グループ力の融合とオープンイノベーションの活用

当社は「エネルギー・情報・熱」を「伝える・繋ぐ・蓄える」技術を磨いてきました。精銅・電線から始まった当社技術は、幅広い分野にすそ野を広げており、現在は、創業以来培った素材力に高周波エレクトロニクス技術を加えた「メタル」「ポリマー」「フォトニクス」「高周波」の4つをコア技術としています。そして、5Gや自動運転、人工知能、スマートエネルギー時代が到来する今、まさに当社が持つ技術、事業の融合分野がその中心に位置しようとしています。

新製品開発のスピードアップと新事業創出の加速を目的として、近年では、従来以上に当社グループ全体の力を融合させ開発力を強化するとともに、米国とEUの研究所を拠点に研究開発の国際化を進めています。さらに、グループ内の連携に加えて、大学、公的研究機関、グループ外各社様との協業によるオープンイノベーションへの取り組みを積極的に推進しています。 

「素材力で培われた技術を基盤に、人々が暮らしやすい社会の実現に貢献する」をテーマに、グループの力を結集し、またオープンイノベーションの積極的な活用により、素材技術で社会に貢献していきます。

研究開発体制のご紹介

次世代インフラ創生センター

情報・エネルギー・モビリティが融合した「次世代インフラ」を考案して社会実装を目指す組織として、2019年2月に設立しました。安全・安⼼・快適で、地球環境にやさしい社会基盤を創⽣すること、さらに、社会的受容性のあるコストで社会基盤=スマートコミュニティを実現することを目指して活動しています。

例えば、次世代モビリティを支える通信システム(5G(第5世代移動通信システム)活用)、ひととまちをつなぐ地中配線技術、非接触給電技術で、安全・安心・快適な社会の創生に貢献する活動をしていきます。

情報・エネルギー・モビリティの融合分野

まちづくり・電線地中化

情報(5G)×モビリティ

エネルギー×モビリティ

情報×エネルギー

オープンラボ「Fun LabⓇ」のご紹介

新事業創出加速に向けオープンイノベーションの取り組みを積極推進するため、2019年6月に新装オープンしました。

Fun LabⓇは、創業の地である横浜に、研究開発の中核として2016年8月に開設しました。当社の技術を展示・紹介しながら、社内外の皆様との「共知」・「共感」・「共創」を通じて新たなオープンイノベーションを生み出す空間です。オープンイノベーションとは、自社技術に他社の技術やアイディア、サービスなどを組み合わせ、新しいビジネスモデルや研究成果、製品開発等を実現する新しい取り組みです。

企業、大学、公的研究機関など様々なお客様に来場いただき、現在の事業分野を超えた技術やアイデアなどを組み合わせ、新規事業創出や新領域の研究開発を実現する活発な議論を展開しています。社外企業との共同開発で新しいビジネスを開始したり、教育機関と連携して新しい講座を開くなどする成果も出始めています。

古河電工の研究開発について詳しく見る