フレキシブルサービスアドオン対応アクセスVPNルータ
LTE通信モジュール内蔵(F221)
F220 標準価格 137,500円(税別)
F221 標準価格 181,500円(税別)
(注) FITELnet F220 EX / F221 EX の製品情報はこちらをご確認ください
FITELnet F220 および FITELnet F221 は、専用ルータ製品の機能・性能とWhite Box製品の柔軟性を併せ持ち、お客様の多種多様な要望に応える「フレキシブルサービスアドオン対応アクセスVPNルータ」です。クラス最高のIPsec性能で2.0Gbps以上(平文性能は3.5Gbps以上)を実現し、パフォーマンスが求められる拠点や中規模センタまで幅広くご利用いただけます。FITELnet F221は、マルチキャリア対応LTE通信モジュール(デュアルSIM対応)を内蔵し、様々な有線回線/無線回線サービスを利用したマルチアクセスを実現します。
特長
FITELnetルータ統合管理クラウドサービス「Fらくねっと®」に対応
FITELnet F70/F71はFITELnetルータ統合管理クラウドサービス「Fらくねっと®」に対応しております。
自由度を高めて多様なニーズに対応可能
FITELnet F220とFITELnet F221は、これまで企業ネットワークで培ったルータ専用機能・性能に、White Box製品(注1)の柔軟さを加えた非常に汎用性の高い製品です。装置内に自由にアプリケーションをアドオンできるアーキテクチャを持ち、OSS(注2)や自作のLXC(注3)アプリケーションを利用することが可能なため、エッジコンピューティングなどを実現できます。
(注1) White Box製品:ソフトウェアを含まないネットワーク製品。White Box製品では、ユーザ自身で必要に応じてソフトウェアを選択・開発して機能を追加することが可能。
(注2) OSS(Open Source Software):ソースコードが無償で公開されていて、利用や改変、再配布が許可されているソフトウェア
(注3) LXC(Linux Containers):コンテナ型仮想化技術と呼ばれるものの1つ
LXCアプリケーションのご使用を希望される場合は、FITELnet LXCアプリケーションのページをご確認ください。
以下は、LXCアプリケーション適用イメージです。
-
LAN上のサーバをルータ上で動作
- Proxyサーバやsyslogサーバなどをルータのコンテナ上で動作させることが可能です。
- サーバ設置のコストを削減できます。
-
キャプチャ機能を必要なときだけ利用
- ルータ上で特定IFの送受信パケットをキャプチャ可能です。
- トラブル時などに動的にON/OFFできます。
- エンジニアがノートPCを持参して、現場に出向くコストを削減できます。
-

より便利な運用支援
- キャプチャ結果やログなどをOSSで「見える化」できます。OSSの選定や設定などの支援サービスもご用意しています。
- FITELnet製品向けクラウドサービス『Fらくねっと®』を利用することで、GUIで特定フローにQoSを適用するなど、さらに高度な運用が可能となります。
-
お客様のアプリ開発を支援
- 「 既存サービスで利用しているアプリを動作させたい」「自作アプリでエンドユーザ様にソリューションを提供したい」といったケースの技術支援 サービスをご用意しています。
当社では下記アプリケーションの動作確認をAlpine Linux 3.13のクラウドイメージ上で実施しております。
アプリケーション
- openssh-server(SSHサーバ)
- tcpdump(パケットキャプチャ)
- net-snmp(SNMPエージェント)
- ntopng
- packetbeat
- filebeat
- softflowd(NetFlow)
- squid(Proxyサーバ)
(注) sFlowはルータ機能にてご利用ください(F220/F221 V01.05(00)よりサポートしております)。
LTE通信モジュール内蔵(FITELnet F221)
FITELnet F221はマルチキャリアLTE通信モジュールを搭載しており、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのモバイル回線を自由に選択することができます(各社MVNO回線含む)。SIMをご用意頂くだけで、ご利用中のISDN回線運用を簡単にLTE回線運用に移行することができます。また、SIMスロットを2つ搭載しているため、異なる通信キャリア回線を利用した冗長構成をとることが可能です。対応LTEバンドや動作確認SIMの情報は、説明資料をご参照ください。
(注)USBデータ通信端末を使われるお客様へ
USBデータ通信端末については、F220/F221では下記表の機種に対応しております。
下記表以外の機種には対応しておりませんので、ご注意ください。
| メーカ | 通信端末 | FITELnet F220/F221 対応ファームウェア | |
|---|---|---|---|
| Modem | USB-Ethernet | ||
| 富士ソフト | FS040U | V01.03(00)以降 | V01.04(00)以降 |
| ZTE Corporation | A002ZT | V01.07(00)以降 | - |
| NCXX | UX302NC-R | V01.07(00)以降 | - |
クラス最高のIPsec性能、FCA(Flexible Core Assign)機能による中継性能強化に対応
IPsecにおいて最大128拠点収容、Longパケットでスループット2.0Gbps以上(平文性能は3.5Gbps以上)を実現しています。高いパフォーマンスを求められる拠点や中規模センタでのご利用に最適です。
FCA(Flexible Core Assign)機能によりデータプレーンのコア配分を増やすことで、IPsecにおいてスループットを2倍程度向上させることが可能です。Shortパケットにて500,000ppsを実現しています。
IPoEなど最新の回線サービスに柔軟に対応
VNE事業者各社が提供するIPoEサービスを利用して、IPv6網を介してIPv4インターネット網へ接続することが可能です。対応しているVNE事業者/サービスについては下記をご参照ください。一覧以外のVNE事業者にも順次対応を予定しております。
| VNE事業者 | IPoEサービス名 | 対応機種 (クリックすると設定例にリンクします) |
|||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| F70/ F71 |
F220/ F221 |
F225 | F310 | F220 EX/ F221 EX |
F2200 | ||
| 朝日ネット |
v6 コネクト IPv4 over IPv6 接続(IPIP) |
○ | ○ | - | - | - | ○ |
| アルテリア・ ネットワークス ![]() |
「クロスパス」可変IP | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
| 「クロスパス」固定IP1 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
| 「クロスパス」固定IP8/IP16 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
| インターネット マルチフィード |
transix IPv4接続(DS-Lite) | ○ | ○ | - | - | ○ | - |
| transix IPv4接続(固定IP) | ○ | ○ | - | - | ○ | - | |
| NTT コミュニケーションズ |
「OCNバーチャルコネクトサービス(IPoE)」動的IP | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - |
| 「OCNバーチャルコネクトサービス(IPoE)」固定IP1 | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | |
| 「OCNバーチャルコネクトサービス(IPoE)」固定IP複数 | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - | |
| JPIX |
「v6プラス」固定IPサービス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 「v6プラス」IPv6/IPv4インターネットサービス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
| ビッグローブ |
IPv6オプション | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
| BIGLOBE IPv6サービス(IPIP) ※HB46PPによる国内標準方式 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
| BBIX |
OCX光 インターネット / v6IX(固定IP方式) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
| OCX光 インターネット / v6IX(HB46PPによる国内標準方式) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
NTT東日本およびNTT西日本の帯域確保型データ通信サービス「データコネクト®」をサポートしており、ISDNからのマイグレーションに適用可能です。
LBO(ローカルブレイクアウト)機能でクラウド利用時のセンター回線の輻輳を解消
OSアップデートなどSaaSへのアクセスによる特定のトラフィックの帯域占有を、企業内のネットワークとデータセンタを介さず、直接インターネットに流すローカルブレイクアウト機能を備えています。これにより、近年問題となっている、SaaSをはじめとするクラウドサービスへのアクセス増大による企業ネットワークのセンター回線の輻輳を解決できます。ネットワークアプリを活用して、クラウドセキュリティサービスと簡単・安全に連携する機能も提供します。詳細は機能説明資料および設定例をご参照ください。
FITELnetのLBOの特長
- Proxyサーバ有無どちらのケースにも対応!
- LBOしたアプリケーションへの通信パフォーマンス影響少!
- 端末の設定やPACファイルが不要!
- LBO対象をProxy除外するための設定追加やPACファイ配布の必要なし
- ファーストパケット問題なし!
- 様々なアプリケーションに対応!
- CLI設定のみでいろいろなアプリに対応
- 複雑な定義ファイルの作成は不要
- 当社クラウドサービス「Fらくねっと」により、複数拠点への一括設定や自動更新、アプリケーション毎の統計情報可視化に対応
(注) ファーストパケット問題:ローカルブレイクアウトの最初のパケットがブレイクアウトせずにデータセンターを経由する問題。次のパケットと送信元が一致しないためTCPセッション断等が発生します。

テレワークに必要な機能にも対応し、働き方改革の推進をサポート
近年の働き方改革の推進や新型コロナウィルスの感染拡大防止措置として、普及が活発となっている在宅勤務やモバイルワークといった働き方を支える、L2TPv2/IPsecなどのセキュアなVPN機能もサポートしています。説明資料をご参照ください。
マルチテナント対応(VRF/VLAN)
複数のテナントユーザを、独立したVRFやVLAN毎に収容することでマルチテナント収容が可能です。ユーザトラフィックを収容するトンネルとして、IPsecトンネル、EtherIPやL2TPv3などのL2トンネルが選択でき、多彩なネットワーク構築が可能です。
1台で複数のテナントを収容できるため、テナント毎にセンター機を用意する必要がなく、運用コストや電力、ラックスペースを軽減することが出来ます。
VRF対応している機能については、マニュアルページの仕様一覧の、VRF対応機能一覧をご参照ください。
「GIGAスクール構想」への取り組み
FITELnet F220/F221は、「GIGAスクール構想」のシステムを安定運用するための拠点ルータとして、有用な機能を多数備えています。説明資料をご参照ください。
仕様
| 項目 | FITELnet F220/F221 | |
|---|---|---|
| インタフェース | LAN | スイッチングHUB(10/100/1000BASE-T ×8) |
| EWAN | 10/100/1000BASE-T ×2 (オートネゴシエーション、MDI/MDI-X自動切換)、1000BASE-SX/LX/PX-U ×1(注1、2、3)
(注1) 10/100/1000BASE-Tと排他利用です。 (注2) SFP(miniGBIC)はオプションです。 (注3) 1000BASE-PX-Uは小型ONU(東日本電信電話株式会社および西日本電信電話株式会社の提供する光回線終端装置)です。 |
|
| 管理用ポート | - | |
| SIM | 2スロット(F221のみ) | |
| LTE | 内蔵マルチキャリアLTEモジュール(F221のみ) | |
| 無線LAN | - | |
| インタフェース(USB) | 外部メモリ | USB3.0 × 2 |
| モバイル端末 | FS040U, A002ZT, UX302NC-R
(注) BRI(USB-TA)未サポート |
|
| サポートプロトコル | IPv4/IPv6 | |
| ルーティングプロトコル | スタティック、RIPv2、BGP4、OSPFv2、BGP4+、OSPFv3 | |
| ルーティングテーブル | 10,000(スタティック5,000) (注) (IPv4とIPv6の合計値) |
|
| ARPテーブル数 | 10,000 | |
| BGPピア数 | 100 | |
| PPPoE | ○(24セッション、再接続機能、PPPoEパススルー機能) | |
| データコネクト | 同時接続数(最大チャネル数) | 10 |
| 接続方式 | IPsec(IKEv2) | |
| マルチダイヤル | - | |
| 課金制御 | 〇(累計送受信パケット数) | |
| RADIUSサーバ認証 | 〇(着信時のみ) | |
| Loopbackインタフェース | 100 | |
| マルチキャスト | IPv4マルチキャスト | |
| DHCPv4 | サーバ、クライアント、リレーエージェント | |
| DHCPv6 | サーバ、クライアント、リレーエージェント | |
| 冗長機能 | VRRP | ○ |
| イベントアクション | ○ | |
| ICMP監視機能の監視先数 | 100 | |
| 自律監視機能の監視項目 | CPU使用率、メモリ使用量、内部温度、故障検出機能 | |
| SLA(回線品質監視) | DNSqueryによる監視、ICMPによる遅延監視 | |
| BFD | ○ | |
| ファイアウォール | パケットフィルタリング | ○(アドレス、プロトコル、ポート番号、インタフェース) |
| 学習フィルタリング | ○(250,000セッション) | |
| アドレス変換(NAT) | NAT、NAT+(PLUS)、NATスタティック、NAT+(PLUS)スタティック、VRF Aware NAT | |
| NATテーブル数 | 250,000セッション | |
| MACフィルタ機能 | 〇(16,000エントリ) | |
| ポリシールーティング | ○(宛先FQDN指定可能) | |
| ドメイン名ルーティング | ○ | |
| アプリケーション通信制御 | フィルタリング | ○ | QoS(アプリ通信の帯域制限、優先制御) | ○ | 可視化(Fらくねっとと連携) | ○ | ローカルブレイクアウト(DNSベース) | ○ |
| ローカルブレイクアウト(TCPベース) | ○ | |
| QoS | クラス識別(IPフレーム) | アドレス、プロトコル、ポート番号、受信インタフェース、Precedence/ToS/DSCP/TC、フローラベル |
| クラス識別(Etherフレーム) | MACアドレス、VLAN-ID、802.1Pプライオリティ、受信インタフェース | |
| アクション | Precedence/DSCP/TC指定、802.1Pプライオリティ指定、送信キュー指定、廃棄指定 | |
| キューイング/帯域制御/優先制御 | CBQ/PRIQ | |
| 受信フレームの優先制御クラシフィケーション
(注) LANインタフェースに限る |
802.1Pプライオリティ、受信インタフェース | |
| その他 | フレーム長補正 | |
| VLAN | ポートVLAN | 10VLAN |
| タグVLAN | 最大120VLAN(注)
(注)ポートベースVLANとタグVLANの合計数です。 |
|
| VRF | 120 | |
| ダイナミックDNS | サーバ機能 | ○ |
| クライアント機能 | ○ | |
| リンクアグリゲーション機能 | スタティック | ○ |
| LACP | - | |
| NTPサーバ | ○(IPv4/IPv6) | |
| SNTPクライアント | ○(IPv4/IPv6) | |
| sflow | Agent | ○ |
| VPN(MPLS) | サポートプロトコル | - |
| ラベルパス | - | |
| EVPN | - | |
| Segment Routing | - | |
| VPN(IPsec) | プロトコル | IPv4 over IPv4、IPv4 over IPv6、IPv6 over IPv4、IPv6 over IPv6 |
| カプセル化方式 | ESPトンネルモード、トランスポートモード | |
| 暗号化方式 | DES、3DES、AES(128,192,256)、NULL | |
| ハッシュ方式 | MD5、SHA-1、SHA-2、NULL | |
| AEAD方式 | AES-GCM(128,192,256) | |
| DH | グループ1,2,5,14,15,16,17,18,19,20,21 | |
| 鍵交換 | IKEv1、IKEv2 | |
| PKI | RSA/ECDSA Signature(X.509V3)、CRL | |
| IPsec HA | - | |
| IPsec冗長 | ○(経路による冗長) | |
| IPsec負荷分散 | ○ | |
| PFS | ○ | |
| NAT-Traversal | ○(IKEv1/IKEv2 draft-ietf-ipsec-nat-t-ike-00、02、03、RFC3947) | |
| MPSA機能 | ○(client/Controller機能 128対地) | |
| 対地登録(peer)数 | 128 | |
| トンネル(selector)数 | 128 | |
| トンネリング機能 | IPinIP(v4/v4,v4/v6,v6/v4,v6/v6) | 100トンネル |
| GRE | 100トンネル | |
| EtherIP | 100トンネル(MAC学習機能あり)、 インターナルブリッジ数100 |
|
| L2TPv3 | ||
| L2TPv2 over IPsec | 100 | |
| MAP-E | 〇(v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクトサービス(IPoE) ) | |
| VXLAN | - | |
| 保守運用機能 | SSHv1、SSHv2、SCP、SFTP、TELNET、FTP、SNMP、SYSLOG、自律監視機能 | |
| クラウドサービス「Fらくねっと」対応 | ○ | |
| ログ | syslog, eventlog, command-log, event-action log 装置内メモリ保存(RESET時は保持、電源OFF時は消去)、SYSLOG送信 |
|
| ファームウェア/コンフィグ | ファームウェア2面/コンフィグファイル保存、USBメモリからの自動インストール機能 | |
| LXCアプリケーション(コンテナ) | 〇 | |
| FCA(flexible core assign) | - | |
| CONSOLEポート | 1ポート(RJ-45) | |
| 電源 | 電圧 | AC100〜240V(注)、50/60Hz 内蔵
(注) 本体同梱の電源ケーブルは定格AC100V〜125Vです。AC200Vでご利用を希望される お客様は、弊社にお問い合わせください。 |
| 消費電力 | F220:23W(データ通信モジュール、小型ONU非搭載時) F221:25W(データ通信モジュール、小型ONU非搭載時) |
|
| 発熱量 | 19.8kcal/h(F220)、21.5kcal/h(F221) | |
| 冗長 | - | |
| 環境条件(動作時) | 温度:0〜50℃ 湿度:15〜85%(結露なきこと) |
|
| 省電力 | 未使用ポートのシャットダウン(GigaEthernet) | |
| 温度センサ | 吸気温度、筐体内温度、SFP近傍温度 | |
| 放熱 | 強制空冷(FAN1基) 温度による回転数調整機構 |
|
| EMI | VCCI ClassA | |
| 盗難防止 | セキュリティスロット、SIM盗難防止用カバー(F221) | |
| 外形寸法 | 205(W)×280(D)×42(H)mm(突起物または台足を除く) | |
| 質量 | 2kg 以下(F220) 、 2.1kg 以下(F221) | |
| 認定番号 | D19-0084001 LM19-0007 |
|
| RoHS指令対応 | ○ | |
外観
F220
F220前面
F220背面
F221
F221前面
F221背面
