PONって何?
PONとは、“Passive Optical Network”のことで家庭向けの光インターネットサービスに使われている技術です。ここで、Passiveとは、受動という意味(反対語はActiveで能動)で電気を使わない機器などに使われます。
PONの特徴は、通信会社の通信機器室から家庭まで光信号だけで伝送されているだけでなく、ネットワークを構成している機器がすべてPassive機器で構成されているという点です。
光ファイバーは、屈折率の違う二種類のガラスパイプで出来ていてその中を通る光信号は数キロ伝送してもほとんど信号ロスがありません。例えば10kmで信号が半分程度になります。
これに光信号を水道管のように光分配する光スプリッターが使われているよ。
これは電気を使わないPassiveコンポーネントなんだね。
これは電気を使わないPassiveコンポーネントなんだね。
通信会社の収容局の中には、光終端装置 OLT(=Optical Line Terminal)があります。OLTは各家庭の光信号を順番に交通整理して信号処理をしています。
各家庭には、光端末 ONU(=Optical Network Unit)が接続されていて、ここで光信号から電気信号に変換されます。一度も電気信号にしていない光信号は、家庭と通信会社の間で大容量で信号伝送ができます。実はこのONU、他のONUがOLTと話している時には、それ以外のONUは光信号を限りなく弱めて会話を邪魔しないようにする工夫をしています。
これ一台で最大6144件の光信号を処理している頭の良い機器なんだ。すごい!