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ニュースリリース

小規模オフィスや店舗に最適なギガビットイーサネット対応IPsecアクセスルータ「FITELnet F60」を販売開始
~無線LANアクセスポイント内蔵タイプもラインアップ~

2012年6月5日

当社はIPsec(注1)対応ブロードバンドルータFITELnet Fシリーズの新機種として、WAN/LANの全てのEthernetポートにギガビットイーサネットインタフェースを搭載しコストパフォーマンスに優れた「FITELnet F60」を2012年7月2日に販売を開始します。さらに、無線LANアクセスポイント(注2)内蔵タイプとして「FITELnet F60W」を2012年9月下旬より出荷を開始予定です。

製品の内容

「FITELnet F60」は、FITELnet Fシリーズで培った技術を投入し、性能・機能面においてFITELnet-F80から大幅な向上を図りながら低価格を実現した製品です。

3.5G/LTE(注3)に対応したワイヤレスデータ通信端末を接続することにより、WAN回線のワイヤレス化や柔軟なバックアップ構成といった、企業ネットワークのご要望に応えます。

「FITELnet F60W」は、簡易に無線LAN接続環境を構築することができ、有線ポートを持たないスマートフォンやタブレット端末に対応します。

さらに、L2TP(注4)v2 over IPsecに対応し(L2TPv2機能はエンハンスで対応予定)、外出先から安全に社内ネットワークにアクセスすることも可能です。

FITELnet F60の写真
FITELnet F60

FITELnet F60W(無線LANアクセスポイント内蔵タイプ)の写真
FITELnet F60W
(無線LANアクセスポイント内蔵タイプ)

標準価格と販売目標台数

標準価格(税別) FITELnet F60   74,800円
FITELnet F60W  99,800円(無線LANアクセスポイント内蔵タイプ(工場出荷オプション))
販売目標台数 3万台/年

特長

  1. 全Ethernetポートにギガビットイーサネットインタフェースを搭載
    WAN側1ポート/LAN側4ポートの全てのEthernetポートにギガビットイーサネットインタフェースを搭載し、IPsec通信において最大250Mbps以上の高スループットを実現しています。
  2. 無線LANアクセスポイントを内蔵可能
    スマートフォン、タブレット端末などに無線LAN接続環境を提供し、小規模オフィスや店舗での無線LAN導入に最適です。無線LANアクセスポイント設定はGUIで簡単に行うこともできます。
    • 無線伝送規格:IEEE802.11b/g/n
    • セキュリティ方式:WEP(64/128),WPA-PSK,WPA2-PSK,WPA-EAP,WPA2-EAP
    • その他無線機能:マルチSSID、プライバシープロテクション、MACアドレスフィルタ など
  3. USBインタフェースを搭載
    3.5G/LTEに対応したワイヤレスデータ通信端末を接続して、WAN通信ポートとして利用可能です。仮設店舗や展示会場、工事現場などで有線回線の敷設を待たずにインターネット接続環境を構築可能なほか、メイン回線故障時のバックアップ回線としても利用できます。また、USBメモリを接続することで外部ストレージとして機能し、ファームウェアやコンフィグレーション、ログファイルの保存ができるほか、保存したファームウェアやコンフィグレーションファイルを電源投入時に読み込ませる自動インストール機能にも対応します。
    サポートする各キャリアの通信端末は当社ホームページにて公開します。
  4. L2トンネリング機能を強化
    EtherIP機能、L2TPv3機能をサポートします(L2TPv3機能はエンハンスで対応予定)。離れた拠点間のLANを同一ネットワークアドレスで運用する場合や、IP以外のプロトコル(SNA、FNA、IPX、AppleTalkなど)を中継したい場合に利用できます。IPsecと組み合わせることで、拠点間のL2中継をセキュアに行うことができます。
  5. NGN(次世代ネットワーク)での利用
    IPv6 PPPoE、IPv6 IPoEによるIPv6インターネット接続が可能です。また、NTT東日本、NTT西日本が提供する「フレッツ 光ネクスト」等を利用して、複数の拠点間が直接通信するメッシュ型VPN構成を、これまでになく容易に実現する機能をサポートします(エンハンスで対応予定)。
  6. 省エネ・省スペース・環境配慮
    CPUやセキュリティプロセッサの消費電力を削減する設計や、未使用ポート(Ethernet、USB、Console)の電力削減など、省電力化の取り組みを行なっています。
    また、横置き、縦置き、壁掛け設置が可能な小型筐体を採用し様々な場所に設定が可能です。自然空冷(ファンレス)ながら、動作環境条件の上限温度50℃までに対応しています(無線LANアクセスポイント内蔵タイプを除く)。RoHS指令対応製品です。

システム構成例

拠点側に「FITELnet F60」、センター側にFITELnet F200やF2000を設置することで、高速通信ネットワークの構築・運用が可能です。ワイヤレスデータ通信端末をバックアップ回線として利用し、イベントアクション機能(注5)によるメイン/バックアップ回線の切り換え、切り戻し接続を自動的で行うことができます。

システム構成例

補足

(注1)IPsec:
VPNを実現する方式。転送データ(パケット)を暗号化、トンネリング、復号化することにより、途中経路でのデータ改竄・盗聴を防ぎ、セキュリティが確保されたバーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)を構築することができます。 本文に戻る

(注2)無線LANアクセスポイント:
無線通信を利用してデータの送受信を行うLANシステムにおいて、無線LAN端末と有線LANとの接続や、無線LAN端末間同士を接続する機能を持つ親機。 本文に戻る

(注3)LTE:
携帯電話の高速通信規格。「Long Term Evolution」の略称。理論上の最大伝送速度は下り最大326Mbps、上り最大86Mbps。 本文に戻る

(注4)L2TP:
Layer2 Tunneling Protocol。 VPN(仮想プライベートネットワーク)を実現するためのトンネリング技術のひとつ。バージョン2(L2TPv2)がRFC2661で定義され、バージョン3(L2TPv3)がRFC3931で定義されている。L2TP自身には暗号化の機能がないためIPsecと併用されることが多い。L2TPv2 over IPsecは、リモートアクセスで使われるプロトコルとして、スマートフォンやタブレット端末には標準的に搭載されている。 本文に戻る

(注5)イベントアクション機能:
FITELnet Fシリーズでサポートする保守運用機能。複数のイベント(経路の疎通監視状態、インタフェースの状態、装置温度状態等の変化)に基づき、さまざまなアクション(通信経路の変更、QoSポリシー変更、trap送信等)を実行することが可能で、回線バックアップ機能を始めとしたネットワーク管理者が想定するさまざまな運用ポリシーの実現や、保守運用業務の効率化に寄与しています。 本文に戻る

(注)文中の商品名、社名等は当社や各社の商標または登録商標です。

(注)この文中に記載されている情報は発表日現在のものです。予告なく変更することがありますのでご了承ください。

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