早水尚樹,森 肇

概要

青色レーザの金属加工用途への適用を目的に,日亜化学工業株式会社殿と協力し,高出力青色半導体レーザダイオードモジュールの開発を行った。日亜化学工業株式会社殿が世界最高の光出力が得られる青色レーザダイオード(LD)が封入された小型パッケージを作製し,古河電工がファイバレーザで使用される赤外波長帯のレーザダイオードモジュール(LDM)で培った技術を元にモジュール化を行った。その結果,約100 μmのコア径を持つ光ファイバから平均光出力185 Wが得られ,1000時間を超える連続駆動においてもほぼ光出力劣化の無い高信頼性を有した青色レーザダイオードモジュールを開発することができた。

上記青色レーザモジュールを制御回路及び駆動回路と接続して発振器を構成し,これをIRファイバレーザ発振器と組み合わせたBlue-IRハイブリッドレーザ発振器「BRACE®」を開発した。

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