樹脂製チャンネル部材「プラチャン」の販売開始
〜軽量で錆びないDCクリップ専用の省施工部材〜

2019年5月21日

当社及び古河樹脂加工株式会社(本社;千葉県千葉市美浜区、社長;佐藤 隆士)は、合成樹脂製可とう電線管「プラフレキ®シリーズ」の関連製品として、新たに樹脂製チャンネル部材「プラチャン」の販売を開始しました。

背景

当社の合成樹脂製可とう電線管「プラフレキ®シリーズ」は、長尺で軽く、曲げ易く、耐久性に優れたケーブル保護管として1975年に国内で初めて当社が開発しました。以来、高い耐候性を有し、屋外で使える「プラフレキ®PFD」や、優れた整直性と耐衝撃性を有する「プラフレキ®タフスト」など製品ラインナップを拡充し、その高い信頼性の評価を頂いています。
一方、これまでは樹脂管の施工に金属製のチャンネル部材が使用されてきましたが、現場での電動工具による切断作業や、切断時のバリ取り、切断箇所への保護キャップの取付け、金属の防錆処理が必要なことから、施工の安全性と省力化が求められていました。

内容

このたび、「プラフレキ®シリーズ」のラインナップに、新たに樹脂製チャンネル部材「プラチャン」を開発し、本年2月より量産を開始しました。本製品は一般的に広く使われているD1サイズ(高さ30mm×幅40mm)のチャンネル部材としては業界初の樹脂製品となります。
本製品は、従来の固定部材の素材技術をもとに、屋内外での使用を可能とし、且つ、DCクリップ専用品として構造を最適化したことで、安全性と省施工性を実現しました。また、合成樹脂製のため、非常に軽量であり、特別な工具を使う事なく製品を連結するだけで長さの調整が可能です。さらに、仮止め機構や、脱落防止機構を備えたことで、これまで片手作業であった配管作業も両手作業が可能となり、施工後のクリップ脱落がない製品となっています。
本製品の発売によって、色調や外観、仕様の統一が可能となり、さらに塩害が想定される地区や、短期間施工が必要な工事など、防錆性や省施工性を特長として多くの用途でご使用いただけます。
今後も、当社は、ケーブルメーカーとして「プラフレキ®シリーズ」のラインナップ拡充や省力化に対応した製品開発に積極的に取り組むことで、建設現場の省施工化に貢献してまいります。

特長

  • 樹脂製で錆びないため、防錆目的の塗装やめっきが不要
  • 1個あたりの質量が50gであり金属製品の約3分の1と軽量
  • 脱落防止機構により、配管のズレなどによる脱落の心配がない
  • 製品同士が連結できることにより、製品の追加による延長が可能
  • DCクリップをチャンネルに仮止めすることで、両手がフリーな状態での配管固定作業が可能
  • 金属製品を切断時に必要であったバリ取りや端末保護キャップ取り付けが、本製品では不要

備考

当該製品は、本年5月22日(水)から3日間、東京ビックサイトで開催される「JECA FAIR 2019」に出展します。


製品のお問合せ先

古河電気工業株式会社 AT・機能樹脂事業部門機能樹脂製品部
TEL 043-244-8555

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