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古河電工時報 第104号

架空送電線用複合がいしの開発(その1)

小林 哲,松崎 豊,桝屋 博,新子谷悦宏,木股隆三

概要

近年米国をはじめとする海外で磁器製やガラス製がいしにとってかわり軽量で汚損耐電圧特性,耐衝撃特性(バンダリズム対策)に優れた複合がいし(Composite insulator)の使用が拡大している。当社は90年代初めに複合がいしを66/77kV相間スペーサ用として開発し,その後275kV相間スペーサ用がいしや154kV及び77/66kV送電線用がいしへと適用を拡大してきた。このような複合がいしについては,国際規格であるIECにより電気的及び機械的な性能を試験し信頼性の確認を行っているが,絶縁材に有機材料を用いているため経年劣化の懸念がある。このため汚損の厳しい場所での屋外長期課電曝露試験及び環境要素を模擬した室内加速劣化試験を進めている。


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