事業を語って自社の魅力を発信。学生の企業訪問

2023年11月下旬に、茨城県立土浦第一高等学校の一年生を古河電工本社に招き、会社紹介とディスカッションを行いました。この時対応した従業員には、事業所に勤務する技術系のメンバーも。事業部門の立場も交えて、自社の魅力を発信する活動に参加しています。

社内副業のプロジェクトチームが企業訪問に対応

今回の高校生による企業訪問は、学校からのお問い合わせがきっかけで実現しました。
古河電工としても、自社の事業内容やメーカーで働くことへの魅力を感じてもらえたら、と訪問を受け入れる準備を進めました。ここで対応したのが、人材・組織開発部、広報部に加え、情報通信事業の光デバイス製品と、設備部プロセス開発のエンジニア。
当社では「社内副業」という、週に数時間程度、他の業務に携わることができる制度があり、2023年度はその制度内で「事業所の魅力を発信して、将来の採用強化につなげよう」というプロジェクトが進行中でした。このプロジェクトの一環として、今回の企業訪問を当社の魅力を発信する活動につなげるべく、日頃現場で働く従業員が学生に生の声を届けることになったのです。

次世代を担う学生には、会社を訪問し働く社員に直接話を聞くことで、幅広い事業内容や、さまざまな働き方があることを知ってもらい、将来の選択肢を広げるきっかけになればと考えています。
また、当社にとっても、企業訪問は学生の声を聞ける貴重な機会です。日頃接することのない学生の就業観や当社に対するイメージ、認知度を確かめられることはもちろん、若い世代の率直な意見を参考に、今後の職場環境について考えることが、働き方改革につながる可能性も含んでいます。

事業内容や今後の進路を超えた、学生の企業に対する関心

当日は簡単な会社紹介と本社オフィスツアー、そして事前にもらっていた質問に答える形でのディスカッションを行いました。また、当社はBtoB企業のためなかなか製品に触れてもらえる機会がないので、複数の製品サンプルの紹介と、パソコンなどに使われるヒートパイプを使った簡単な放熱技術を体験してもらいました。

本社オフィスツアーでは、フリーアドレスを導入したオフィス内を案内し、コミュニケーションを活性化する仕掛けなどを紹介しました。自由な働き方や働きやすさへの工夫を聞いて、「こんなオフィスだったら仕事がはかどりそう」と、学生のみなさんも興味津々で見入っていました。

本社オフィスツアーの様子。説明しているのは人材・組織開発部組織開発課 鮫島友美さん

事前に古河電工について勉強してくれた学生たち。ディスカッションでは、当社の事業がどうSDGs達成につながるのか、競合他社と協業する機会はあるのかなど、一歩進んだ質問が寄せられました。
また、当社の主力事業である情報通信分野において、通信速度をさらに速くする工夫など、技術開発のポイントに関心を持つ学生も。その分野の技術者が直接説明したことで、学生の興味・関心もさらに高まったようです。

ディスカッションの様子。登壇しているのは、ファイテル製品事業部門光デバイス技術部 寺田優さん(右)と設備部設備革新部日光プロセス開発課 舟本公路さん(左)

製造業、BtoB企業への理解が将来の選択肢を広げる

後日、訪問してくれた学生からレポートをいただきましたので一部ご紹介します。

[古河電工グループの事業内容への理解促進や、技術に関心を抱いてくれた感想]
  • 古河電工の製品が想像以上に生活になくてはならないところでたくさん使われていることが分かった
  • 日常生活で意識することが無いところにも、自分たちの生活に多くの企業が関わっていると感じた
  • 光ファイバは既に完成された技術だと思っていたが、情報化社会の中で通信量の増加やノイズの軽減、耐久性の強化など改善すべきところがたくさんあることが分かり、時代のニーズに合わせた進化が進んでいるのだと思った
  • ヒートパイプ(銅)の技術体験が興味深かった。生活に結び付けて考えると理解が深まり、理科の面白さに気付けた
  • 同業他社との協力が盛んにおこなわれていることが分かった。一つの会社の技術だけでは補いきれないものを他社と協力するのはとても良いことだと思った
[メーカー=理系など、抱いていたイメージと違ったという感想]
  • 企業訪問を通して新たな選択肢が開けた
  • 学部にとらわれない、さまざまな人が働いていることが分かった。製造業だからといって理系の大学の人しか入れないものと思っていたが、そうではなかった
  • 夢に向かった道は一つではないということが分かった。自分に適した道を見つけて進みたい
  • 世の中にはさまざまな会社があり、偏見を持って選択肢から外すのではなく、実際に調べ、行ってみることで本当の会社の姿を知ることができると分かった
[働き方に対する感想や、社会人になるまでの心構えについてのコメント]
  • 本社オフィスのこだわり抜いた構造が興味深かった。何の仕事がしたいかだけでなく、どのような環境で仕事をしたいか、という新しい見方が出来た
  • オープンスペースで他部署の人と同じ空間で働くことにより、自分の持つコミュニティーや交友関係が広がり、いろいろな価値観、考え方を持った人と出会い、自分の世界が広がったり、困ったときに助け合えたりする。それは、古河電気工業の会社だけの話ではなく、学校でも共通する話だと思った。だから、私はこれからの生活で様々な人と関わっていきたい
  • 「高校・大学時代に自分の中のワクワクややりがいの解像度を上げる」、「唯一無二の感性や強みを見つける」という内容のお話があった。学校で習う勉強内容にとどまらない知識の幅を広げたり、深めたりすることの重要さを学んだ。まずは自分の興味を持つことのできる分野を探すために、さまざまな情報に触れ、体験していきたい
  • グローバル化が進むなか、海外の人と交流する機会や英語に触れる機会が増えているということを聞いた。英語、異文化理解、国際理解が重要になると思った

これからも、次世代を担う学生に将来の選択肢を広げ、当社グループのような見えないところで活躍する企業にも興味を持ってもらえるよう、古河電工の魅力度向上につながる活動を推進していきたいと思います。

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