NTTファシリティーズ様仕様HVDC用プラグインコネクタ 澁澤賞 受賞

2018年11月29日

古河電工パワーシステムズ株式会社 

古河電工グループの古河電工パワーシステムズ社(本社:横浜市、社長:西山秀美、以下当社)は、NTTファシリティーズ様と安全性、作業性を考慮したHVDC仕様プラグインコネクタ を2011年に共同開発し、2012年より販売を開始しました。これまで累計5万セットが出荷され、近年ではデータセンター、風力発電や工場向け電気設備用途など幅広い分野で採用されています。このたび上記の実績に関してNTTファシリティーズ様と共同で民間における唯一の電気保安関係の表彰である澁澤賞(用語説明参照)を受賞しました。(第63回 2018年11月20日)
※受賞者:NTTファシリティーズ様:武田様、松本様、福井様
 当社:船水、山田

左:船水、右:山田

左:船水、右:山田

背景

高電圧直流(以下HVDC)給電システムは、情報通信機器への給電電圧を上げることで、ICT機器への入力電流低減を可能にし、給電ケーブルの細経化および直流給電化による電力損失の低減を実現しました。
その反面、給電が高電圧化することで、施工時の誤接続対策、設備保全時の作業者の感電対策が喫緊の課題となっていました。
そこで当社は、従来給電ケーブルの接続に用いられていた圧着端子の代替として、誤挿入・誤接触防止機能付き給電ケーブル用コネクタ(以下、本コネクタ)を開発し、安全性と作業性の大幅な向上を実現しました。

内容

受賞内容 「誤挿入・誤接触防止機構付き給電ケーブル用コネクタの開発」

本コネクタは、給電ケーブル先端に接続されるピンプラグと、電源装置等に実装されるレセプタクル、および給電ケーブル同士 の接続で使用されるソケットプラグにより構成されます。
本コネクタは、誤挿入防止のため4種の異なる形状のコネクタ接続口が用意されており、もしも作業者が誤って異なる種類のピンプラグとレセプタクル・ソケットを接続しようとしても接続できず、 それぞれの導体部は接触しない構造になっています。
また、導体部とコネクタケースの隙間は、作業者が誤って導体部に接触(感電)しないように工夫されています。
本コネクタは、定格仕様電圧400Vで、本コネクタに接続される給電ケーブルと同等以上の許容電流、同等以下の電気抵抗を 実現しています。

用語解説

澁澤賞は、故澁澤元治博士が昭和30年に文化功労者として受賞された栄誉を記念するため、昭和31年に設けられたものです。本賞は、電気保安に尽力された博士の意を体して、広く電気保安に優れた業績を上げた方々に毎年贈られており、民間で唯一の電気保安関係表彰として各界より認められている権威ある賞です。