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古河電工時報 第125号

光インタコネクション用1060nm VCSELアレイ

岩井則広、高木啓史、清水 均、今井 英、川北泰雅、神谷慎一、平岩浩二、高木智洋、石川卓哉、築地直樹、粕川秋彦

概要

近年の情報量の増加に伴い,ボード間のデータ通信などにおいて,光インタコネクションの普及が進んでいる。また,情報量の増加により,データセンタなどでは,低消費電力化のニーズが高まっている。当社では,波長1060nm,素子構造にダブルイントラキャビティ構造を採用し,VCSELとしては世界最高の電力光変換効率62%を達成した。また,12チャネルアレイにおいて,十分なアイ開口マージンを有する10 Gb/s動作を確認するとともに,信頼性試験では,計3,467素子の試験を実施し,1素子辺りの偶発故障のFIT数81FIT及び12チャンネル換算で972FITを実証した。これらの結果から,今回我々が開発した1060nmVCSEL は,今後低消費電力化が期待される,高速光インタコネクション用光源として有望である。


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