将来の選択肢を広げるきっかけに。職場・技術体験 ~リコチャレ2025~

女子中高生・女子学生の皆さんが、理工系分野に興味・関心を持ち、将来の自分をしっかりイメージして進路選択(チャレンジ)することを応援するため、 内閣府男女共同参画局が中心となって行っている取り組み「理工チャレンジ」、通称「リコチャレ」。
古河電工もこの活動に賛同し、2022年度から企業体験イベントを開催しています。2025年度も2023・2024年に引き続き、古河電工本社に中高生を招待して対面イベントを開催。会社紹介、社内見学ツアー、先輩社員による仕事紹介とパネルディスカッションを実施しました。7月31日に、およそ20名の中高生と、その保護者の方にご参加いただきました(保護者は学生1人につき1人まで同席可)。

好奇心を持ってイベントに臨み「技術開発・ものづくりを通じて働く」面白さを知ってほしい

メーカーである古河電工にとって、社会インフラを支える技術の「つづく」をつくることは大きなミッションの一つです。また、ダイバーシティの観点で女性エンジニアの育成も重要と考えています。多様な人材が集まることでアイディアも多様になりそこから新しいイノベーションが生まれることが期待できます。しかし、日本の研究者の女性比率はまだまだ低い状況であり、人材基盤強化のためにも解決すべき課題と捉えています。そんな中、「学生の理工系への進路選択の可能性を広げよう」というリコチャレの主旨に賛同し、古河電工も2022年度から企業体感イベントを開催しています。
このイベントを通して技術やものづくりを身近に感じてもらい、進路の選択肢を増やすきっかけを作る、という形での社会貢献を目指しています。
実際に技術を体感し、働く人たちを間近に見ることで「技術やものづくりを通じて働くってどういうことだろう?」と、自分事として考えてもらえるようなプログラムを組みました。また、ダイバーシティの一環として、女性の技術系職種への進出を後押したいという思いから、女性社員の生の声を聞いてもらうパネルディスカッションもプログラムに入れています。

人材・組織開発部 組織開発課 越田智彦課長
キーワードは「好奇心」。この場では、「なんでだろう?」「何をやっているんだろう?」をどんどん質問してほしい。
好奇心を持つことが、将来進む道のヒントになると思うので、楽しんで過ごしてください。と挨拶しました

「古河電工ってどんな会社?」を知ってもらう

はじめに、古河電工についての説明を行いました。 BtoB企業で、消費者に直接製品やサービスをお届けする機会がほとんどない古河電工の事業内容や製品・サービスについて知ってもらうため、まずは古河電工の会社紹介を行いました。実は鉄道や自動車、スマートフォンなど生活の身近なあちこちで古河電工の技術が活躍していることを紹介しました。

クイズを交えた会社紹介の様子

次に、本社見学ツアーを実施。実際に従業員が働くスペースも通りながら、本社オフィスをひと通り案内しました。
古河電工は2021年7月に本社を移転。オフィスのコンセプトからレイアウト・デザインまで、若手社員を中心としたプロジェクトメンバーが考案しました。新本社ではフリーアドレスを導入し、働き方に合わせたさまざまなエリアを作り、コミュニケーションを活性化するしかけを取り入れるなどにより、イノベーションの促進を図ろうとしています。そんなこだわりポイントを説明しながら案内したところ、見学した学生からは、「実際にオフィスの中を見られて興味深かった」「どうしてそういう設計にしたのか説明してもらい面白かった」などの感想が寄せられました。

本社見学ツアーの様子
各エリアのコンセプトを紹介してから、従業員が執務中の部屋の中まで見学

理系に進もうと思ったきっかけは? 古河電工に就職した決め手は?先輩社員のリアルな声を聞く

オフィスツアー後、休憩をはさみ、先輩社員による仕事紹介とパネルディスカッションを行いました。
リコチャレの趣旨に沿って、これから進学、就職という岐路に立つ学生の参考にしてもらいたいと、若手の女性技術社員が午前の部・午後の部それぞれ2名ずつ登壇しました。

まずは2名のパネリストがそれぞれ、携わっている仕事の紹介と一日の過ごし方に加えて、理系への進学を決めたきっかけや、古河電工を志望した経緯について話しました。

「進路選択では、選んだ学部や学んでいる内容に縛られることなく、幅広く好きだと思えることに積極的に進んでいいと思う」、「専門知識は会社に入ってから学ぶことが多いので、勉強以外の部活やバイト等での人とのコミュニケーションも経験しておくと良い」、「英語は強みになる」など、先輩ならではのアドバイスもありました。

午前の部・午後の部両方に登壇した、情報通信ソリューション統括部門ブロードバンドソリューション事業部門
ブロードバンドシステム部システム開発1課  井上 結衣さん
ケーブルテレビ事業者向けのシステム開発を担当し、お客様への提案からシステム開発まで幅広く担う。
まさに、通信、放送インフラの「つづく」をつくる仕事
研究開発本部サステナブルテクノロジー研究所解析技術センター分析技術2課 祖父江 友希さん
有機物やプラスチック製品やその材料の分析および分析技術の開発を担当。
開発品の評価や他社製品との比較、不良発生の原因特定などに役立つ、縁の下の力持ち
電装エレクトロニクス材料統括部門 技術部市場開拓課 宮崎 夏歩さん
高強度アルミ合金線の開発に携わり、最近は技術営業も担当。
実験を通して学ぶことに面白さをおぼえ工学部を選択し、ものづくりに興味を持ち古河電工へ

続くパネルディスカッションでは、「学生時代に好きだった科目、苦手だった科目は?」「理系に進んで良かったこと・大変だったことは?」「どんな勉強が会社に入って役に立った?」「好きな本は?」などなど、学生時代から現在に至るまでさまざまな質問に対し、パネリストが一つひとつ、体験談を交えながら丁寧に答えました。

企業体験を進路選択のヒントに。古河電工はこれからも応援します!

リコチャレ2025に参加した学生とその保護者の方からは、「自分の知らないところで古河電工のさまざまな技術が使われていることが分かった」「理系の女性が活躍する場を知ることができて良かった」「会社の中を見学して社内の雰囲気を知ることができた」「古河電工には堅いイメージがあったが和やかで素敵なイメージだった」などの感想をいただきました。
これから先の進学そして仕事選びの際に、リコチャレで得た情報が少しでも参考になれば幸いです。そして、数年後の就職先の候補に古河電工グループも加えてもらえたらなお嬉しいです!
古河電工はこれからも、明るい未来へと「つづく」をつくる若い世代を応援します!

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