古河電工「らくらくアルミケーブル」端末施工講習会を開始
~ 座学と実技により、正しい端末処理の習得・技能アップをサポート ~

2020年3月30日

  • 初めてらくらくアルミケーブルを導入するお客様にも、安全に、安心してご利用いただくため、施工講習会を開始しました。
  • アルミ導体ケーブルについての正しい知識と端末処理技能の習得により、布設現場における作業効率が向上します。
  • 人手不足や高齢化が深刻な建設現場において、らくらくアルミケーブルは「かるい」「かんたん」「柔らかい」という特長により、省力化に貢献します。

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区丸の内2丁目2番3号、代表取締役社長:小林敬一)および古河電工産業電線株式会社(本社:東京都荒川区、代表取締役社長:松本 康一郎)(以下、当社)は、お客様が高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」をご利用するにあたり、正しい端末処理の技能を取得するためのサポートプログラムとして、施工講習会を開始しました。

背景

「かるい」「かんたん」「柔らかい」といった特長をもつ「らくらくアルミケーブル」は、既に全国の建設現場で使用されており、ドラムの荷下ろし、移動、切り返しといった運搬作業のほか、繰り出しや引き込み、延線や整線といったケーブル布設作業、ケーブルのくせ取りや被覆の剥ぎ取りといった端末加工の省力化に貢献しています。こうした効果を得るためには、アルミ導体についての正しい知識を持ち、端末処理を適切に行うことが必要です。

内容

このたび開始した「らくらくアルミケーブル」端末施工講習会では、アルミ導体の端末処理を安心して行うことができるよう、正しい知識と技能を身に着けていただくことができます。

1.端末施工講習会について

講習会は、座学と実技の2部制です。
座学・実技とも終了後、理解度の確認するためのテストを実施し、合格した方には修了証を発行します。

座学
当社指導員がオリジナルテキストを用いて「専用端子の必要性」「電食対策」「酸化被膜の除去」等、お客様からご質問の多い、アルミ導体の接続を行う上で知っておいていただきたい知識について解説します。

実技
「らくらくアルミケーブル技能訓練センター」にて、当社指導員が作業デモンストレーションを行いながら、アルミ導体専用端子の組み立て手順と注意事項の説明を行った後、受講者自身で実際に端末処理を行っていただきます。

お客様の声
受講したスタッフが、実際の現場でらくらくアルミケーブルの延線から端末処理までを行い、順調に作業することができました。延線作業についても、クランクの多いルートにもかかわらず、ケーブルが軽くて柔らかいので扱いやすく、予定の約3分の2の時間で終えることができました。

栗駒電気工事株式会社様

座学講習の様子

2. 技能訓練センターについて

端末施工講習会の開始にともない、古河電工産業電線 平塚工場内に「らくらくアルミケーブル技能訓練センター」を開設しました。本センターでは、端末処理の講習だけでなく、ケーブル延線や盤への接続といった作業も体験できる設備を備えています。実際に施工を担当される電気工事業者の方々だけではなく、建物の施主、設計に携わる方も多数訪れ、製品の特長を理解できるだけでなく、「らくらくアルミケーブル」を使う場面をイメージできるとご好評をいただいています。

ケーブル延線体験

「らくらくアルミケーブル」の特長

「らくらくアルミケーブル」とは、導体にアルミニウム、絶縁被覆に柔軟性架橋ポリエチレンを採用した高機能型低圧CVケーブルです。「かるい」「かんたん」「柔らかい」といった特長があります。端末処理を安心して行っていただけるよう、専用圧縮・圧着端子、端子台、端末処理の専用工具をご用意し、「らくらくアルミケーブルシステム」としてケーブルからつなぎ込みまでを一貫したシステムとしてお客様に提案しています。

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、「世紀を超えて培ってきた素材力を核として、絶え間ない技術革新により、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。」を基本理念に掲げて、4つのコア技術(メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波)を軸に、事業活動をしています。さらに、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、当社グループの事業領域を明確にした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定し、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。