F-style04

全力で取り組む意気込みが、
トライすることに意味をもたらしてくれる。

自動車部品企画管理部・企画課課長

石川 敦士

お客様の情熱に圧倒された営業体験

これまでの仕事を振り返って最も大きな影響を受けたと感じることは、実は社内ではなく、国産自動車メーカ(以後A社)との仕事を通じてでした。

当時私はA社で開発中の自動車に、当社のハーネス一式を採用してもらうことを目的に営業活動をしていました。営業の仕事は価格の提示だけではありません。選考過程における様々なイベントすべてに参加して情報を収集するとともに、お客様との関係を深めていきます。トラブルが発生したときなどは、朝から晩までお客様と過ごすので、災い転じて仲間のような連帯感が生まれたりします。

お客様と長い時間を過ごす中で驚かされたのはA社の論理的思考力、合理性、飽くなき改善意欲、利益の追求姿勢でした。担当者一人だけでなく、関係する複数のA社社員がことごとく徹底的に深掘りするのです。A社的思考といっても過言でない徹底ぶりに大きな感銘を受けました。

当時は馬力だけ

自動車部品の営業に携わる前は、国際本部・第2営業部に配属されていました。電力ケーブルの中国拡販を担当していた関係で、当時香港駐在員事務所の阿部茂信代表(現自動車部品事業部門長)が営業のイロハを厳しくたたき込んでくれました。4年目からは中国に駐在して超高圧電力ケーブルを販売しました。駐在後も阿部代表には何かとご指導いただき、営業の基礎はこの時期に培われたと思います。

事前活動、入札、受注、製造、納品、布設と進む電力ケーブルは1案件の完結に1年以上かかります。業務では通訳をつけてもらいましたが、日常会話さえ話せないのが不便でつらくて、毎晩中国語を勉強しました。言葉だけでなく、貿易実務、為替実務など業務に直結する知識も不足していて、とにかく必死に勉強していた記憶があります。当時は馬力だけで走っていたように思います。

目的を共有して同じ方向を向く

現在の職場である企画課は何でもやる部署です。自動車部品事業は社内でも比較的新しい部門で、他の当社事業と事業文化的に異色なところがあって、部門連携するときに感覚のズレが生じることがあります。それを素早く見つけ出して、ロスを最小限に抑えることが大きなミッションの一つです。国内外にある多くの製造拠点、営業拠点と本社の連携も業務の柱ですが、関係者が納得する落とし所を探る作業を面白いと感じています。

調整にはコミュニケーションが欠かせません。若い世代からベテラン世代まで幅広く関わりますので、価値観の違いに戸惑うこともありますが、目的を共有して同じ方向を向くことができれば大概のことは前に進めることができます。職場のメンバーは、自宅にミニ動物園を作った人もいたりして、個性的な面々も楽しさを膨らませてくれます。

新しいことはまずやってみようという姿勢

自動車部品事業部では小塚崇光部門長(現エネルギーインフラ統括部門長)に大変お世話になりました。「明るく楽しく元気よく」をモットーとし、部員への面倒見がよい上司でした。私のモットーはJust Do It。新しいことはまずやってみようという姿勢で臨みます。未経験ゆえの大変さはありますが、新しい扉を開くことはワクワクします。5GやCASEなど社会構造が大きな転換期にさしかかっており、価値観も多様化していますが、新しいものが次々と生まれてくる予感に期待が膨らみます。

プロフィール

1993年
  • 古河電工入社
  • 国際本部・企画管理部配属
  • 海外の予算・売り上げの管理、為替管理に従事
1994年
  • 国際本部・第2営業部配属、電力ケーブルの中国拡販を担当
  • 4年目から中国・北京駐在
  • この時代に営業の基礎を身につける。
2002年
  • 自動車部品事業部に異動、企画管理部配属
2004年
  • 自動車部品事業部・営業部配属
  • A社の文化に触れ、大きな意識改革を遂げる。
2015年
  • 再び自動車部品事業部・企画管理部に配属

自動車部品企画管理部・企画課課長
石川 敦士