ケーブルの地中埋設管を推進
エフレックスは「波付硬質ポリエチレン管(FEP)」で、1967年に誕生しました。
ケーブルを地中埋設する際の保護管として使用されます。
JIS C3653管路式の管
(波付硬質合成樹脂管)
※各種仕様書、性能資料、CAD図については、技術サポートページよりダウンロードが可能です。

特長
- 軽い
- 長尺
- 強い
- 地盤沈下に強い
- 曲げやすい
- 通線性がよい
仕様

品番 | 外径 (約mm) |
内径 (約mm) |
ピッチ (約mm) |
参考質量 (約kg/m) |
把巻き標準条長 (m) |
把巻き標準寸法 外径×幅(約m) |
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FP-30 | 40 | 30 | 10 | 0.2 | 300 | 1.2×0.5 |
FP-40 | 54 | 42 | 13 | 0.3 | 200 | 1.5×0.65 |
FP-50 | 65 | 50 | 17 | 0.4 | 200 | 1.6×0.7 |
FP-65 | 85 | 66 | 21 | 0.6 | 100 | 1.6×0.65 |
FP-80 | 102 | 80 | 25 | 0.7 | 100 | 1.7×0.7 |
FP-100 | 130 | 100 | 32 | 1.0 | 100 | 2.0×0.8 |
FP-125 | 160 | 125 | 39 | 1.5 | 50 | 1.6×1.2 |
FP-150 | 189 | 150 | 47 | 2.0 | 50 | 1.8×1.3 |
FP-200 | 253 | 200 | 55 | 3.5 | 40 | 2.25×1.1 |
(注)標準価格はカタログをご参照ください。
(注)お求めいただく場合のエフレックスの呼び径は、中に収める電力ケーブルの仕上がり外径の約1.5倍、2条以上の場合は外接円径の約1.5倍の内径のものを選択してください。なお、ケーブル引き入れ時にプーリングアイなどの大きさも配慮してください。(通信ケーブルは仕上がり外径の約2倍、多条の場合は外接円径の約2倍の内径のものを選択してください。)
(注)乱尺のご注文も取り扱っておりますが、標準条長以上のものは輸送制限の関係上ご要望にそえない場合があります。
(注)把巻き標準寸法は都合により変更する場合があります。
長期間ケーブルを引き入れない場合は、パイロットワイヤは腐食しますので使用環境や状況に合わせてプラスチック呼び線などに引き替えてください。
ケーブル引き入れの際には、パイロットワイヤを引き込み用の呼び線に引き替えてください。
管内部に大量に水が浸入してくる現場での使用はお控えください。
他社製品と組み合わせて使用した場合は、弊社では保証しかねます。
布設時の注意事項
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① 把は転がして延線してください
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② 掘削溝は、平滑にならして填圧してください
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③ パイプは、蛇行しないように布設してください。
-
④ 重機での埋め戻しは、砂を間隔ゲージの上に静かに落としてください。
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⑤ ハンドホール(マンホール)壁面付近の土砂填圧は、十分に行ってください。
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⑥ エフレックス端末の曲り修正方法
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⑦ 管台、コンクリート部分胴締は、行わないでください。
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⑧ 布設状況の良否を判定するため、試験棒通しを行ってください。
詳細に関しては、技術サポート情報のエンジニアリンク資料の中に施工要領書「エフレックス布設作業工法書」を用意しておりますので、ご用命ください。
エフレックス システム図

エフレックスのよくあるQ&A集
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A
屋外暴露40年に相当する促進耐候性試験においても材料の劣化は殆ど見られず、十分な耐候性を持っています。
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A
需要場所で0.3m以上、公道の歩道で0.6m以上、車道では条件付きで0.8m以上。
- 需要場所におけるエフレックスの埋設深さ
(JIS C 3653)
7kV以下のケーブルで、地表面(舗装下面)から深さ0.3m以上。
(需要場所とは、工場、学校、集合住宅、団地、公園、高速道路の緑地帯など、自家用設備構内、一般住宅構内のことで、一般の公道は適用範囲には含まれません) - 公道におけるエフレックスの埋設深さ
(道路法施行令第11条の2)
車道の地下にあっては路面から深さ0.8m以上、歩道の地下にあっては路面から深さ0.6m 以上、ただし、下記のような条件がつきます。
車道以外の部分の地下に埋設すること。ただし、車道以外の部分に適当な場所がなく、かつ、公益上やむを得ない事情があると認められるときは、この限りではない。
他、各法令に従ってください。
ただし公道の場合、「電線共同溝整備マニュアル改定について(依頼)」(令和元年、国土交通省発行)において、特定の条件を満たす管路は、更なる浅層埋設が認められています。
詳細はお問い合わせください。
- 需要場所におけるエフレックスの埋設深さ
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A
埋設深さ0.3m以上でt-25(25tトラック通過時相当)に適応する耐荷重性能があります。
-
A
許容曲げ半径は、エフレックス外径の5倍以上としてください。
ただし、曲げ半径が小さいほど、通線しづらくなります。また、ケーブル許容曲げ半径および通線張力、許容側圧、プーリングアイの大きさなど、ケーブル引き入れの面から制約を受けますので注意してください。
-
A
エフレックス本体に関するJISがないためです。
エフレックスは地中埋設用の電線管路であり、これに関するJISは、JIS C 3653「電力用ケーブルの地中埋設の施工方法」のみです。このJISはケーブル用管路の地中埋設方法についてのJISであり、管自体を規定する規格ではありません。よって、JIS C 3653による管自体のJISマークおよび認定書はありません。
なお、JIS C 3653の付属書1波付硬質合成樹脂管の規定は当然満たしています。(屋内用電線管を対象としたJISには、JIS C 8411「合成樹脂製可とう電線管」があります)
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A
ケーブル仕上がり外径の1.5倍以上の内径のエフレックスを選択してください。
管内に布設する電力ケーブルが1条の場合のエフレックスの内径は、ケーブル仕上がり外径の1.5倍以上、ケーブルが2条以上の場合は、ケ一ブルを集合した場合の外接円の直径の1.5倍以上としてください。(JIS C 3653に準拠)
また、通信ケーブルの場合は、ケーブル仕上がり外径の2倍以上、多条の場合はケーブル外接円径の2倍以上の内径のエフレックスを選択してください。
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A
異種管継手(AQ型、H型、A型)をご使用ください。
異種管組み合わせ表にない異種管、異径との接続については異種管(A型)で対応できる可能性がございますので、別途お問い合わせください。 -
A
-
A
一般には、エフレックスにコンクリート巻きは不要です。
胴締め、管台は蛇行の原因となりますので使用しないでください。エフレックスの防護にはエフライトを使用してください。
特別な理由でコンクリート巻きする場合は、次の事項に注意してください。- エフレックスはコンクリートに浮きますので、鉄筋などに0.5m程度の間隔で固定し、打設してください。
- コンクリート打設は直接エフレックスに当てないように、静かに流し込んでください。また、エフレックスのまわりに十分回り込むようにしてください。
- コンクリート打設前後には必ず試験棒通しを行ってください。
- コンクリートでの部分的な胴締めは行わないでください。
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A
短尺で切断していく場合には別のワイヤを継ぎ足してから切断してください。
パイロットワイヤは余長を入れてありますが、何回も切ると不足する恐れがありますので、別のワイヤを継ぎ足してから切断してください。
-
A
地中埋設用ですが、露出配管も可能です。
エフレックスは地中埋設用ですが、露出して使用する場合は、次の点に注意してください。
電柱、壁などの立ち上げ部で、外傷の恐れがある場所では堅ろうな不燃性または自消性のある難燃性の防護材(鋼管など)を露出部にかぶせるか、鋼管などにつなぎかえてください。(注) 法規的には、施主の判断を求めてください。
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