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夢に挑め。

夢に挑め。 OXYGEN-FREE COPPER 古河電工

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CHALLENGE
EPISODE

昨今、スマートフォンや電子機器の高性能化に伴い、内蔵される部品にもさらなる品質向上が求められている。そんな中、電子機器に欠かせない無酸素銅を製造する古河電工では、極限ともいえる品質改善が行われていた。純度99.99%。最上級の品質を保つための試行錯誤を続けているのは、エネルギー伝送の夢に挑む、技術者たちだった。

電装エレクトロニクス材料事業

OXYGEN-FREE
COPPER
無酸素銅
酸素や水素などの不純物が極めて少ない純銅のこと。一般的には純度99.96%以上を指すが、古河電工では、より高純度な99.99%の無酸素銅を製造。導電性・熱伝導性に優れ、電子機器や自動車、エネルギー伝送分野に広く使用されている。加工性の良さも特徴で、合金の成分を組み合わせて、特性を変えることが可能。

PROFILE

高澤 司
研究開発本部
自動車・エレクトロニクス研究所
金属製品開発部
銅条製品開発課/2005 年入社
電子機器や電装材に使われる金属製品の開発やプロセスの設計を担う。
新田 勝
電装エレクトロニクス材料統括部門
銅条・高機能材事業部門
日光伸銅工場 生産改革部
生産技術課/2010 年入社
伸銅品の生産技術の開発・生産性の向上や、銅条素材の品質・歩留り改善を行う。

※所属は2022年1月​現在

INTERVIEW

「純度99.99%に満足しない。
お客様が求めるのは、
その先の品質」
新田氏:無酸素銅と呼べるものは、JIS規格で純度99.96%以上と規定されています。古河電工では2017年に日本初、最高JIS規格である純度99.99%を達成しました。欠陥の原因となる酸素は2ppm以下、水素は0.2~0.3ppm以下と極限まで下げることにも成功。なおかつ省エネルギーのシャフト炉での製造は、世界初でした。しかし、常に高品質の無酸素銅を作り続けることこそが重要。無酸素銅は当社工場で圧延し、お客様の方でさらに薄く圧延します。例えば2000mまで延ばし、気泡が1つでもあれば、欠陥となってしまいます。少しの条件の変化でも、極限まで低濃度にした酸素や水素の中では品質にばらつきが生まれてしまうことがあるんです。それを防ぐため調査や対策を日々行い、各工程で精度を上げる取り組みをしています。ますます高くなっていくお客様の要求に応えるため、管理の徹底を行っています。
「同じ技術者であるお客様に、
どう満足していただけるか」
新田氏:私は以前、品質保証課という直接お客様に対応する部署におりました。不具合の対応が主な業務ということもあり、正直大変だったことも多いです。ただお客様も製造業の方が多く、同じ技術者として、ものづくりの難しさを理解してくださっている。その上で地道な改善活動を評価していただき、ありがとうと言っていだけたときはうれしかったです。
「“無理だろう” と
言われていた技術。
常識よりも自分を信じた」
高澤氏:私が仕事で一番うれしかったのは、不可能とされていた技術を見直し検証を重ねた結果、世界初の技術を達成できたことです。取り組み始めた頃は、無理じゃないかという声もあり、私も懸念事項を理解していました。でも自分で計算した結果を見ると、どうしても可能性があるように感じたんです。必ず良い結果が出ると信じてラボで検証を行いました。その後、工場で実験に成功したときは感動しましたし、技術者として大きな達成感が味わえました。フォローしてくださった当時の上司にも、感謝しています。
「チャレンジしたくなる風土を、
次の世代にも引き継ぎたい」
高澤氏:古河電工は、若手の頃からどんどんチャレンジできる風土があります。私自身も入社当初から、さまざまな技術開発の機会を与えてもらいました。失敗もしてきましたが、その失敗から学んでいくことが多かったように思います。失敗しても上司がフォローしてくれるなど若手のチャレンジを後押しする環境が整っています。私は今課長となりましたが、上司にしてもらったのと同じように、チームのメンバーが心置きなくチャレンジできる環境を作りたいです。そして、古河電工にはあらゆる専門分野を持った方々がいるので、日々知識や刺激をもらえます。新しい経験をしたい方が成長できる環境を作ること、それが今の私の役目だと思います。

NEXT STAGE チャレンジの先へ

目先の課題解決ではなく、
本質を追求し、さらなる革新へ。

世界初、シャフト炉において純度99.99%の無酸素銅の製造に成功し、さらなる品質向上に取り組んでいる古河電工。現在は新たな無酸素銅も開発。カーボンニュートラルに向けた電気自動車への電力供給を行うパワー半導デバイスに取り入れ、性能品質のさらなる安定化へ貢献していくという。古河電工の挑戦は、これからも続く。

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