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ニュースリリース

超高速400Gbps光デジタルコヒーレント伝送向け小型ITLAの量産開始
〜従来型の半分以下のサイズで、消費電力を低減〜

2014年9月18日

当社は、超高速光デジタルコヒーレント伝送装置の主要部品である小型ITLA(Integrable Tunable Laser Assembly)の開発に成功し、2014年9月より量産を開始しました。

本製品を組み込んだ光デジタルコヒーレント伝送装置は、最終的に世界中の通信事業者に出荷され、大容量通信の構築に貢献します。

背景

近年、スマートフォンなどのモバイルデバイスの普及によるワイヤレスバックボーンの拡大や、クラウドコン ピューティング、動画配信、ソーシャルネットワークの普及などにより、通信トラフィックが急激に増加し続けています。

このようなトラフィックの増加に対応するために、光の位相(波の状態)を用いることで、信号劣化に強く雑音の影響を受けにくい「光デジタルコヒーレント方式(注1)」による100Gbps の大容量伝送システムが世界中で本格的に導入されています。

一方、更なる超高速400Gbps光デジタルコヒーレント伝送の実現のために、周波数効率の向上を目指した技術開発も進められており、16QAM(quadrature amplitude modulation) (注2)多値変調技術、ナイキストフィルタ技術(注3)、周波数帯域をフレキシブル使用する光エラスティック技術(注4)などが、検討されています。

このような高速伝送システムに使用される光源には、小型、低消費電力、高性能が要求されます。

内容

小型ITLA
小型ITLA

このたび、当社は、光デジタルコヒーレント方式による大容量、超高速伝送システム用の小型ITLAの本格量産を開始しました。

本製品は、従来ITLAと同じOIF規格(注5)を維持したまま、小型化、低消費電力化、高性能化を実現したレーザ光源です。小型パッケージモジュールの開発、ならびに電気回路の工夫を行うことで、従来ITLAの半分以下のサイズ(37.5x20x7.5mm)を実現し、消費電力はレーザチップの性能向上などにより、従来比30%の低減を達成しました。

本製品は、主要部材の半導体チップを日本国内で製造し、タイ王国における光部品製造会社にて、モジュール組み立てを実施します。

当社は、従来型ITLA製品に加え、本製品においても、可変信号光源製品の主要サプライヤーとして、世界的な高性能、高技術を要する情報通信システムの構築に貢献していきます。

主な仕様

項目 小型ITLA仕様
波長可変幅 1528〜1564nm(C帯)
1570〜1607nm(L帯)
光出力 16dBm(注)
線幅 <300kHz
サイドモード抑圧比 >40dB
平均相対強度雑音 <-140dB/Hz
波長安定性 <±1.5GHz
最少グリッド 0.1GHz
消費電力 4.5W
サイズ 37.5×20×7.5mm

(注) 標準仕様, 更なる高出力化も予定

(注1) 光デジタルコヒーレント方式:
伝送データから光の位相情報を、デジタル信号処理を用いて検出する伝送方式であり、少ない帯域幅で多くの情報を伝送することが出来ます。 本文に戻る

(注2) 16QAM:
デジタル変調方式の一つ。4x4の16値のシンボルを利用して、一度に4ビットの情報(従来のQPSK:Quadrature phase shift keying の倍)を伝送することが出来ます。 本文に戻る

(注3) ナイキストフィルタ技術:
周波数の利用効率を上げるために稠密な波長多重をする技術です。従来技術と異なり、本技術では隣り合うパルスが重なって伝送されても情報を正確に識別することが出来るため、信号周波数を詰めて利用することが可能となります。 本文に戻る

(注4) 光エラスティック技術:
従来の光伝送システムにおいては、信号周波数のグリッド間隔が固定されていたため、各グリッドにおいて確保された帯域に余剰があっても、他の信号がそれを利用することは出来ませんでした。本技術では、伝送速度、変調方式等により必要帯域が異なる信号が混在する場合においても、最適な帯域配分が可能となり、周波数利用効率が向上します。 本文に戻る

(注5) OIF:
Optical Internetworking Forum の略で、光ネットワーク機器とその光部品に関する標準化を推進する業界団体です。 本文に戻る

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