銅の特性を知り尽くした古河電工のBlue-IRハイブリッドレーザ

Blue-IRハイブリッドレーザは日亜化学工業殿と共同開発した青色レーザダイオードモジュールを搭載した高出力青色発振器と近赤外(IR)シングルモードファイバレーザを組み合わせたハイブリッドレーザです。

グラフはレーザ波長に対する銅の光吸収率を示しており、横軸がレーザ波長、縦軸が銅の光吸収率を表しています。近赤外ファイバレーザ単体では4%程の光吸収率の為、高エネルギー密度のレーザパワーの投入が必要でしたが、安定した入熱が難しく、スパッタやブローホールなどの加工欠陥の発生が問題でした。

今回新技術となるBlue-IRハイブリッドレーザでは銅に対して65%と優れた光吸収率を持つ青色レーザを予熱として使用し、メインの加工をファイバレーザで行うことで純銅溶接において世界最高レベルの溶接品質を実現しました。

各レーザ波長における銅の光吸収率

(出展:NASA Spectral Reflectances)

ハイブリッドレーザでの加工原理

Blue-IRハイブリッドレーザ適用事例

Blue-IRハイブリッドレーザは銅のレーザ溶接加工の品質向上にフォーカスしたレーザです。

近年のEV化で今後需要が高まると考えられる、リチウムイオン電池やモータの製造工程にこのBlue-IRハイブリッドレーザを使用することで、世界最高レベルの品質・溶け込み深さ・加工速度の実現が可能となり、生産性の向上に貢献いたします。

リチウムイオン電池 製造工程におけるレーザ適用箇所

EV向けモータにおけるレーザ適用箇所

例)EV用モータ(平角線)

動画

Blue-IRハイブリッドレーザ「BRACE®」製品詳細ページへ

製品カタログ

各種パンフレット・製品カタログはこちらからダウンロードいただけます。

カタログダウンロードへ

産業用レーザに関するお問い合わせ