化学架橋ポリエチレンフォーム「フォームエース®」に「耐熱難燃グレード」をラインナップ
~ 耐熱性と難燃性を兼ね備え、冷媒管や機器類等に最適な断熱材を開発 ~

2017年8月31日

当社は、「フォームエース」のラインナップとして、新たに「耐熱性」と「難燃性」を兼ね備えたフォーム材を開発しました。特に冷媒管や機器類などの「耐熱性」と「難燃性」の両特性を要する断熱用途に最適です。

背景

「フォームエース」は、当社が世界で初めて開発した化学架橋ポリエチレンフォームであり、1966年の発売開始以来50年以上の長きにわたり、断熱材、緩衝材、浮力体等、幅広い分野においてご採用いただいています。これまでにもお客様のご要望にお応えして、各種機能性を付与した商品展開をして参りました。

こうした中、空調冷媒管分野では、従来の耐熱性要求に加え、施工時のろう付け作業や機器故障時の延焼防止を目的に、国土交通省公共建築工事標準書で難燃基準が追加規定されました。特に近年、同分野では、さらなる安全性向上に向けた高難燃化要求と共に、家電分野においても高機能化に伴って、耐熱性と高難燃性を兼ね備えた需要が高まっています。

内容

このたび当社は、「フォームエース」シリーズとして、新たに「120℃の耐熱性」と「UL94 HF-1 水準の難燃性」を両立した「耐熱難燃グレード」の開発に成功し、本年9月より販売を開始します。本製品は従来の断熱性能、耐熱性能に加え、独自の難燃処方を施すことで、コストを抑えた「耐熱難燃グレード」を実現しています。

今後も、化学架橋ポリエチレンフォームのトップメーカーとして、幅広くご使用頂ける機能製品を提案して参ります。

製品の特長・データスペック

・耐熱温度 120℃
(JIS A 9511 に基づく社内試験)
・難燃性能 UL94 HF-1 水準
(発泡材料の水平燃焼試験に基づく社内試験)

用途例

・家電用品部材、空調機内配管部材
・OA 機器部材、IoT 機器部材
・車両部材

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