PONで使われる信号伝送技術(TDM)

PON伝送路において下りの光信号は、水道の分配と同じように光信号を分配して各家庭に伝送します。一つのONUは全家庭へ配信している信号をいったん受け取ります。

この中から自分向けの信号のみを抽出し、それ以外の信号を破棄します。

複数のONUが繋がっているPONシステムでは、通信時間を分割して各ONUへ信号を送信します。この送り方は時分割多重伝送方式(TDM=Time Division Multiplexing)といいます。

OLTは接続している全ONUへの信号を時間をずらして信号を送っているよ。
だから信号同士がぶつからないんだね。
実はONUまでは他人向けの信号も届いているけど、ONUが自分の信号を選択して加入者に送ってるの。

ONUへ入ってくる上りの信号を光信号に変換してOLTまで送るときは、少し工夫が必要です。加入者のデータはいつどれくらいの量のデータが入ってくるかは、ONUは予測ができないからです。そこでONUは他のONUの上り光信号とぶつからないタイミングをOLTに確認をしながら、ONUに内蔵されているレーザーダイオードを適切なタイミングでONにして信号を送信します。

即ち他のONUが送信している時には光信号を限りなく小さくしています。このような伝送方法を時分割多元接続伝送(TDMA=Time Division Multiple Access)と言います。

ばらばらのタイミングでくる上り信号は、いったんONUが保持(バッファリング)してから適切なタイミングで送ってるんだね!