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ニュースリリース

鋼製電線管貫通部防火措置キット「イチジカン®パイプ」を販売開始
~施工性に優れた、安価なシート材料・工法を開発・製品化~

2012年8月27日

古河電気工業株式会社と株式会社古河テクノマテリアル(本社:神奈川県平塚市、社長 戸﨑敏夫、資本金:3億円 古河電工出資100%)は、建築物内に設けられた防火区画の壁および床を貫通する鋼製電線管の防火措置キットとして、「イチジカンパイプ(品番IP39、75、104)」を、8月28日より 販売を開始します。2013年度には年間2億円の売上を見込みます。

開発の背景

建物内に一定面積毎に設けられた防火区画の壁や床を貫通する部分は、建築基準法により「国土交通大臣認定を取得した1時間耐火の性能を有する防火措置工法」で施工することが義務付けられています。

当社は、鋼製電線管の防火措置キットとして、金具と耐熱シール材で両側から施工する「ニジカンパイプ」を販売しています。しかし、市場のニーズとして、より施工性の優れた製品が望まれていました。この度、ロール状シートから必要量を切り出し鋼製電線管壁片側(床は床上)に巻付け後、附属の結束バンドで固定するだけで施工が完了するシート巻き安価工法「イチジカンパイプ(以下、本製品)」を開発・製品化しました。

本製品の内容

本製品は、簡易施工を実現するため、「柔らかい熱膨張シート(以下、ロクマルシート)」を開発しました。右図の通り、電線管端部に貫通物も併せて巻付け隙間を閉塞しますが、柔らかいロクマルシートは貫通物の凹凸になじみやすく、電線管間近のケーブル分岐あるいは上下左右の曲がり等、様々な布設状態に隙間なく巻付けて施工でき、安定した施工品質と延焼防止性を得ることができます。

ケーブル曲り部施工例の写真
ケーブル曲り部施工例

ケーブル分岐部施工例の写真
ケーブル分岐部施工例

ロクマルシート被り代寸法図

本製品の特長

特長1 キット品

ロクマルシートに加えてシート固定用の結束バンドと、施工に必要な部材が全て揃ったキット品となっております。

特長2 幅広い適用範囲

鉄筋コンクリート・ALCの壁、床はもちろん、中空間仕切壁および薄壁にも対応しております。

特長3 樹脂管混在可能

電力・通信・制御・光などの各種ケーブルに加え、合成樹脂可とう電線管(PF・CD管)が、各々単独あるいは混在している貫通部にも防火措置できます。

特長4 再施工可能

1度巻付けたロクマルシートを取外し、貫通物の追加あるいは撤去工事後に、再度取付けることができます。

特長5 環境にやさしい

ハロゲンフリーの材料で構成されているため、火災時に有害物質を発生せず、環境負荷の低減を図れます。

キット構成部材外観
キット構成部材外観

鉄筋コンクリート壁貫通部の写真
鉄筋コンクリート壁貫通部

鉄筋コンクリート床貫通部の写真
鉄筋コンクリート床貫通部

価格、販売目標など

商品名

鋼製電線管貫通部防火措置キット「イチジカンパイプ」

販売単位および価格

品番 鋼製電線管 適用サイズ キット構成材料 販売 単位 メーカー希望小売価格※
(円/キット)
ロクマルシート 結束バンド 取扱説明書
IP39 16~39 1巻(60 ㎜幅×2m長さ) 400㎜×26 本 1部 1キット 6,600
IP75 42~75 1巻(100 ㎜幅×2m長さ) 650㎜×14 本 1部 1キット 10,700
IP104 82~104 1巻(130 ㎜幅×2m長さ) 900㎜×8 本 1部 1キット 12,300

※メーカー希望小売価格は税別です。

販売目標

2013年度には約2億円/年を見込みます。

発売開始日

2012年8月28日(火)

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