音・水・熱の3つの抑制効果を有した金属屋根用裏貼りフォーム材を開発
~ 3つのシールド効果で金属屋根の機能向上、用途拡大に貢献 ~

2019年9月26日

当社は、フォーム製品の新たなラインアップとして、金属屋根の「音鳴り低減」、「嵌合部の防水」ならびに「遮熱」に効果を発揮する画期的なフォーム材「シールドエースTM」を開発しました。これら3つの機能に関するご要望にお応えしたもので、金属屋根の機能向上に最適な製品です。

背景

当社が世界で初めて開発した化学架橋ポリエチレンフォーム「フォームエース®」、自己消火性を有する「フネンエース®」は、断熱性、加工性、耐薬品性に優れ、主に金属屋根の裏貼り用断熱材としてご利用頂いています。
金属屋根は、軽量・短工期により経済性に優れた屋根ですが、特に日射等による鋼板のたわみから発生する「音鳴り」、嵌合部隙間からの「漏水」、夏場屋内空間の「室温上昇」に留意を要する物件には、高価で工期を要する他の屋根材が採用されていました。
近年、建築業界が抱える人手不足と高齢化の問題から、金属屋根の上記利点が様々な用途の物件で望まれており、上記問題を解決する金属屋根のニーズが高まっています。

内容

このたび当社は、金属屋根の裏貼りフォーム材シリーズとして、新たに特殊アルミを貼合した独自の層構成により、金属屋根の課題である「音」「水」「熱」を抑制または防止するフォーム材「シールドエースTM」を開発しました。
以下に本製品の特徴を示します。

  • 日射等、高温下における鋼板自体の剛性低下を抑える(表面温度80℃で鋼板単体の約3倍の剛性を維持)ことで、音鳴りを抑制します。
  • 金属屋根の嵌合部に本製品を貼合することで、独立気泡を有するフォーム層が嵌合部のシール性を高め、雨水の侵入を防止します。
  • 本製品の特殊アルミ層が屋内空間側への輻射熱を低減し、屋内の温度上昇を抑制します。
  • 本製品は従来のフォーム材と同様の折板成形が可能です。

今後も、金属屋根用裏貼りフォーム材のトップメーカーとして、半世紀に渡り培ってきた技術を活かし、幅広くご使用いただける機能製品を提案していきます。

お問い合わせ先

古河電気工業株式会社
AT・機能樹脂事業部 機能樹脂製品部 営業部
03-3286-3195

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