ニュースリリース

古河電気工業株式会社（本社：東京都千代田区丸の内2丁目2番3号、代表取締役社長：小林敬一）は、アルミ導体の建設用電力ケーブルで、国内各地の建設現場における作業の大幅な効率化を実現しています。1月11日発売の雑誌「近代建築」に掲載された五洋建設株式会社様の記事「ヨドバシ梅田一体開発計画 ヨドバシ梅田タワー」で、当社および当社グループ会社の古河電工産業電線株式会社（本社：東京都荒川区、社長：松本康一郎）とで開発した高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」が商業施設の設備工事省力化に寄与したとして紹介されました。

「らくらくアルミケーブル」とは、導体にアルミニウム、絶縁被覆に柔軟性架橋ポリエチレンを採用した高機能型低圧CVケーブルです。この他にも様々な技術を盛り込むことにより、「質量は、従来のCVケーブルに比べて同サイズで約半分、通電容量を従来のCVケーブルに合わせ、1～2サイズ太くしても約30％の軽量化を実現」、「低温下でも剥ぎ取りやすい絶縁被覆」、「曲げやすさは従来のCVケーブルの約3倍」といった特長を有しています。また、シースの色を青にすることで、従来のCVケーブルとの識別を容易にしています。
こうした「かるい」、「かんたん」、「柔らかい」といった特長を持つ「らくらくアルミケーブル」は、既に多くの現場で使用されており、ケーブルの運搬、布設作業、ならびに端末処理作業の省力化に貢献しています。また、圧倒的な軽さは作業者による安全の確保 にも寄与しています。
ケーブル導体に採用したアルミニウムの地金価格は比較的安定しており製品価格の変動が少ないため、発注・積算業務の効率化にも貢献しています。

更に当社は、アルミ導体ケーブルの端末処理を安心して行っていただけるよう、専用圧縮及び圧着端子^（注1）及び端子台^（注2）、更には端末処理を行うための専用工具^（注3）に至るまでを一貫したシステムとしてお客様に提案し、好評を博しています。

一例として五洋建設様の手がけたヨドバシ梅田タワー建設工事 では、タワークレーン電源工事の作業時間は計画の30％減、本設用幹線工事では40％減を、いずれも計画よりも少ない人数で実現しました。「らくらくアルミケーブル」は、軽いだけでなく柔らかいため扱いやすく、延線や整線といった作業の負担が軽くなり、8の字書きもスムースに出来るなど、非常に扱いやすいと好評です。この他、多くの建設現場で、計画よりも少ない人数で早く作業が終わったとの声を多数頂いています。

1. タワークレーン用電源工事（らくらくアルミケーブル 100、150 mm²）

• 100～120 m×3条を手引きで延線。
• 作業時間が2/3に！
• 8の字書きもスムース！

2. 本設用幹線ケーブル工事（らくらくアルミケーブル200 mm²）

• 約50 m×20条を手引きで延線。
• 6名×2日の予定が4名×1日で延線終了。

当社グループは、人手不足の現場で求められている「省力化」「簡単」「扱いやすさ」「短時間」「メンテナンス低減」に貢献する商品群を「古河電工らくらく商品」と名付けて展開しています。今後、「らくらくアルミケーブル」の売上高を2024年度までに20億円に拡大する計画 です。

このたび、らくらくアルミケーブルシステムの専用サイトを開設しました。ここでは、らくらくアルミケーブルとその関連部材、工具、ならびにアルミ導体低圧分岐付きケーブル「ハイブリッドBH」といった一連のアルミ関連製品の仕様や特長、ケーブル布設や接続処理の動画等を紹介しています。

らくらくアルミケーブルシステム