰囲気が魅力の一つかなと思います」
—蓮輪選手、今田選手、大熊選手はお互いのどんなところに魅力を感じていますか?
今田「茜(大熊)はとにかくシュートセーブが抜群だと思います!アジアカップU-20の日本代表にも選ばれて自信もついたと思う。茜が後ろにいると、“止めてくれる”っていう安心感があるし、反射神経がすごく良くて、後ろにいてくれてすごく心強いです。
キャラクター的には、やっぱり年下なので“かわいい”が一番強いです。イジりやすいというか、可愛らしい後輩です」
大熊「蓮輪選手のストロングポイントは、ゴール前で体を張ってくれるところです。一緒に出場した試合では、体を張って相手のシュートを阻止してくれるから、GKのところまで全然シュートが来なくて。後ろから見ていて、心強いなと思います。
キャラクターは、とにかく面倒見がいいです」
蓮輪「紗良(今田)の魅力を語るところの範囲が多すぎて(笑)。もう、見るままに明るくて元気。それが、こういうインタビューやイベントだけじゃなくて、サッカーをしているときもなんです。試合中、うまくいかない流れでちょっと暗い雰囲気の時とか、明るく前向きな声かけをしてくれて、その一声でチームの雰囲気も変わります。プレーでも、前(FWの位置)からしっかり献身的な守備でボールを奪ってくれるとか、一つひとつのプレーで周りに影響を与える魅力が紗良にはあるなって思います」
—他に、「実はこんなところも」というところはありますか?
今田「茜はもっとある!伝えきれてない。芯があります。心が強い」
大熊「メンタル弱いけど」
今田「弱いけど強い!」
蓮輪「弱く見せてるだけじゃない?熱いモノ持ってるよね」
今田「今もすごいんだけど、ここからさらに“ギュイン!”って化けそう(笑)」
古河電工グループに勤めて感じること
—皆さんは古河電工グループで、どんな仕事をされていますか?
今田「私は営業統括本部の業務改革課に所属しています。担当している業務は、社内ポータルサイトの“えいほんNAVI”の運営と、ICT活用推進を担当しています。最近は、社内の方にもっとジェフ千葉レディースやWEリーグのことを知っていただくために、試合レポートの社内ブログへの投稿や、社外向けにも古河電工の魅力を伝えるためにInstagramの投稿を始めました。
まだまだ分からないことだらけで勉強中なんですけど、教えていただいてできたときの感覚が、すごい楽しいというか嬉しくて。小さな成長を感じつつ、毎日楽しく仕事しています。これまで経験のないパソコンを使った業務や、企業の本社という職場環境とか。サッカーとは違った環境を与えていただいて、毎日刺激をもらって充実しています」
大熊「私は法務部に所属しています。契約書をExcelに登録したり、PDFに保存する管理業務を担当しています。はじめて仕事に行くときは緊張していたんですけど、皆さん優しくて丁寧に教えてくれて、良い環境に恵まれて良かったと思います」
蓮輪「私は総務系の仕事をしていて、毎月の人員表の作成や、営業拠点の支援という点で自動販売機の売上明細、統計表などを作成しています。また、年に4回発行する社報を書く仕事もさせていただいています。
最近はこれらの仕事を担当責任者として任せてもらっていて、やりがいと充実感につながっています」
—サッカー選手と会社での勤務を両立するために工夫していることはありますか?
蓮輪「私は、自分で両立するために工夫している、というより、会社の方に両立できる環境を作ってもらっていることを実感します。周りの社員の方が、選手としての活動をよく理解してくださっていて、出社すると“サッカー頑張ってね”とか、“この前の試合、良かったね”など温かいコメントをもらえると、“よし、今日もまた練習頑張ろう!”と、自分にとって活力になります」
大熊「工夫しているところはあまりなくて。仕事をしていると会社の方からサッカーのことで励ましの言葉をいただけることが多くて嬉しいです」
今田「私も、工夫しているという実感はないんですけど、サッカーはサッカー、仕事は仕事で、全力で取り組んでいます。
業務改革課の皆さんは試合観戦に来てくださったり、応援の言葉をかけてくださったりと本当に温かくて、サッカー選手だけではなく、会社員として働く場があって良かったなと毎日感じています」
—企業で働くことでサッカーだけでは得られない充実を感じていらっしゃるようですが、「もっとこんなことがやってみたい」と思われることはありますか?
今田「私たちジェフ千葉レディースが古河電工の企業ロゴを胸に戦っていることを、これからもっとたくさんの方に知っていただけたらと思います。ぜひ試合の応援に足を運んでいただきたいですし、何か家族ぐるみのイベントとか企画できたらいいなと思いますし、そのときは全力でお手伝いしたいと思っています!」
蓮輪「ジェフ千葉レディースの選手が古河電工グループの皆さんと一緒に参加できる運動イベントが開催できたら良いなと思いました。イベントを機にジェフ千葉レディースの選手を知り、応援してもらえるきっかけになるのはもちろんですが、スポーツ振興を通じて古河電工グループの皆さんの健康推進のきっかけも作れるのではと思いました」
企業で働くことを通じて広がる、セカンドキャリアの可能性
—サッカー選手は、どのようなセカンドキャリアを歩まれることが多いのでしょうか?
今田「人それぞれではあると思いますが、そのままサッカー関係に進む人が多いと思います」
蓮輪「女性アスリートのセカンドキャリアは大きな課題だと思います。ただ、私たちがこうして企業で働くことを通じて、企業としては多様な人材の採用につながると思いますし、セカンドキャリアが課題の私たちにとってもプラスになります。会社で働くことで、“あ、自分はこういう仕事もできるんだ”“こういうことが向いているかもしれない”と、新しい発見につながっていると思います。
実際に、スポンサー企業で働いていた女性アスリートが引退後もその企業で働き続けるという事例がありますが、きっとその人にとってのやりがいをその会社で見つけられたから働き続けるのだと思うし、その会社に魅力があるからなんだと思います」
大熊「私も、まだ仕事を始めて一年くらいですが、会社で働くようになったことをきっかけに、今後のセカンドキャリアを少しずつ考えなきゃいけないなと思うようになりました。企業で働く人たちを近くで見て、選択肢が広がってきて、『人を支えられる人』になりたいなと思うようになりました」
今田「私も古河電工に入ってから、働くイメージができてセカンドキャリアを考えるようになりました。古河電工での仕事を通じて、ジェフを違う形でサポートし、応援する仕事も素敵だなと感じるようになりました。今所属している業務改革課で仕事を教わっているなかで、ここの仕事が『営業を支える縁の下の力持ち』なんだよと言われていたのが心に響いて。色々やりたいことはあるけど、活動を支える側、魅力を発信する側の仕事をこのまま続けていきたいなと感じました。
もともと、警察官や消防士とか、そういうアクティブな仕事で、誰かを支えて元気づけられるような仕事には興味があったんですけど。企業の中で人と関わって、良いところを色んな人に知ってもらうために伝えるような仕事にも興味がわき、やってみたいと思うようになりました。情熱だけはあるので!」
戦う女性アスリートとして
—最後に、メッセージをお願いします
蓮輪「スポンサー企業の名前を背負って戦うからには結果が必要だと思うので、私たち選手一人ひとりが自覚と責任をもって日々努力していかなければいけないと思っています。結果を残すことが、ジェフ千葉レディースを知ってもらうきっかけにも、女子サッカーの魅力発信にもつながると思うので、頑張っていきたいなと思います。応援よろしくお願いします!」