未来に向けた新技術
4つのコア技術の応用・融合による、社会課題
解決型の新事業創出への挑戦を紹介します。
Initiatives

100年後も、200年後も、
「つづく」をつくり、
世界を明るくする。
存在であるために。
温暖化や環境汚染。このまま進行していけば、世界は暮らせない場所へと変わってしまいます。安心・安全・快適な世界が「つづく」、古河電工には、そのために挑む人がいます。また、夢に描いていたテクノロジーが当たり前に使える世界に進化させる、そのために挑む人もいます。ずっと安心して暮らせるように、もっと便利な世の中になるように、そして世界を明るくするために、古河電工は挑戦をつづけます。
光電融合で、
“「つづく」をつくり、世界を明るくする。”
インターネットを通じた動画視聴、ファイルストレージ、生成系AI等の人々の生活への浸透に伴い、データセンタはデジタルインフラとしての重要性が高まっています。その中で処理するデータ量に比例して増大する電力消費量の削減や、通信ネットワークの高速化が世界的な社会課題となっています。
この課題に対して期待されている技術が「光電融合技術」です。これは、これまで電気で行っていた信号のやり取りから、光を用いた信号のやり取りに変える技術で、無駄な電力消費や遅延が大幅に解消します。
現在、ネットワークスイッチ内の電気配線の一部を光に置き換える新しい装置アーキテクチャであるCPO(Co-Packaged Optics)の導入が期待されています。これにより通信速度の向上及び30%以上の大幅な消費電力削減を期待できます。CPOでは、一枚の基板の上でスイッチASICの周りに高密度にシリコンフォトニクス光トランシーバが実装され、光は多芯偏波保持ファイバケーブルによって外部光源から光トランシーバに供給されます。当社は、高出力化合物半導体レーザと光パッケージングの技術を活かし、光トランシーバ用に標準化されているQSFP(Quad Small-Form Factor Pluggable)を用いた、世界で初めてとなる外部光源の開発に成功しました。
また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の国家プロジェクトに参画し、次世代光デバイスであるメンブレンデバイスの開発を進めています。


モビリティと情報の技術融合で、
“「つづく」をつくり、世界を明るくする。”
高度自動運転車両の実現を見据えた、新しいモビリティ通信技術の開発を進めています。車両外部との無線通信ユニットに高度なルーティング機能を持たせることによって、より低遅延、高信頼な通信を行います。またインフラや車間の通信とも連携し、より高度な自動運転機能を実現するモビリティ通信技術開発を目指します。車内の通信には光通信技術により、高速で大容量のデータを送受信できるようにします。新規に開発した光ファイバーと電源線の一括配線を適用することにより、シンプルな配索を可能としながら伝送速度50Gb/s以上の高速通信に対応します。また、車載ネットワークを模擬したデモンストレーションシステムを構築し、低遅延なエラーフリー伝送を実証しました。高度自動運転実現に向けて、自動運転車両がより安全で効率的に走行できるようにするためには、電子機器の増大に対応した大容量かつ低遅延な車載ネットワークが不可欠です。


超電導技術で、
“「つづく」をつくり、世界を明るくする。”
古河電工は、金属をはじめとする素材に関する知見を生かして超電導線材などの製品を開発・供給しています。近年、核融合が、世界各国から安全でサステナブルなエネルギー源として注目を集めています。商用核融合炉の実現にあたっては、燃料プラズマをコンパクトに凝縮し、炉内に効率よく閉じ込めるための超電導磁石が欠かせません。古河電工では、その超電導磁石のもととなる超電導線材の供給に力を入れ、小型核融合炉の開発、その先の核融合エネルギーの実現に貢献していきます。


カーボンニュートラル社会に向けて、
“「つづく」をつくり、世界を明るくする。”
触媒技術で、カーボンニュートラル実現に貢献
古河電工は、エネルギーの地産地消と、家畜のふん尿から出る温室効果ガスの削減という2つの課題を同時に解決するための新技術を開発しています。この技術は、家畜のふん尿から得られる二酸化炭素とメタンを利用してバイオガスを「グリーンLPガス」に変換し、温室効果ガスの削減に貢献します。生成されたLPガスは災害時のエネルギーとしても活用可能で、地域のエネルギー自給自足を促進します。この二酸化炭素とメタンを効率的に反応させ、高い選択率でプロパンを含むLPガスを生成する鍵となるのが、古河電工が開発した「ラムネ触媒Ⓡ」です。この独自技術を生かし、グリーンLPガスの実用化に向けて取り組みを進め、カーボンニュートラルの実現に貢献していきます。

洋上風力発電用の海底送電システムで、
2050年カーボンニュートラル実現に貢献
CO2を排出しないクリーンな再生可能エネルギーとして、いま洋上風力発電が注目されています。洋上風力発電は、海上に設置された風車で発電し、その電力を海底電力ケーブルを通じて陸上に送ります。古河電工は、国内屈指の海底電力ケーブルシステムメーカとして、現在主流である着床式洋上風力発電の複数プラントに信頼性の高い海底および地中送電ケーブルシステムを納入しており、その実績を着実に積み重ねています。また、次世代の洋上風力発電方式となる浮体式洋上風力発電システムの実用化を目指した国家的な研究開発プログラムにも参画し、厳しい海洋環境にも耐えうる高機能で高性能の海底電力ケーブルの研究開発を進めています。古河電工はこれからも2050年カーボンニュートラル実現に向けて貢献していきます。

CO2の電解還元で、カーボンニュートラル実現に貢献
CO2の電解還元は、CO2をエチレンなどの有用な化学物質に変える技術です。エチレンはプラスチックや合成繊維の原料として使用されています。この技術は、大気中や工場の排ガスから回収したCO2を濃縮、濃縮されたCO2を電気で分解してエチレンなどの化学物質に変換していく、というものです。この技術が実用化されれば、CO2の排出を減らして地球温暖化を防げるだけでなく、エチレンなどの化学物質を再生可能エネルギーで生産できるため、石油に依存しない持続可能な社会の実現にもつながります。「電気化学プロセスを主体とする革新的CO2大量資源化システムの開発」として、NEDOのムーンショット型研究開発事業に採択され、東京大学、大阪大学、理化学研究所などと協力して、CO2の電解還元技術の実用化を推進しています。

セルロース繊維強化樹脂で、
カーボンニュートラル実現に貢献
環境に優しく強度と耐衝撃性を兼ね備えたセルロース繊維強化樹脂「CELRe®」を開発しました。「CELRe®」は、植物由来のセルロース繊維と樹脂を混ぜ合わせたもので、古河電工のコア技術である樹脂加工技術を活かし、高強度で軽量化を実現しました。また、リサイクル性が高く、粉砕して再利用しても強度がほとんど低下しないため、資源の有効活用による廃棄物削減が可能です。石油由来のプラスチックの代用品として、CO2排出量の削減にもつながり、カーボンニュートラル社会の実現に大きく貢献していきます。


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