大丹生海里、山田悠介、奥野良和、折戸博、虎谷智明

概要

1911年に発見された超電導はその後線材化の研究が進み,大電流を低損失で送ることができる超電導線材として実用化・商用化された。超電導線材を用いた超電導モータの構想は古くから議論され,数々の試作が行われたものの,商用レベルの実用化には極低温の冷却や極低温を維持する断熱技術を中心とする課題が多い。この課題に対し,従来技術より軽量で取扱性のよい真空断熱構造を提案し,この構造を反映させた超電導モータの試作評価を行った。試作した超電導モータは軽量な樹脂構造でありながら容易に超電導状態を成立させることを実証した。

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