ケーブルの延焼防止対策製品で初のUL Verified Markを取得

2019年2月21日

株式会社古河テクノマテリアル 

このたび、古河電工グループの古河テクノマテリアル(本社:平塚市、社長:鈴木比呂輝、以下当社)は、ケーブルの延焼防止対策に用いる難燃カバー材の分野で、米国の第三者安全科学機関であるUL Inc.(本社:米国イリノイ州ノースブルック、以下UL)によるVerified Mark(以下検証マーク)を取得しました。この分野では日本初となります。

背景

電力などの主要インフラ施設、工場、プラント、ケーブル洞道、鉄道線路などでは、火災時のケーブル延焼による被害拡大防止のため、ケーブル自身またはケーブル収容部材の難燃化が求められます。
当社のケーブル難燃カバー「プロテコⓇシートP2ecoおよびプロテコⓇテープ2号(以下本製品)」は、薄く軽量な難燃ゴムでありながら、ケーブルまたはケーブルラック周囲に巻き付けることで簡単にケーブル線路の延焼防止対策が行え、全国の主要施設において長年採用されてきました。

内容

ULが提供する検証マークは、独立性を保持する第三者の立場から、製品性能に関する再現性の高い科学的な検証を行い、企業が競合製品からの差別化を図る際に用いるマーケティングメッセージとして信頼を与え、購入者の購買の意思決定に役立てるものです。
このたび、本製品を一般ケーブルに巻き付け、試験を実施した結果、難燃性能と低発煙性能が得られることが実証されました。(備考欄参照)
ケーブルの延焼防止カバーで検証マークを取得して性能を証明されたものは本製品が日本で初めてです。近年は火災や災害の多発で従来対策の見直しや強化がされていますが、今回UL Verified Markを取得したことで、施設管理者などユーザーがその対策を検討する上で、安心感をもって選択肢に加えていただけるものと考えています。

Verified Markの対象製品

建物内配線に使用する延焼防止シート及びテープ
型式名: 「プロテコⓇシートP2eco」、「プロテコⓇテープ2号」
製品特性: ケーブルに巻いて使用することで、ケーブルの低炎伝搬性及び低発煙性を補完し、着火と延焼に対する抑止機能を発揮。

備考(ULでの試験内容)

今回ULが試験に使用した「ANSI/UL 1685UL Flame Exposure test (Section 4 – 11)」では、接炎後ケーブルトレイの底面から測定する際の各試験試料のケーブルの焦げの長さ(以下:焼損)を測定することを想定しており、検証を行った結果、本製品はそれぞれ、前者が焼損 2フィート10インチ(約86センチ)、総発煙量 21.2 m2、ピーク発煙量 0.03 m2/秒、後者が焼損 3フィート2インチ(約97センチ)、総発煙量 12.0 m2、ピーク発煙量0.04 m2/秒を記録したことを確認しました。

プロテコⓇの商標は、古河電気工業株式会社のライセンスに基づき使用されています。