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夢に挑め。

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CHALLENGE
EPISODE

インターネットやクラウドサービスの普及に伴い、従来以上に高速・大容量化が求められている光通信システム。そんな中、次世代の高速通信の要となるのが、世界トップクラスのシェアを誇る古河電工の光ファイバケーブルだ。世界を繋げる光ファイバケーブルの量産製造を担うのは、情報インフラの夢に挑む、若い技術者たちだった。

情報通信ソリューション事業

OPTICAL
FIBER CABLES
光ファイバケーブル
光ファイバは、光を伝送する中心部の「コア」と、その周りを覆う「クラッド」とよばれる2層構造の石英ガラスで構成されている。1本1本が髪の毛ほどの細さで非常に繊細なため、表面を被覆して保護している。必要な場所に必要な情報量を伝送するために、1心(しん)~数千心の光ファイバを束ね、外被材などで保護したものが光ファイバケーブルである。

PROFILE

田中 涼太郎
光ケーブル製造部 生産技術課/2021年入社
ケーブルの外被を成形するシース工程を担当。工程設計、品質・作業改善のほか、現場の安全対策まで行う。
竹内 大雪
光ケーブル製造部 生産技術課/2018年入社
世界最高密度6912心ケーブルの量産立ち上げメンバー。6912心ケーブルの導入当初は光ファイバを束ねる集合工程を担当。
上原 啓史
光ケーブル製造部 生産技術課/2019年入社
世界最高密度6912心ケーブルの量産立ち上げメンバー。6912心ケーブルの導入当初はシース工程を担当。

※所属は2023年11月現在

INTERVIEW

「数十項目の事前確認で、
失敗を未然に防ぐ」
田中氏:私はお客様・製品ごとに外径・外被厚が異なるケーブル外被を成形するシース工程を担当しています。押出機で加熱、溶融した樹脂を、光ファイバを束ねた集合コアの周りに均一の厚さを保ち続けながら被覆させる必要があるため、一度設備を稼働し始めたら、途中で止めることはできません。万が一失敗したときにかかるコストは高額です。ミスできない作業を担うために一番大切にしていることは、事前の確認。数十項目にのぼるチェックポイントを確認した上で初めてシース機を稼働し始めます。日々の改善活動で気づいたことを確認事項として更新し、今後も抜かりなく対応することで失敗を防ぎたいです。
「足りない知見は、
聞いて自分のものに」
田中氏:工程設計の中では、過去の設備で導入していた技術を使い、今の設備に応用することも少なくありません。自分自身の知見が十分でない中、当初は試行錯誤により時間がかかり苦しむこともありました。それからは、日頃から周りの人と積極的にコミュニケーションをとることを意識しています。例えば、現場の方に自分の困りごとを相談すると、意見やアイデア、過去のノウハウを教えてもらえます。まだ足りない経験値は他の人たちに聞くことで補い、自分の糧にしていきたいです。
「何十回もの失敗を乗り越え、
6912心ケーブルの
量産体制構築に辿り着いた」
竹内氏:私の最大の挑戦は、世界最高密度となる6912心ケーブルの量産製造でした。6912心ケーブルは、例えば1000心ケーブルでは7本必要だったものを1本にするという試みでした。実現できれば、敷設コストの低減と限られたスペースへの敷設心数の拡大によって、通信容量を大幅に増やすことができます。当時2年目の私は、開発担当部署で設計された6912心ケーブルを量産すべく、集合工程を担当しました。開発段階では比較的短いケーブルで試作したものを、量産製造では数千メートルの長さで再現しなくてはなりません。非常に難易度が高く、トラブルが多発してしまいました。苦心しましたが、何十回もの試作を重ね、ついに成功したときは本当にうれしかったです。
「若手のうちから
社会を支えられる」
竹内氏:6912心ケーブルの量産製造は、まだ誰も達成していないことへの挑戦でした。自分一人では歯が立たないこともありましたが、周りからのフォローがあり、チーム一丸となって乗り越えることができました。若手のうちから大きなプロジェクトを担当させてもらえたのは、非常に良い経験でした。目に見えないところで社会を支える仕事に就きたかったので、早々にそれが実感でき、やりがいにつながっています。
「成功しても喜べなかった1年目」
上原氏:私は同じく6912心光ファイバケーブルの量産製造プロジェクトにおいて、シース工程を担当しました。課題は1.25インチ(約32mm)の細いダクトに、6912心ケーブルを通すこと。そのためには外径を29mm以下に細く丸くする必要があり、外径とはトレードオフの関係にある特性も同時に満たす必要がありました。当時私は1年目。試作に試作を重ね、やっと成功することができました。しかし、正直実感は湧かず、むしろ本当に機能するか不安になるほどでした。チームの先輩から褒めてもらったときに、やっと少し安心できたことを覚えています。
「どんな困難にも
興味を持つ」
上原氏:普段の業務は、格好よく言えばシミュレーションと検証の繰り返し。実際は手探りで、トラブルも日常茶飯事です。でも、そんな時こそ興味を持って作業することを大切にしています。そうするとものの見え方が変わり、苦労も自分の学びになるんです。お客様の厳しい要求にも、「古河電工ならやってくれるはずだ」という期待があるからこそだと思い、楽しんで対応しています。

NEXT STAGE チャレンジの先へ

世界最高水準の
光ファイバケーブルで、
高度情報化社会の土台を築く。

6912心をはじめとし、多様な光ファイバケーブルの製品化・実用化をかなえる古河電工。人工知能や6Gなどの情報通信技術の急速な発展に伴い、ネットワークインフラの需要も急速に高まっている。光ファイバケーブルはその基盤となり、人々の想像を超える豊かな世界を作っていくつもりだ。古河電工の挑戦は、これからも続く。

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