映像品質
光ファイバを通してテレビ信号をRF方式で伝送する場合には、光送信器のページで説明したように電気信号の強弱をダイレクトに光の強弱に変換をして信号伝送します。この光の強弱の度合いが光変調度(消光比)になります。1チャンネルあたりの光変調度を大きくすれば、伝送性能は改善されます。しかし、LDの電流・光出力特性の非直線性(非線形性)により歪みは悪化します。代表的なRFの光伝送方式の信号劣化原因については以下の例があります。
- 光送信器 LDが潜在的に持つ相対強度雑音、クリッピング歪みによる劣化
- 光増幅器 光増幅器の雑音指数、利得特性
- 光ファイバ レイリー散乱による相対強度雑音、分散特性による歪み
- V-ONU 光電素子によるショット雑音、暗電流による雑音、熱雑音
- 非線形光学効果 誘導ブリルアン散乱(SBS)、誘導ラマン散乱(SRS)
光送信機に過大な電気信号を入力するとLD駆動電流が線形に光強度信号に変換できる領域を外れることになり、
非線形歪信号やクリッピング歪信号が付加されて、正しい品質の信号伝送ができなくなります。