地上製品で培った古河電工の総合的な技術力を活かした人工衛星向けソリューション
人工衛星を活用した通信やリモートセンシングサービスの需要が高まるにつれ、人工衛星に課されるミッションも高度化しています。
そのため、カメラやセンサといったミッション機器の搭載ウェイトを高める必要があり、通信機やOn-Board computerなどのバスコンポーネントには、さらなる軽量化や集積化、高機能化が要求されます。
長年の研究開発により培った光ファイバケーブルやファイバレーザなどのフォトニクス技術、ヒートパイプなどの放熱技術、電源技術、設計・ものづくりの総合的な関連技術などを活かして、宇宙領域における機器の 小型化や通信の高速化・大容量化に対応する新しいソリューションの提供に向けて取り組んでいます。
開発品紹介
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ヒートパイプモジュール氷点下でも動作し、かつ逆作動(トップヒート)条件下でも優れた熱伝導性能を持つヒートパイプモジュール。空気対流による放熱ができない宇宙空間での熱マネージメントに最適。
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Sバンド送受信機超小型衛星にも搭載可能なサイズと重量で、複数の変復調方式に対応し、かつ高速通信可能な高いビットレートを備えたSバンド送受信機。地上からの迅速な指令や、より高度なミッションの達成を実現します。
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On-Board Computer軌道上での書き換えも想定した、高い信号・計算処理能力をもったOBC。多様な構成・ミッションを持つ衛星の迅速な開発を支援。
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高耐久アルミニウム合金線EFDURAL®(エフジュラル)当社独自のメタル技術により、微細な結晶粒をもつ新たなアルミニウム合金線材です。純アルミニウムに比べて、強度を2倍以上、耐振動性・繰返し屈曲性を100倍以上まで高めつつ、曲げ加工や撚り加工などの成形性を両立しています。
『EFDURAL』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。