1. 仕様
  2. (ハードウェア)

    シリアルで設定する場合に必要なケーブルは何ですか?

     

    RS-232CのD-sub 9ピンのクロスケーブル(メス−メス)をご利用下さい.
    MUCHOのコンソールポートは、RS-232C DTE側 9ピンオスコネクタです.お手持ちのパソコンのRS-232Cポートをご確認の上、ケーブルをご用意下さい.
    弊社でも別売りとなっとおりますが、MUCHO用のコンソールケーブルをご用意しております.MUCHOをお買い上げ予定の販売店、営業担当にお問い合わせ下さい.
    [PC98用]
    D-Sub 9pin-25pin クロス1m MCC-925 標準価格 3,700円(税別)
    [DOS/V用]
    D-Sub 9pin-9pin  クロス1m MCC-909 標準価格 3,000円(税別)

    DC(電源)ケーブルが抜けやすくないですか? 

    DC(電源)ケーブルの装置へのさし込み部分はL字型になっており、ケーブルを まっすぐ引っ張っただけでは抜けないように工夫されています.

    HUB-TERM切替スイッチって何? 

    10BASE-Tポート#1にHUBを接続するか,端末を接続するかを切り替えるスイッチです. 10BASE-TのストレートケーブルでHUBを接続する場合は「TERM(||)」側に,端末を接続する場合は「HUB(×)」にたおしてください.
    (間違えやすいのでご注意!)

    回線終端ON/OFFスイッチってどうやって使うの?

    ISDNのバス接続等の際に、DSU配下に回線終端抵抗がない場合があります.その場合は、MUCHOの回線終端スイッチをONにして下さい.配線上または他の機器に回線終端抵抗がある場合は、スイッチをOFFにします.

    設置環境条件を教えて.

    温度、湿度について次の通りとなっています.
    • 温度 5℃〜40℃
    • 湿度 20%〜85%RH
    いずれも動作時の規定です.一般のモデムやTAと同様の環境であれば問題なく動作し ます.気を付けたいのは、直射日光を避けること、特に西日の直射に気を付けて下さ い.加湿器の側への設置も避けてください.また、上に物を置いたりしてMUCHOの通 風口(冷却用のスリット)を塞ぐことも避けるようお願いします.

    複数台のパソコンを同じLANにつなぎたいが、HUBのポートが一つしか余っていない.どうすればいいの?

    MUCHOのHUB機能によりHUBをカスケード接続してください.
    ただし,イーサネットではHUBなどのレピータによる中継は4中継までしか許されていません.MUCHOをつなごうとされているHUBで既に4中継されている場合はカスケード接続できません.中継数オーバの場合のネットワーク異常は、通常の運用では気づきにくいことも多くあり、ある特定のアプリケーションの使用で顕在化するなど、大変切り分けの難しい障害の原因になりますから、お客様のネットワーク管理ご担当とご相談されるのが最良です.

    FGポートついているがアースは必須?

    必須です.

    MUCHO-STのHUB2ポートはローカルルータの意味ですか?

    違います.HUBの2ポートは、単なるHUBのポートの意味です.
    パソコンを2台までならHUBを増設することなくムーチョに接続することができます.

    G4FAXとバス接続したいのですが、できますか?

    できます.

    こわれてるけど...(良くある質問ではありませんので念のため)

    誠に申し訳ございません.お手数ですが、お買い上げいただいた販売店へ保証書とともにお持ち下さい.

    コンソールケーブルがついてないけど...

    別売になっております.
    DOS/V用、PC98用のコンソールケーブルは
    弊社でご用意しております.
    尚、Macintoshのモデムポート、プリンタポートと接続する場合には、市販のMini-Din8とD-sub25ピン(メス)の変換ケーブル(Din8の1がD-subメスの4と20に、さらにDin8の2,3,4,5,7がD-subのそれぞれ5,2,7,3,8に接続されたケーブル)を別途ご用意いただき、これと別売ケーブルをあわせて使用することで接続が可能です.

    (ファームウェア)
    MUCHO-STとMUCHO-PSの違いは何?

    使用できる回線の種類が違います.MUCHO-STでは,ISDN回線もしくはディジタル専用線を1回線サポートおり、設定により切り替えることができます.MUCHO-PSはISDN1回線のみのサポートになります.
    また、LANに接続するHUBポートがMUCHO-STでは2ポート、MUCHO-PSでは1ポートです.
    これ以外に、「データ圧縮(Stac LZS)機能」「DHCPサーバ機能」「SNMP」「ISDN同時2ヶ所接続」「相手連続リミッタ」は、MUCHO-STのみでのサポートとなります.
    MUCHO-PSは、ISDNでインターネットに接続したいなどの" パーソナルユース"にも対応する商品,MUCHO-STはこれに加えてディジタル専用線を使いたい、OCNエコノミーに接続したい,SNMPで監視するなどの機能を追加したモデルです.

    リモートでどんなことができるのですか? 

    telnetにてリモートからログインすることにより、設定変更ができます.また、装置の運用情報や通信確認試験情報などローカルで取得できるのと同じ情報を取得することができま す.
    また、FTPにて、
    ファームウェアのバージョンアップを行うことができます.
    なお、MUCHOではWWWのFTPサーバにファームウェアを置き、自由にバージョンアップが行えるようになっております.

    IP以外のプロトコルをサポートする予定はありますか?

     

    現在のところ、IP以外のプロトコルをサポートする予定はありません.

    ダイヤルイン契約してるんだけど大丈夫?

    一点だけ注意すべきことがあります.
    MUCHOの「自局ISDNアドレス」の設定とダイヤルイン契約番号が合致していないと着呼を受け付けられません.ダイヤルイン契約をしている場合は、着信時の網からの情報に着信番号が含まれます(グローバル着信契約されていて契約者回線番号に着呼した場合を除く).MUCHOは、着信時の情報に着信番号が含まれていた場合、設定されている自局ISDN番号と同じ場合だけ、着呼を受け付けます.ダイヤルイン契約をしていない場合は、着呼動作において網から着信番号が含まれていないため、自局ISDN番号の設定に誤りがあっても着呼動作は正しく行われる場合があります.契約をダイヤルイン契約に変更した場合などで着呼が受けられないなどは、まず、「自局ISDNアドレス」の設定を確認して下さい.

    ディジタル専用線とISDNは同時に使えるの?

    残念ながら、同時には使えません.
    しかし、お客様のシステムを構成できるようなINFONETルータのご用意が別途ありますので、MUCHOをお買いあげ予定の販売店、営業担当にお問い合わせ下さい.

    RIP2/OSPFのサポートは?

    残念ながら、MUCHOではサポートしていません.
    しかし、お客様のシステムを構成できるようなINFONETルータのご用意が別途ありますので、MUCHOをお買いあげ予定の販売店、営業担当にお問い合わせ下さい.

    DHCPリレーエージェントのサポートは?

    残念ながら、MUCHOではサポートしていません.
    しかし、お客様のシステムを構成できるようなINFONETルータのご用意が別途ありますので、MUCHOをお買いあげ予定の販売店、営業担当にお問い合わせ下さい.

    LANからWANへ大量のデータ転送があった場合、バッファに入らないパケットの廃棄の仕方は?

    バッファに入らない 後からきたパケットをsilent discard します.

    OCNに対応していますか?

    MUCHO-ST/TL/TL-DSUはOCNエコノミー,OCNダイヤルアップに対応しています.
    MUCHO-PSはOCNダイヤルアップのみに対応しています.
    (注)OCNエコノミーをMUCHO-ST/TL/TL-DSUで利用している場合,回線速度に関わらず(64kbps/128kbps)、WAN(ISDN)ランプは1つしか点灯しません.

    ディジタルアクセス64に対応していますか?

    MUCHO-ST,MUCHO-TL,MUCHO-TL-DSUで対応しています.

    INSネット64を契約するときに気をつけることは何ですか?

    「インタフェース形態及びレイヤ1起動種別」は、P-MP接続で契約してください.P-MP呼毎でもP-MP常時でもどちらでも可能です.
    「発信者番号通知サービス」は呼毎通知許可を選択してください.
    なお、MUCHO-ST/PS/FRの端末審査協会回線認定番号は「T97-5020-0」、MUCHO-TLの回線認定番号は「T97-5138-0」,MUCHO-TL-DSUの回線認定番号は「T97-0223-0 U97-0075-0 N97-0062-0」です.
    詳しくは,
    こちら(MUCHO-ST/PS/FR)もしくはこちら(MUCHO-TL/TL-DSU)をご覧ください.

    フレームリレーを契約するときに気をつけることは何ですか?

    こちらをご覧ください.

    (ソフトウェア)
    GUIって何?

    Graphical User Interfaceの略.Windows95に代表されるような、視覚的に設定内容をイメージしやすいユーザフレンドリーな設定画面のことです. ムーチョの基本的な設定は、Windows95対応のGUIソフト(構成定義情報設定ユーティリティ)で画面の指示に従って入力 することで簡単に行えます.

    Macintosh用の設定ユーティリティがついてないけど...

    Macintosh用の設定ユーティリティ(GUI)はご用意しておりません.コマンドでの設定をお願いします.

    Windows3.1用の設定ユーティリティがついてないけど...

    Windows3.1用の設定ユーティリティ(GUI)はご用意しておりません.コマンドでの設定をお願いします.

    取扱説明書、コマンドリファレンスを手に入れたいのですが?

    MUCHO-ST/PSの取扱説明書はブラウザのPlug-inで表示可能なPDFファイルで提供しています. このファイルは、AcrobatReader3.0Jによって内容を見ることができます. AcrobatReader3.0Jのダウンロードはこちらでできます.
    コマンドリファレンスは,HTML形式でご提供しています.

    取扱説明書を自分のパソコンにダウンロードしたいのですが.

    ご自分のパソコンにダウンロードする場合は、ダウンロードのページをご覧ください.

    取扱説明書を自分のパソコンにダウンロードしたいのですが、どのファイルを選択したらいいのかわからないのですが?

    ダウンロードしようとしている端末の機種によって、ダウンロードするファイルが異なります.
    こちらにのせている4種類のファイル形式とご利用になれる端末の機種をご紹介します.


    ファイル形式 お使いの端末の機種
    manual.lzs PC、Macintosh、UNIX
    manual.prn.Z UNIX
    manual.sit Macintosh
    manual.zip PC、Macintosh、UNIX


    また、これらのファイルは圧縮された形になっていますので、復元プログラムによって復元してご覧ください.

    取扱説明書をダウンロードしたのですが、見かたがわからないのですが.

    ダウンロードしたファイルは圧縮された形になっています.これらのファイルは復元する必要があります. 以下に示すようなシェアウェア、もしくは有料復元プログラムにて復元してください.
    ファイル形式 圧縮復元プログラム
    .lzh LHA
    .Z uncompress
    .sit stuffit Lite/Delax
    .zip ZIP
    .gz GZIP

    取扱説明書は、PDFファイル形式ですので、Acrobat Reader 3.0J を利用してご覧ください.Acrobat Reader 3.0J のダウンロードはこちらからできます.



  3. 機能の詳細
  4. (PAP/CHAP)

    PAP/CHAPって何? 

    ともに,ISDN等の公衆回線で接続する際に、接続相手を確認(認証)するプロトコルです.
    • PAP(Password Authentication Protocol)
      アクセス時にパスワードを回線に流して接続相手の認証を得た後、接続が開始さ れます.
    • CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)
      アクセス時にパスワードを暗号化して回線に流し、接続相手の認証を得ます.PAPよりもセキュリティ度は高いです.
     − インターネットサービス--ISDN-LAN型:ほぼCHAPを使用
     − インターネットサービス--ISDN-端末ダイヤルアップ型:PAPが主流

    (課金監視機能)

    課金監視機能って何?

    システム構築上の問題等でISDN回線が接続されっぱなしになり、思わぬ回線料金となってしまうことがあります.課金監視機能はこうした問題を回避するために、連続で接続するリミッタ時間を設定する機能です.課金監視機能は以下の2つがあります.
    • 相手連続リミッタ(MUCHO-STでサポート)
      接続相手毎にリミット時間を設定でき,相手毎にISDN連続接続時間を管理できます.リミット時間を越えて連続で接続されていると,ISDN回線は強制的に切断されます.
    • 装置連続リミッタ
      接続相手にかかわらず、装置としてのISDN連続接続のリミット時間を設定できます. これは、主にISDN網の障害やアプリケーション設定ミスを想定しており、装置連続 リミット時間(相手連続リミット時間より長く設定するのが通常)を越えて連続で接 続されると装置を停止させます.(電源OFF/ONで装置は復旧します)

    (NAT)

    NAT+によるダイヤルアップ端末型接続で、端末数何台まで同時に接続できるの?

    MUCHOでは、同時に、TCP/IPのセッションを256セッションまではることができます.
    通常のインターネット接続PCの、WWWブラウザ、News、E-mail等の使用を考えると、だいたい1台で最大約10TCPセッションを使用すると考えられます.これにより約20台程度のPCで同時に接続ができます.

    NAT+使用時、20台の端末で先着順4〜5台にできないか?

    そういった機能は、ムーチョではサポートされていません.
    WAN側に出る端末の制限を実施する方法は、IPアドレスやアプリ(telnet,ftp等)によるフィルタリングか、LAN型接続の場合アドレス変換(NAT)を固定的に実施するNATスタティック機能(ローカルAはグローバルaに変換、ローカルBはグローバルbに変換、他は外に出さない等)が有効です.

    NAT+使用時、FTPがうまく変換できないの?

    FTPでは、PASV接続の場合を除きデータコネクション接続時クライアントからサーバに対して、クライアントで開いたデータコネクション用のIPアドレスおよびポートの情報をASCII文字列で送出します.
    MUCHOのNAT+機能は、アドレス変換時にこのFTPコマンドを認識し変換しますので、問題なくFTPも変換することができます.

    NAT+機能で利用できるアプリケーション、利用できないアプリケーションを教えてください.

    現在利用できることを確認しているアプリケーションの一覧をこちらに示します.
    この項目は随時更新されます.

    NATスタティックとNAT+の併用はどうする?

    デフォルトはNAT+になっていますので、WAN側の1グローバルアドレスにLAN側のローカルアドレスを集約します(プロバイダから接続の都度グローバルアドレスを割り振られる場合はそのアドレスに、LAN型接続では使用可能な1番小さなアドレスに集約します).
    LAN型接続の場合、ここにスタティックNATの設定を付加すると、特定のローカルアドレスは特定のグローバルアドレスに変換することができます.

    インターネットダイヤルアップLAN型接続で,NATスタティックを使ってLAN側にWWWサーバを置きたいのですが,この時のサーバへのアクセスはコレクトコールのようになっているのですか?

    WWWサーバへのアクセスがあった時に,MUCHOはISDNを着信します. プロバイダからMUCHOまでのISDNの課金はプロバイダにかかります.
    これを回避するために回線の契約をフリーダイヤルにするか,プロバイダにかかった 金額を後で支払うという方法をとっているプロバイダが多いようです.

    NATを使っているときに,ローカルアドレスとグローバルアドレスの変換状況を見ることはできますか?

    「natinfo」コマンドにて表示することができます.
    (表示例)
    #natinfo
        192.168.1.1(192.52.xxx.1)->158.202.yyy.1 1500(1150)->23
        192.168.1.2(192.52.xxx.2)->158.202.zzz.1 1500(1150)->23
    
       ※ フォーマットは
           送信元IPaddress(変換後IPaddress)->宛先IPaddress
                                             送信元port(変換後port)->宛先port
    
        #natinfo 158.202.yyy.1
        IPaddress: 192.168.1.1(192.52.xxx.1)->158.202.yyy.1
          protocol:6 (TCP)   Port: 1500 (1150) -> (23)
          timer:20        flag:00000001
    
        ※ フォーマットは
           送信元IPaddress(変換後IPaddress)->宛先IPaddress
           プロトコル        送信元port(変換後port)->宛先port
           このエントリが消えるまでのタイマ(sec)  内部フラグ
    

    (DHCP)

    DHCPのアドレスの振り方はアドレス範囲の頭から振られているようだが、範囲の最後までいったらどうなる?

    再度、先頭から使用されていないアドレスを検索し割り当てます.

    DHCPクライアント機能を利用できるOSを教えて下さい.MUCHOのDHCPサーバとうまく接続できますか? 

    DHCPのクライアント機能を利用したいOSとしては,
    Windows3.1
    Windows95
    WindowsNT
    Macintosh
    等があります.

    Windows3.1
    Windows3.1にはDHCPクライアント機能はのっていません.それ以前に、TCP/IPのネットワークの観念がないので、そこのソフトからのせる必要があります.ということで、何のソフトをのせるのかによってMUCHOとのDHCPのやりとりもできるかできないか決まります.

    Windows95
    Windows95には標準でDHCPクライアント機能が搭載されています.ですが、デフォルトの状態ではネットワークを利用しない、となっているので、まず、ネットワークにつなぐという設定が必要です.すると必然的にDHCPクライアント機能を使う/使わないを設定することになり、「使う」とすると、host名を要求されます. MUCHOとの接続は確認されています.

    WindowsNT
    DHCPクライアント機能の搭載についてはWindows95と同様です.
    MUCHOとの接続は現在評価中です.

    Macintosh
    MacTCPを使ってネットワークとつなぐ場合、DHCPは使えません.MacTCPはDHCPでなくBOOTPを採用しているためです.しかし、最近のMacにのっているOpen TransportではDHCPクライアント機能がサポートされているため、MUCHOとの接続が可能です.

    また、同じLAN上にDHCPサーバが複数あった場合はそれぞれのクライアントの仕様でどちらのサーバのアドレスを採用するかは決まります. おそらく、はやく受け取った方のアドレスを採用すると思われます. サーバが複数あるからといってネットワークにはなんら問題はありません.

    DHCPを使ってパソコンのアドレスを割り付けたいのですが,割り付けるアドレスの範囲を指定することはできますか?

    設定ユーティリティを用いて設定をしていただく場合には、DHCPで割り当てるIPアドレスを設定することはできません. ルータで、自分のLAN側のIPアドレスを先頭に順次端末にIPアドレスを自動でふります.

    割り当てるアドレスを指定する場合にはコマンドで指定します.
    (使用例)
    dhcpserverコマンド:
    
    conf#dhcpserver ?
    dhcpserver[[ off|on] [gateway={on|off}] [sendarpnum=]
             [arptimeout=<100msec>] [sendarpcount=]
            [allocateaddr=] [allocatewidth=]
    conf#dhcpserver allocateaddr=192.168.1.15 allocatewidth=10
    
    allocateaddrパラメータで、割り当てたいIPアドレスの開始アドレスを指定します. allocatewidthパラメータで、割り当てたい端末数を指定します.
    上記の設定では、192.168.1.15 を開始アドレスとし、10個の端末に割り当てを行います.

    (バルク転送)

    バルク転送って何?

    通常は、ISDN回線の1回線(1Bチャネル)を使用して、64kbpsで通信をしますが、2回線(2Bチャネル)を同一相手と接続して128kbpsで通信する機能です.
    バルク転送により、より高速なデータの送受信が可能になります.MUCHOでは、業界標準のMP(The PPP Multilink Protocol;RFC1717)を用いてバルク転送を行います.
    弊社製のルータはもちろん、プロバイダや他社製の装置と接続する場合も、MPをサポートしていれば、バルク転送を使って通信する事ができます.

    バルク転送すると課金はどうなるの?

    ISDN回線は1B毎に通信料金が課金されます.
    バルク転送が行われている間、課金は、2倍かかることになります.また、MUCHOの場合、トラフィック量に応じて、バルク転送を行います.データ量が少ないときは、2Bチャネル目は、接続されませんので、無駄な課金は発生しません.

    (データ圧縮)

    データ圧縮機能って何をサポートしてるの?

    ムーチョでサポートしている圧縮の方式は2種類あります.
    • Stac LZS(CCP)
      PPP上のデータ圧縮のアルゴリズム.データ部とヘッダ部を一緒に圧縮します.  (同じStac LZSでも、CCPのバージョンが異なると接続性がありません)
    • VJ Compress(IPCP)
      TCP/IPのヘッダーだけを圧縮します.Windows-95が標準でサポート.  (本方式をサポートするルータは多い.また,MUCHO--(ISDN)--TA--Windows95(PC)で圧縮できます.ヘッダ部のみの圧縮なので、圧縮効果は高くありません)

    (ping)

    pingコマンドのオプションが使えないのだけど? 

    MUCHOに実装されているpingでは連続送信などのオプションはサポートしておりません.データ部64バイト固定の1回送信です.

    実装されているpingのタイムアウト時間は? 

    20秒です.

    (ルート情報)

    RIP情報はいくつ持てますか?

    IPのルーティング情報は、スタティック・ダイナミック等合わせて100個(うちスタティックは16)持つことができます.

    (フレームリレー)

    MUCHO-FRとCISCO社製ルータを接続するときの注意点は何ですか?

    1.MUCHO-FRのFR側は,broadcastタイプ(Numbered)で設定する必要があります.
    2.CISCOルータに次の設定が必要となります.
    encapsulation frame-relay IETF
    または、
    encapsulation frame-relay
    frame-relay map ip XX.XX.XX.XX YY IETF
    
    ※XX.XX.XX.XXは,相手側ルータ(MUCHO-FR)のWAN側IPアドレスになります.
      また,YYは,相手側ルータ(MUCHO-FR)と接続するために契約した
      自側(CISCO)のDLCI番号となります.
    
    (解説)
    encapsulation frame-relayコマンドは,フレームリレーを使用するインタフェース 全体に対して作用します. encapsulation frame-relay IETFとした場合には,RFC1490で規定されたエン カプセル方式にしたがうため,MUCHO-FRとの通信が可能です.

    encapsulation frame-relayとした場合には,CISCO独自のエンカプセル方式 となるため,CISCOはMUCHO-FRと通信できません. しかしながら,frame-relay mapコマンドを使用する事により,MUCHO-FRと 接続するDLCIだけはRFC1490のエンカプセル方式を使用するように変更できます. このコマンドを追加設定することによりCISCOはMUCHO-FRと通信可能となります.

    (リモート初期インストール)

    初期導入時リモートからインストールできると聞いたのですが,方法を教えてください.

    MUCHO-ST/PSでは,ファームウェアV01.08以降で追加された機能です.(MUCHO-TL/TL-DSUでは初版より対応しています)
    MUCHOでは,工場出荷状態で,ISDN回線経由での設定ができます.本社〜支店間をMUCHOで接続するような場合に,支店側工場出荷状態のMUCHOにISDNを接続し電源ONするだけでリモートから設定を行うことが可能です.
    詳しい設定方法は
    こちらを参照ください.



  5. 設定方法がわからない
  6. CHAP/PAPの設定変更はどこで実施するか?

    デフォルト設定では、MUCHOの発呼時はCHAPまたはPAPのどちらでも認証を受け付け、 あらかじめ設定してあるホスト名とパスワードの組をCHAPまたはPAPでWANの接続相手に返します. なおMUCHOの着信時にCHAP/PAPのいずれを使用するかは、GUIの拡張設定上で、各接続相手毎に設定可能です.

    Win95を使用した環境で、何もしていないのに回線が接続されてしまうのですが? 

    Win95でマイクロソフトネットワーク(Microsoft Network)を使用する環境では、NetBIOSがDNSを参照するときのパケットで回線を接続してしまいます.これを回避するには以下の3つの方法があります.環境に合わせて設定して下さい.

    解決策1:
    Win95でNetBIOS over TCP/IP(Microsoft network)を使用しない.

    • 方法1:
      「コントロールパネル」→「ネットワーク」→「TCP/IPのプロパティ」 の中で、「バインド」という設定項目があり,その中の「Microsoft ネットワーククライアント」の指定を止める(チェックボックスで チェックしない).
      ただし,この設定ではローカル環境でNetBIOS over TCP/IP (Microsoft network)の機能は使用できなくなります.

    解決策2:
    Win95でDNSを使用しない設定とする.

    • 方法2:
      「コントロールパネル」→「ネットワーク」→「TCP/IPのプロパティ」の中の「DNS設定」で「DNSを使わない」を選択します.同様に、「IPアドレス」で「IPアドレスを自動的に取得」を選択します.
      この場合,MUCHOのDHCPサーバ機能(MUCHO-STのみサポート)を使用 してDNSサーバのアドレスをWin95に通知すれば,この設定でもWin95は 問題なくDNSサーバと通信できます.

    解決策3:
    MUCHOでNETBIOSのDNSパケットをフィルタリングしてしまう.

    • 方法3:
      コンフィグレーションコマンドで設定変更を行います. (設定ユーティリティでは設定変更できません.)
      MUCHOのコンフィグレーションモードで次のように設定変更して下さい. (DNSへの通常のアクセスはフィルタリングされませんので通常の WWW等の接続は問題なくできます.)
      MUCHO-ST
      Login password:  ←ログインパスワードを入力
      #
      #
      #conf
      Configuration password:  ←コンフィグレーションパスワードを入力
      conf#
      conf#iprouting filtering=on                    filter機能をONにします
      conf#ipf -f add dst=0.0.0.0,0.0.0.0 src=0.0.0.0,0.0.0.0
                                    中継用フィルタテーブルで
                                    全データの中継を許可します
      conf#ipf -f                                             確認します
      1:all  full
       src:0.0.0.0  0.0.0.0      0  65535   recv:lan,hsd,isdn1,isdn2
       dst:0.0.0.0  0.0.0.0      0  65535   send:lan,hsd,isdn1,isdn2
      conf#ipf -d add dst=0.0.0.0,0.0.0.0 src=0.0.0.0,0.0.0.0 srcport=137,139 prot=udp                                                                              
                                    廃棄用フィルタテーブルで
                                    ソースポートが137〜139の範囲のUDPデータ
                                    を廃棄します
      conf#ipf -d                                             確認します
      1:udp  full
       src:0.0.0.0  0.0.0.0    137    139   recv:lan,hsd,isdn1,isdn2
       dst:0.0.0.0  0.0.0.0      0  65535   send:lan,hsd,isdn1,isdn2
      conf#exit
      configuration modified. save OK ? (y/n): y
      please reset#r
      Do you want to continue (y/n)?: y
      

    RIP制御関連の設定がGUIに見あたらないが?

    コマンドにて設定になります.なおデフォルトはLAN側RIP送受信ON、WAN側RIP送受信OFFです.

    MUCHOの設定を工場出荷設定に戻すにはどうすればいいですか?

    ターミナルソフト(コンソールポート)かtelnetにてMUCHOにログインし、以下のコマンドを使用して設定(構成定義情報)を工場出荷設定に戻すことができます.
    #reset -d
    Do you want to continue (y/n)?: y
    

    注意事項:

    1. ログインパスワード、コンフィグレーションパスワードは工場出荷時の状態には 戻りません.
    2. 「reset -d」実行後は、MUCHOのIPアドレスが192.52.150.1、DHCPサーバ機能ONとなります.
      取扱説明書 「2.3.1 構成定義情報設定ユーティリティを使用した作成手順」や「2.3.2 本装置のコマンドを使用した作成手順」に従ってMUCHOの再設定を行なって下さい.

    補足1: パスワードを工場出荷時に戻す場合は以下の様にします.

    #password            ←ログインパスワードを変更する.
    old password:***        ←設定されていない場合は聞いてきません.
    new password:         ←リターンを入力.
    retype new password:  ←再度リターンを入力.
    #
    #password -c            ←コンフィグレーションパスワードを変更する.
    old password:***        ←設定されていない場合は聞いてきません.
    new password:         ←リターンを入力.
    retype new password:  ←再度リターンを入力.
    #
    

    補足2: 「reset -d」実行、かつ、パスワードなし(補足1)の場合、設定ユーティリティの10Base-T転送時に「初期インストール」をチェックしてください.

    通信を終了してからしばらくたたないとISDN回線が切断されないのですが?

    MUCHOには、ISDN回線の無通信監視タイマが60秒(工場出荷設定値)で設定されています.
    よって、ISDN回線側でのデータの送受信が無くなってから60秒後に回線を切断します.
    この無通信監視タイマは0〜3600秒の間で設定変更可能です.   

    変更方法:
    コンフィグレーションコマンドで設定変更を行います.(設定ユーティリティ では設定変更できません.)
    MUCHOのコンフィグレーションモードで次のように設定変更します.

    conf#isdn -1 idletimer=120 ←ISDN#1を切断タイマを120秒に設定しました.
                                 (設定範囲は0〜3600秒です)
    

    設定変更時の注意事項:

    • 無通信監視タイマに値0を設定(idletimer=0)した場合は、無通信監視を行なわない事を意味し、自動では回線切断されません.
      この場合、回線切断はtelnetまたはコンソール(RS-232C経由)でMUCHOにログインし「disconnect」コマンドを実行して下さい.




  7. うまくいかない
  8. (通信)

    今まではターミナルアダプタ(TA)+Win95(ダイヤルアップネットワーク)を使用しプロバイダに接続していたが、MUCHOに置き換えたらうまく動作しなくなったのですが?

    Win95に設定していたプロバイダとの契約内容が正しくMUCHOに設定されて いるか確認して下さい.
    MUCHOが必要とする契約内容には次の項目があります.(ダイヤルアップ端末 型の場合)
    • 「認証アカウント名」
    • 「認証パスワード」
    • 「接続相手のISDN電話番号」
      (これらの名称は、プロバイダによっては異なる名称を使用している場合が あります.)
    • 「DNSサーバのIPアドレス」
      (MUCHOのDHCPサーバ機能を利用しない場合には、 Win95に直接設定して下さい.)

      Win95の「コントロールパネル」→「インターネット」→「接続」の「必要時にインターネットに接続」のチェックボックスのチェックを外して下さい.
      その他、Win95には「コントロールパネル」→「ネットワーク」→「TCP/IPのプロパティ」にIPアドレス(Win95のIPアドレス)、デフォルトルート(MUCHOのIPアドレス)、DNSアドレス(プロバイダから指定されたDNSのIPアドレス)などの設定が必要となります.

    初期インストール時、設定ユーティリティで構成定義情報を10BASE-T転送し、MUCHOを再起動したところ、IP通信(Windows95〜MUCHO)ができなくなったのですが?

    設定ユーティリティの拡張設定でDHCPサーバ機能をONにした場合には、Win95のWinipcfg.exeを起動し、IPアドレスの更新を行なって下さい. IPアドレスの更新が行なわれない場合には、「コントロールパネル」→「ネットワーク」→「TCP/IPのプロパティ」→「IPアドレス」の中の「IPアドレスを自動的に取得」をチェックして、Win95を再起動してください.

    設定ユーティリティの拡張設定でDHCPサーバ機能の設定変更を行なわなかった場合には、MUCHOのDHCPサーバ機能はOFFになっていますのでWin95にIPアドレスを手動で設定し直して下さい.「コントロールパネル」→「ネットワーク」→「TCP/IPのプロパティ」→「IPアドレス」の中のIPアドレスを指定をチェックし、MUCHOと同一ネットワークのIPアドレスを設定後、Win95を再起動してください.

    Mobile Gear「MCMK12」というモバイル端末+PHSで,MUCHOからコールバック(CBCP)で利用したいのですが,うまくいきません.

    Mobile Gear「MCMK12」は,コールバックで相手から接続された場合に,相手からの認証を待つようです.
    ですので,MUCHO側に発信時認証をかけに行くような設定をしておく必要があります.
    具体的には,以下のような設定を行ってください.
    conf#isdn sendcheck=on recvcheck=on
            (← 認証を行う)
    conf#target add name=mobilegear dial=060xxxyyyy key=cc,himitsu speed=piafs
            (← 着信時および発信時chap認証を行う.パスワードは"himitsu")
    

    MUCHO-ST同士で接続していますが,データ圧縮を設定したら,通信できなくなってしまいました..

    MUCHO-STのファームウェアのバージョンを確認してください. 双方のMUCHO-STのバージョンが異なっていませんか? ファームウェアのバージョンV01.11からデータ圧縮方法に関する設定パラメータが追加されました.

    V01.08までは,「other」固定で設定変更できません.
    V01.11からは,「rfc」「other」を設定で選択できます.
    圧縮方法のデフォルト値が「V01.08まで(=other)」と「V01.11から(=rfc)」で異なります.
    このため、「V01.08まで(=other)」と「V01.11から(=rfc)」を対向接続した場合に,データ圧縮での通信が出来なくなる設定になる可能性があります. データ圧縮を行なう場合,コマンドで設定変更する必要がありますが,上記圧縮モードの違いから通信が出来なくなります.

    対応として,以下を行ってください.

    • 使用するMUCHO-STのバージョンを確認する.
    • V01.11以降のバージョンとそれ以前のバージョンが混在する場合,V01.11以降のバージョンのMUCHO-STの設定を「compress=auto,other」とする.
    • バージョンを揃える.

    パラメータの詳細は,
    「datalink」コマンドを参照してください.

    TAを使って,Windows95マシンからMUCHOにアクセスしたいのですがうまくいきません.MUCHOのファームウェアはV02.02です.

    ファームウェアV02.02以降から,MUCHOはコールバックに対応しています.
    接続相手が,Windows95(TA+PC、PIAFS端末など)の場合は,コールバックを行わない時でもCBCPを利用して着信してきますので,「target」コマンドで,「cbmode=server cbmethod=none」を必ず設定してください.

    プロバイダにダイヤルアップ接続しているのですが,無通信タイマの時間が経過しても回線が切れません.どうしてですか?

    まず,MUCHOに接続しているすべての機器の電源を落としてみてください.これでも切断されなければ,プロバイダ側からRIPが流れてきていて,切断されない可能性がありますので,プロバイダ側に問い合わせてください.
    プロバイダ側でRIPの送信を止めることができない場合は,MUCHOの無通信監視タイマ値を小さくします.
    RIPは30秒毎に送信されますので,「isdn」コマンドで「idletimer=30」とすれば,次のRIPが来る前に回線が切断され,次のRIPによって回線が接続されっぱなしなるということは防げます.

    PIAFS通信を行ないたいのですがMUCHOが着信してくれません.

    1.MUCHOの「isdn」コマンドの設定で「dialcheck=on」としている場合

    PHS側から発信者番号の通知が行なわれているか,データカードの設定を確認して下さい.(詳細はデータカードの取扱説明書を御覧下さい)
    データカードの機種によっては,デフォルト設定のままでは発信者番号の通知を行っていないようです.
    このようなデータカードをご使用の場合には,Windows95にて追加設定を行う必要があります.
    例えば,NTTパーソナルのDC-1Sの場合,発信者番号を通知するためのATコマンドは AT#SB1 です.(他のカードをご使用の方は,カードの取扱説明書をご覧になって発信者番号通知のためのATコマンドを確認ください)
    このとき,Windows95に次のような追加設定を行なって下さい.
    「コントロールパネル→モデムのプロパティ→32Kパルディオ・データカードDC-1Sのプロパティ→接続→詳細」にある追加設定の欄に #SB1 (ATは必要ありません)を記入.

    2.MUCHOの「isdn」コマンドの設定で「dialcheck=off」としている場合(MUCHO-STファームウェアV02.02以降およびMUCHO-TL/TL-DSUファームウェアV01.05以降にて対応)

    着信させようとしているtargetの設定の「cbmode」と「cbmethod」を次のように変更してください.

            conf#target set name=XXXX cbmode=server cbmethod=none cbdeny=ok
    
            ※XXXXは,変更しようとしているtargetの名前です.
              設定変更は,装置の再起動後に有効となります.
    
       なお,「cbmode」は「server」となっていますが,「cbmethod」は
      「none」なのでコールバックは行ないません.
    
       target名がXXXX,CHAPのパスワードがchappassの場合,target設定が次の
       ようになっていればOKです.
    
    ---- ここから ---- 
    conf#target set name=XXXX cbmode=server cbmethod=none cbdeny=ok
    conf#target
    XXXX                :
           1234567890                               nc,chappass     64(K)
           off
    
           cbmode:server  cbmethod:none  cbdeny:ok
           cbwaittimer:10  cbdelaytimer:10
    conf#
    
    ※ PHSとの接続の場合には,64(K)の表示はpiafsになります.
    ---- ここまで ---- 
    

    Windows95のパソコンで,TAやPHSを使った場合に,MUCHOが着信してくれません.(下図参照)
                     LAN -- MUCHO -- ISDN --- TA-PC(Win95)
                                          --- PHS-PC(Win95)
    

    1.MUCHOの「isdn」コマンドの設定で「dialcheck=on」としている場合

    TAやPHSのデータカードから発信者番号通知が行なわれているかどうかチェック してください. 詳細は,TA,データカードの取扱説明書を御覧下さい.
    データカードの機種によっては,デフォルト設定のままでは発信者番号の通知を行っていないようです.
    このようなデータカードをご使用の場合には,Windows95にて追加設定を行う必要があります.
    例えば,NTTパーソナルのDC-1Sの場合,発信者番号を通知するためのATコマンドは AT#SB1 です.(他のカードをご使用の方は,カードの取扱説明書をご覧になって発信者番号通知のためのATコマンドを確認ください)
    このとき,Windows95に次のような追加設定を行なって下さい.
    「コントロールパネル→モデムのプロパティ→32Kパルディオ・データカードDC-1Sのプロパティ→接続→詳細」にある追加設定の欄に #SB1 (ATは必要ありません)を記入.

    2.MUCHOの「isdn」コマンドの設定で「dialcheck=off」としている場合.(CHAPまたはPAPのみで認証している場合)
    (MUCHO-STファームウェアV02.02およびMUCHO-TL/TL-DSUファームウェアV01.05にて対応)

    着信させようとしているtargetの設定の「cbmode」と「cbmethod」を次のように変更してください.

            conf#target set name=XXXX cbmode=server cbmethod=none cbdeny=ok
    
            ※XXXXは,変更しようとしているtargetの名前です.
              設定変更は,装置の再起動後に有効となります.
    
       なお,「cbmode」は「server」となっていますが,「cbmethod」は
      「none」なのでコールバックは行ないません.
    
       target名がXXXX,CHAPのパスワードがchappassの場合,target設定が次の
       ようになっていればOKです.
    
    ---- ここから ---- 
    conf#target set name=XXXX cbmode=server cbmethod=none cbdeny=ok
    conf#target
    XXXX                :
           1234567890                               nc,chappass     64(K)
           off
    
           cbmode:server  cbmethod:none  cbdeny:ok
           cbwaittimer:10  cbdelaytimer:10
    conf#
    ※ PHSとの接続の場合には,64(K)の表示はpiafsになります.
    ---- ここまで ---- 
    

    インターネットダイヤルアップ端末型の設定をユーティリティで行ったのですが,うまく接続できません.

    MUCHOに設定されている内容を再度確認してください.
    認証アカウント(hostname)と認証パスワード(chapkey,papkey)が設定されていますか?
    これが設定されていない場合,ファームウェアとユーティリティのバージョンの整合性がとれていない可能性があります.どちらも最新版にすることをおすすめします.
    なお,正しく動作する組合せは,
    こちらをご覧ください.

    OCNエコノミー(128kbpsの専用線)に接続しているが,WAN(ISDN)ランプが1つしか点灯しません.

    専用線接続では回線速度に関わらず(64kbps/128kbps),WAN(ISDN)ランプは1つしか点灯しません.

    (設定ユーティリティ)
    10Base-T経由でGUI設定を転送しようとすると,「220-wait a moment. Now checking firmware.o」というメッセージが出て転送できないのですが?

    MUCHO設定ユーティリティは,Windowsディレクトリ\system の下に以下の4つのdllを必要とします.

    <インストールディスク内の各dllのバージョン>
    mfc42.dll 4.2.6256
    wininet.dll 4.70.1157
    msvcrt.dll 4.20.6201
    msvcirt.dll 4.20.6201

    もし上記dllのバージョンが異なる場合,それぞれを捨てて設定ユーティリティを再インストールするとうまくいきます.

  9. 設定ユーティリティの再インストールの方法
    1. コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」をクリックし,「MUCHO設定ユーティリティ」を選択して,「追加と削除」をクリックします.
    2. 「完全に削除しますか?」で「はい」を選択します.アンインストールが実行されます.
    3. C:\WINDOWS\SYSTEMにある,上記4つの .dll が削除されなかった場合は,強制的にごみ箱に捨てるか,DOS/Vプロンプトからdelなどして,削除してください.
    4. 再度,「MUCHO設定ユーティリティ」をフロッピーディスクからインストールします.

    RS-232C経由でGUI設定を初めて転送したいのですができません.

    パスワードを入力していませんか?RS-232C経由で初めて転送する場合は,パスワードは入力しないでください.
    また,通信画面において通信ポートの指定は正しいですか?

    RS-232C経由でGUI設定を転送するときの制限事項はありますか?

    あります.
    MUCHO設定ユーティリティで設定ファイルをRS-232C経由で転送する時は,通信中,あるいは通話中でないことを確認してください.

  10. (アナログポート)
    着信転送をセットしたのですが,転送できません.

    <TELポートのLEDが点滅していない場合>
    転送先電話番号の登録(2*2<電話番号>#)と,着信転送する(2*1)の両方が設定さ れていないと着信転送はできません. 転送先電話番号の登録(2*2<電話番号>#)と,着信転送する(2*1)を設定してくだ さい. TELポートが着信転送有効となった場合は,該当のTELポートのLEDが点滅します.
    <TELポートのLEDは点滅している場合>
    1. 電話を1台のみご使用になっている場合
      ご使用にならない側のTELポートは「着信拒否(3*0)」に設定してください.
    2. 電話を2台ご使用になっている場合
      着信転送を利用されない側のTELポートを「着信許可(3*1)」に設定してください. ただしこの場合,フレックスフォンの着信転送をご利用中に着信があった場合はこの TELポートに接続している電話が呼び出されます. フレックスフォンの着信転送をご利用中に電話の呼出しを受けたく無い場合は,両方 のTELポートに同じ内容の着信転送の設定をしてください.

    TELポートの着信種別を「追加呼出許可(3*3〜5)」に設定し,両方のTELポートに同じ内容のコールバック設定を行ったのですが,TEL1ポートとTEL2ポートに接続した電話が同時にコールバック時の呼出をしてくれません.

    コールバック時の呼出しは「追加呼出」できません.
    両方のTELポートが同時に着信できる状態で,両方ともコールバックの設定が行われ ている時はTEL1ポートが優先的にコールバックします. TEL2のコールバックはTEL1がビジーの時に有効となります.

    MUCHO-TLにコールバックさせると,留守番電話のアナウンスや発信音が聞こえる時があるのですが.

     

    コールバックを設定したTELポートに接続している電話で留守番電話機能が有効になっていないでしょうか.
    コールバック呼出し時でも,電話の留守番電話機能は働いてしまいます.




  11. こんなことできる?
  12. 通信が終わってからISDN回線を切断するまでの時間は変更できないのですか? 

    変更可能です.
    変更方法は以下をご覧下さい.   

    ●設定ユーティリティで変更
    (MUCHO-ST/PSの場合はV02.06以降,MUCHO-TL/TL-DSUの場合は初版で対応)

    「拡張設定」→「ISDN関連の設定」→「ISDNその他」で変更します.

    ●コマンドで変更
    MUCHOのコンフィグレーションモードで次のように設定変更します.

    conf#isdn -1 idletimer=120 ←ISDN#1を切断タイマを120秒に設定しました.
                                 (設定範囲は0〜3600秒です)
    

    注意事項:

    1. 無通信監視タイマに値0を設定(idletimer=0)した場合は,無通信監視を行なわない事を意味し,自動では回線切断されません. この場合,回線切断はtelnetまたはコンソール(RS-232C経由)でMUCHOにログインし「disconnect」コマンドを利用して下さい.
    2. idletimer=1 等の短い時間を設定すると,中継データの発生の仕方によっては回線の接続/切断が頻繁に発生し,課金が高くつく事もあります.
      isdnコマンドのusage:
      
      isdn [[dialcheck={off|}]
            [recvcheck[={on|off}]] [sendcheck[={on|off}]] [multimode[={on|off}]]
            [limiter={off|}] [congestiontimer=]
            [{-1|-2} [dial={[][[*]]}]
            [retrytimes=] [idletimer=[,]]
            [target=] [mode={traffic|manual}]]]
      
      

    MUCHOに複数プロバイダを設定することはできますか?

    できます.
    最大4件まで設定することができます. ただし,自動でプロバイダを切り替えて接続するような使い方はできません.

    どのような種類のlogがとれますか?

    一般的なエラーを示すエラーログ,回線に関するラインログ,重度障害が発生した際のトラップログの3種類があります.
    elogコマンドでは,「通し番号,装置稼働時間,タスクID,ログID,エラーコード,ログメッセージ」が表示されます.
    llogコマンドでは,「通し番号,装置稼働時間,回線種別,エラーコード,ログメッセージ」が表示されます.
    tlogコマンドでは,「通し番号,装置稼働時間,タスクID,ログID,エラーコード,ログメッセージ」が表示されます.

    これ以外に,以下のコマンドで簡単な情報を得ることができます.

    ラインログで表示されるエラーコードの一覧表はありますか?

    こちら(箇条書き)もしくは,こちら(コマンドリファレンス内)をご覧ください.

    端末型ダイヤルアップ接続にてプロバイダと接続する場合に,最大10台のPCがプロバイダーA,最大10台のPCがプロバイダーBへそれぞれ端末型ダイヤルアップで同時接続出来るか(最大計20台)?

    出来ません.
    ダイヤルアップ先のプロバイダは1つだけになります.例えばインターネット接続でアメリカのWWWサーバを検索するような場合,複数プロバイダがあっても端末型ダイヤルアップの場合はどちらが近い等の判定をルータはできません(センタからルーティング情報の広告がないため).そのためデフォルトルートの宛先である1プロバイダに必ずアクセスすることになります.
    なおPCの数を最大10台等に制限することは,PCのIPアドレスを使用したフィルタリング等の設定で可能です.
    またイントラネットの形態で,2Bを別々の対地と接続するような場合では,MUCHOに中継先のスタティックルートを登録することで,データを最適な宛先に中継する(宛先によって発呼相手を変える)ことが可能です.この場合は,端末と中継先の組み合わせによるデータのフィルタリングが可能です.

    NATを使用してDNSをLAN側におきたいのですが?

    DNSをLAN側におく場合には,外向きのDNSと内向きのDNSが必要となり,NATスタティックテーブルに外向きDNSのアドレスを登録しておく必要があります.

    MUCHOの設定をFTPでputできるのですか?

    できます.
    例えば,拠点側にたくさんのMUCHOをおく場合,同じ設定で一部(LAN側のIPアドレスやISDN番号など)しか違わない時に,FTPで設定をputし,コマンドで一部を変更することで,非常に早く正確に設定を行うことができます.

    方法

    1. まず一台はコマンドもしくはユーティリティで設定します.
    2. そのMUCHOにFTPでログインします.
      • HOST:MUCHOのIPアドレス(ローカルの)
      • UserID:root
      • Password:MUCHOのコンフィグレーションパスワード
      • Directory:特に指定なし
    3. バイナリモードで,設定情報(MUCHO-ST/FRの場合「STCONF」,MUCHO-TL/TL-DSUの場合「TLCONF」,MUCHO-PSの場合「PSCONF」)をローカルにgetします。
    4. FTPからquitします.
    5. 設定を行いたいMUCHOにFTPでログインします.
      • HOST:MUCHOのIPアドレス(ローカルの)
      • UserID:root
      • Password:MUCHOのコンフィグレーションパスワード
      • Directory:特に指定なし
    6. バイナリモードで,設定情報(MUCHO-ST/FRの場合「STCONF」,MUCHO-TL/TL-DSUの場合「TLCONF」,MUCHO-PSの場合「PSCONF」)をputします.
    7. 一部設定の変更が必要な場合は,FTPからquitし,telnetでMUCHOに入り,コマンドで設定を変更します.

    WindowsNTサーバとWindows95をISDNで接続したい(NTのドメインに接続したい)のですが,ポート番号137-139のフィルタリングをした方がいいのですか?

    以下の設定で可能です.

    Windows95のコントロールパネル→ネットワーク→ネットワークの設定→TCP/IP
    • WINS設定:「WINSの解決をしない」に設定
    • バインド:Microsoftネットワーククライアントにチェック
    Windows95のコントロールパネル→ネットワーク→ネットワークの設定→Microsoftネットワーククライアント
    • 「Windows NTのドメインにログオンする」にチェック
    • Windows NTドメイン名に、ログオン先のドメイン名を入力
    Windows95のコントロールパネル→ネットワーク→ユーザー情報
    • ワークグループ名に、ログオン先のドメイン名を入力
    • Windows95のlmhostsファイルに以下の記述を追加
      XXX.XXX.XXX.XXX    (Windows NTサーバの名前)  #PRE #DOM:
      (ドメイン名)
      
    ルータでは、フィルタは特に必要がありません。定期パケットは発生しません。

    Windows95のログオン時に、ユーザー名、パスワードおよびドメインを入力する窓が表示されます。通常はパスワードのみ空白です。
    ユーザー名とパスワードは、ドメインに登録されているものを使用してください。ドメインにログオンが成功するはずです。

    制限事項として、ネットワークコンピュータをダブルクリックしても、Windows NTサーバ等接続先LANに設置されているコンピュータのアイコンは表示されません。アクセスする場合には、以下のいずれかのオペレーションが必要です。

    【アクセスの方法】
    1. エクスプローラ→「ツール」メニュー→「ネットワークドライブの割り当て」で、パスの所に共有リソースのフルパスを指定
      (\\(Windows NTサーバの名前)\(共有名))
    2. 「スタート」→「検索」→「他のコンピュータ」で、Windows NTサーバ の名前を入力。

    2.の方がお勧めです。検索結果、Windows NTサーバのアイコンが表示されるはずですので、そのアイコンをデスクトップにドラッグ&ドロップすれば、 Windows NTサーバのショートカットをデスクトップ上に作成できます。以後は このショートカットで容易にWindows NTサーバにアクセスできます。

    2.の方法で作成したショートカットを、C:\WINDOWS\NETHOODディレクトリに入れておくと、「ネットワークコンピュータ」アイコンをダブルクリックした時に開くウィンドウの中に表示させることができます。同一LAN上にそのコンピュータが接続されているのと同じ操作環境をお望みならこの方法がお勧めです。

    【lmhostsファイル作成時の注意】
    lmhostsファイルは、デフォルトではSAMという拡張子がつけられて います。使用する時には、この拡張子を外してください。外さない とファイルが読み込まれず、記述した内容が有効になりません。

    なお、Windows NTサーバ以外のリモートコンピュータにアクセスが必要な場合 は、lmhostsファイルに記述する必要があります。

             XXX.XXX.XXX.XXX    (コンピュータの名前)  #PRE
    
    でOKです。

    ファームウェアのバージョンの確認方法を教えてください.

    「hereis」コマンドで表示することができます.
    #hereis
    description: MUCHO-ST A V02.03 1998.01.16 (00:80:bd:0f:0b:df)
    node       :
    manager    :
    location   :
    
    descriptionでは,機器の名称(MUCHO-ST),ハードウェアのバージョン(A),ファームウェアのバージョン(V02.03),ファームウェアが作成された日付(1998.01.16),MACアドレス((00:80:bd:0f:0b:df))を示しています.
    なお,SNMPエージェント機能をサポートしていない機種(MUCHO-TL/TL-DSU/PS)ではnode以降は表示されません.

    (アナログポート)

    2台の電話を,契約番号で着信する場合とダイヤルイン番号で着信する場合で分けたいのですが.

    電話機もしくはコマンドで次のように設定してください.
      ・契約番号で着信(グローバル着信)させたいTELポートには," 5**# "
      ・ダイヤルインを着信させたいTELポートには," 5**ダイヤルイン番号# "
    " 5**契約番号# " と設定しても契約番号での着信はできません.



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