光送信器

映像信号(電波信号)を光ファイバで送るために、光送信器を使います。複数のチャンネルの映像信号は、それぞれ異なる周波数の電気信号で送られます。この電気信号を光送信器で光信号に変換し、光ファイバケーブルに送出します。光送信器を構成する主要な素子はLDで、位相の揃った光を発光し、光の信号の強弱を利用して信号伝送をします。この方式を強度変調方式といい、CATVなどでの映像伝送に使われています。光の強弱の度合いを光変調度(消光比)といいます。この光変調度は高すぎても低すぎても正しく伝送できません。例えば伝送チャンネル数が多くなると、光の振幅が大きくなるので、光変調度を下げる必要があります。

LDの電流の強弱を利用して光の強度変調を作ってるんだね

以下は、光送信器への電気入力レベルの計算式の一例になります。

映像信号の1チャンネルあたりの電圧が80dBμV/chで 光送信器の光変調度(m)が3%/ch であったとき、入力電圧が2倍(6dB上がる)ごとに光変調度も2倍になります。

(電圧が86dBμV/chのとき、光変調度は6%/ch)

逆に入力電圧が1/2倍(6dB下がる)ごとに変調度も1/2倍になります。

(電圧が74dBμV/chのとき、光変調度は1.5%/ch)

一般的に光変調度は、全映像信号分の合計(Nch)である総合光変調度(M)で管理されます。

光変調度:m

チャンネル数:N

総合光変調度:M

(例)

CATV帯域で77chあって、各chの変調度が全て等しく3%のとき、

BS-IF帯域で36chあって、各chの変調度が全て等しく1%のとき、