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古河電工時報 第122号

光ファイバ被覆層に発生する熱ひずみ・熱応力の測定方法

中島康雄、田中広樹、望月浩二、布施和幸、新子谷悦宏、西本卓矢、妹尾敦義、岡田光範

概要

一般的な光ファイバは,ガラスを保護するため柔らかなプライマリ層と硬いセカンダリ層の2層からなる紫外線硬化樹脂で被覆されている。被覆層形成時,紫外線照射により被覆層は硬化発熱するが,プライマリ層の熱膨張係数がセカンダリ層より大きいために冷却過程でプライマリ層に負の静水圧が発生し,ガラスからプライマリ層を引き剥がす力となることが知られている1)~3)。光ファイバの長期信頼性を確保するためには,光ファイバ被覆層に発生する熱ひずみ・熱応力の解析が必要となってくることから,本研究では,各被覆層の熱膨張係数と線引工程におけるセカンダリ層の弾性率の測定方法について報告するものである。


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