巻線太物事業統合、実施時期の延期について

2020年3月26日

お客様、パートナー様におかれましては、日頃より弊社商品をご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。さて、昨年9月26日公表し以降、米Superior Essex社との巻線太物事業(ポリイミドチューブを含む)統合については、今4月1日の立ち上げに向け、鋭意準備を進めてきたところでございますが、後述の状況を考慮し、事業統合開始時期を半年延期し、2020年10月1日とすることといたしましたので、お知らせ申し上げます。

皆様からは本件に大きなご期待をお寄せいただく中、私どもと致しましても実行間際のご案内となりご迷惑ご心配をお掛けすることに心よりお詫びを申し上げます。しかしながら、事業統合自体は予定通り進めることに変わりはなく、従業員一同一丸となってそのご期待に沿うべく引き続き必要な準備を進めてまいりますので、皆様のご理解ご指導を引き続きいただけますよう、衷心よりお願い申し上げます。
皆さまもご承知のように、昨今の急速な新型コロナウィルスの地球規模での蔓延により、事業統合の最終調整作業が、特に米国、マレーシアなどで滞る状況が、統合も差し迫った今3月半ばに深刻化いたしました。加えて、お客様、パートナー様、従業員を含めた安全衛生にも特段の配慮が必要との見地に立ち、あえて「エセックス古河ブランド」スタートを半年後に再設定することを今般、両社トップで決断したものでございます。
この合弁は、当社とSuperior Essex社との戦略的パートナーシップをベースにした世界規模での付加価値共創の加速を企図する戦略であり、具体的には、北米・欧州・日本や中国を含むアジア等世界市場における「エセックス古河ブランド」による巻線技術革新のリード、CO2削減を通じて長期的な環境調和に貢献するEV(電気自動車)/HEV(ハイブリッド車)向けの優れた商品・技術開発をグローバルにご提供することにより、グローバル企業としての社会的責任を果たす戦略であり、これは文字通り当社が重視するSDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)経営戦略の柱の一つです。所期のこの目的は微塵も変わるものではありません。
向こう数カ月間の情勢変化は、予測が困難ではありますが、この半年間をむしろ、リスク見極めかつより充実したスタートを切るための準備期間とも位置付け、お客様、皆様からもご指導をいただきながら、ご信頼をいただける体制整備を進めて参る所存です。
かかる情勢ゆえ、皆様の安全とご健康を心より祈念申し上げるとともに、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。

補記:なお、2020年4月から9月末までの半年間は、古河電気工業にとどまり、お客様、パートナー様との関係において、ご心配をお掛けすることのないよう、責任をもって対応してまいります。

参考