2011年4月1日
本日、101名の新入社員を無事当社に迎えることができ、大変喜ばしく思っています。
また、このたびの東日本大震災により被災された方々には、謹んでお見舞い申し上げます。
今後は日本全体の復興に向け力強く歩んでゆかなければなりません。そのためにも、皆さんにはこれから長きに亘って活躍し、当社を支えるかけがえのない存在となることを期待しています。
さて、当社は昨年4月に新中期経営計画「ニューフロンティア2012」を発表しました。「ニューフロンティア」すなわち「新規開拓領域」である新市場・新技術・新事業での成長に向けて、グループ一丸となり新たな挑戦をし続けています。
しかし、当社を取り巻く環境は、円高は言うまでもなく、銅や燃料をはじめとする原材料価格の高騰、商品ライフサイクルの短期化やアジア勢との競争が熾烈になっている上に、今回の大震災によって、日本での電力供給不足の長期化が予測され、経営の舵取りがますます難しくなっております。
そのような中、今後の発展に向け迅速に事業のグローバル展開を推進するには、いかに早く本質的なニーズをつかみ優れたソリューションを提供できるかが重要となります。世界の潮流をとらえ、変化を先取りし、かつその本質を見極めて、遅れをとらないように自ら変革していかなければ生き残ることはできません。
そのために、早速始まる新人教育の中で、社会人としての「立ち位置」を自覚し、仕事の進め方の基本や、製造業における「ものづくり」の基礎をしっかり学んでください。
本日の入社式にあたり私から、皆さんへ3つのことをお願いしたいと思います。
1つ目に、限界を設けず自分の可能性に挑戦してください。
人類の現在の最大の克服課題は環境維持とエネルギーの節減です。視線を世界に向け、「世の中の役に立つ」という志を持ち、「夢をかなえる楽しみ」を追求しながら、自分を高めていこう、変えていこう、と小さな努力を常に積み重ねてください。
2つ目に、周囲とのコミュニケーションを十分にとってください。
会社は組織体です。多数の人が、特定の命題に向かって、機能を分担して目的を達成しようと活動します。日頃の連関する人・部門とのコミュニケーションとチーム・ワークを大切にしてください。
また、お客様に的確なソリューションを提供し続けるためにも、「三現（現場・現物・現実）主義」を重視し、正確な状況の把握に努めて下さい。
そして「ホウレンソウ（報告・連絡・相談）」を必ず実践し、自分の置かれた状況を周囲と共有化してください。そのことが結果として失敗を防ぎ、自らの能力を高めることにも繋がります。
3つ目に、「正々堂々と」働いてください。
グローバルに事業を展開していくには、普遍性や合理性が判断の基準となります。企業は事業活動を通して「社会に貢献する」ことが最大の使命です。高い倫理観を持ち公正に、誠実に行動し、世界のどこででも通用するビジネス・パーソンになってください。
そして最後になりますが、まず心身共に健康であることが会社生活を含め明るい人生の基本です。健康に留意して、充実した会社生活を過ごして下さい。
本日から当社の社員となった皆さんが一日も早く戦力となり、当社グループ発展の為に活躍されることを期待しています。
