シンガポールで最大級の超高圧電力ケーブル布設プロジェクトを受注
~超高圧電力ケーブルの品質とプロジェクト管理体制が高く評価~

2016年7月26日

当社は、400kV架橋ポリエチレン超高圧電力ケーブル布設プロジェクトをフルターンキーでシンガポール電力から受注しました。400kV架橋ポリエチレン超高圧電力ケーブルは同国初の採用であり、最大規模のプロジェクトとなります。受注金額は約140億円で、完工は2019年3月を予定しています。

背景

シンガポール共和国は、大型カジノやユニバーサルスタジオ等の娯楽施設が次々と建設され、観光客の増加と共に、電力需要が急増しています。また、同国は観光立国の観点から、景観を重視しており、他の東南アジア諸国のような安価な架空送電線は採用せず、地中送電線による送電網が構築されています。

内容

このたび当社は、400kV架橋ポリエチレン超高圧電力ケーブルシステム(ケーブル長約115Km)を納入・据付するプロジェクトをシンガポール電力より受注しました。

今回の入札は、当社及びFURUKAWA ELECTRICENGINEERING SINGAPORE社(当社100%出資、シンガポール共和国 社長;石井登)とが共同で実施したものです。当初2つの工区に分かれて発表されていましたが、これまで同国に納入した当社製電力ケーブルの無事故運転実績及びプロジェクト管理能力の高さ等が大きく評価され、いずれも当社の受注が決定しました。

超高圧電力ケーブル敷設工事現場

超高圧電力ケーブル敷設工事現場

当社は、シンガポールでの大型公共工事入札参加資格(L6)を保持する現地法人の工事拠点を置く、唯一の日系電線メーカーであり、有能な技術者及びジョインター等を直接雇用し、受注から完工まで一貫した管理を行っています。シンガポールの230kV以上の超高圧ケーブル分野では、圧倒的な市場シェアを確保し、同国内の電力供給に貢献し、シンガポール電力からも高い評価を受けています。
従来、シンガポールでは、ケーブルを地下に直接埋設し、布設していましたが、現在、総延長35kmのケーブル専用トンネルを建設中です(内径;6m)。このケーブル専用トンネルは、2017年度後半に完成予定であり、トンネル内には、今回採用された400kV架橋ポリエチレン超高圧電力ケーブルを中心に、大量の超高圧電力ケーブルが布設される予定であり、既にケーブルの入札も発表となっています。

今後も当社は、順調な経済発展を続けるシンガポールをはじめ、海外各地において、同種案件の受 注に向け積極的な取り組みを続け、電力供給による各国での経済発展に貢献していく方針です。

プロジェクト概要

プロジェクト名;400kV 超高圧架橋ポリエチレンケーブル布設プロジェクト(West Jurong~Labrador間)
電圧;400kV
総延長;約115Km
受注金額;約140億円