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古河電工時報 第116号

分析用488nm青色レーザの開発

高木武史, 松浦寛, 藤崎晃, 加藤智也

概要

光通信分野で培った976nm半導体レーザと波長変換素子(PPLN)を組み合わせた488nm青色レーザを開発した。20年という長期信頼性が要求される光通信用の半導体レーザと波長変換素子を直接結合するというシンプルな構成のため,長寿命,小型,低価格,低消費電力である。

また,基本波のスペクトルを最適化することと,出射光の一部をモニタして制御するフィードバック構造を持つことで,従来のアルゴンレーザ,DPSSレーザでは困難であった出力安定性,低ノイズ性を実現した。得られた特性は,出力20mW以上,パワー安定性2%以下,ノイズp-p≦1%,rms≦0.25%であり,分析用光源として必要な特性を確認した。今後,バイオ,分析用光源としての需要が期待される。


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