光信号も漏話(クロストーク)する?

1ギガのGE-PONの光波長は上りが1310nm帯、下りが1490nm帯で伝送されます。光テレビの光波長は、1550nm帯で伝送されます。3つの波長は異なっていますので、1本の光ファイバで混合して送ることができます。このような伝送の仕方は1心3波多重伝送と言います。このシステムではOLT側とONU側に波長を分離するWDMフィルタが入ります。WDMフィルタで完全に波長を分離しても、映像信号にGE-PONの下り信号が混入される現象があります。これはラマンクロストークという物理現象で、光ファイバで発生する非線形現象になります。

クロストークは光ファイバで起きる現象なんだね。

ラマンクロストークは、波長の差が約100nm(周波数で表すと13THz)で最も発生しやすく、短い波長(高いエネルギー準位)から長い波長(低いエネルギー準位)へ遷移するのが特徴です。GE-PONの1ギガの下り波長と光テレビの波長の差は60nm(周波数で表すと約8THz)であり、条件が悪くなるとラマンクロストークが検出されます。これらクロストークを防止するために各メーカーではさまざまな工夫をしています。なお、10G-EPONでは波長が異なることや信号に加工をしているため、この現象は発生しません。

1ギガのGE-PONの信号が光テレビの信号に影響するんだね