令和2年度入社式 社長 小林敬一 挨拶
~ 創業以来の信頼のバトンをつなぎ、古河電工グループを次のステージへ ~

2020年4月1日

  • 価値観を共有し、古河電工グループ ビジョン2030を通して真に豊かで持続可能な社会の実現を目指そう
  • 相手の立場になって聞き、主張することで、「言いたいことを言い合える」職場環境から大きな推進力を生みだそう
  • 一人ひとりが主役となって、「Can」を増やして「Will」を持とう

皆さん、入社おめでとうございます。古河電気工業社長の小林です。本日は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、一堂に会して入社式を行えない事は、大変残念ではありますが、ここ本社を始め、各事業所から入社式に参加されている174名の新しい仲間を古河電工グループに迎えることができ、大変喜ばしく思っております。
皆さんもご承知のように、世界情勢は刻々と激しく変化していますが、当社も大きく変化しています。特にグループ経営、グローバル化が進み、120以上の関係会社が世界中に拡がり、グループ従業員は5万人強、海外売上高比率は50%を超えようとしています。当社が1884年の創業以来、長きに亘って存続、発展することが出来たのは、先輩方から理念、文化、伝統を引き継ぎながら、常に環境変化に対応し、社会やお客様の要求、期待に応え続け、その信頼を得てきた証と言えます。今日から皆さんもその信頼のバトンを受け取る新しい仲間です。一人ひとりが、「情熱、執念、誇り」を持ち、全員が主役となって、古河電工グループを次のステージへと押し上げていきましょう。

代表取締役社長 小林 敬一

代表取締役社長 小林 敬一

新入社員の皆さんに3つのお願い

古河電工がもつ価値観への共感

当社は、「世紀を超えて培ってきた素材力を核として、絶え間ない技術革新により、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献する」という基本理念に基づいて、136年間「エネルギー・情報・熱」を「伝える・繋ぐ・蓄える」技術を磨いて来ましたが、現在、私たちを取り巻く社会は急速に大きく変化しています。この変わりゆく社会に一層貢献し続けていくために、当社グループも、進化していく必要があります。私たちがどう変わっていきたいか、そのゴールを明確に共有できるようにするため、当社は昨年度、「古河電工グループ ビジョン2030」を掲げました。その長期方針として、「古河電工グループは『地球環境を守り』『安全・安心・快適な生活を実現する』ため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る」としております。これらは、地域あるいは地球規模での社会課題を解決するためにグループ一丸となって何をしていくべきかを、国内外の若手従業員と対話を重ね、未来を徹底予想してもらい、バックキャスティングの手法で先に2030年の社会と当社グループのありたい姿を描き、練り上げたものです。 皆さんも一人ひとりが、社会の変化と新しい社会基盤とは何か、また、それらを創りあげるということを意識し、新しいビジョンを基に変革を推進していただきたいと思います。グループ理念である、「真に豊かで持続可能な社会の実現」に向けて一緒に進んでいきましょう。

相手の立場になって聞き、そして主張を

自ら目の前の課題や新しいことに挑戦することは、皆さんのやりがいや達成感につながると思います。この、新たな挑戦に必要なもの、足りないもの、自分の努力だけでは補えないものは、チームで話し合い、ときには上司の力を借り、さらには部門やグループ会社間を越えて協力していく必要があります。このような、必要なときに必要なことを声に出して言い合える関係が重要なのです。さらに、組織が同じ方向を目指していくことは大変重要です。活発なコミュニケーションの中で対話を重ねていくことで、「言いたいことを言い合える」良い職場環境が生まれ、それを繰り返していくことで関係性の質が向上していきます。こうして、組織や組織間の意識を共有し、皆が同じ方向を向くことで、大きな推進力が生まれます。古河電工グループの一員として、ぜひ一枚岩の組織を目指してほしいと思います。

失敗を恐れずに、自分の「Can」を増やし、「Will」を見つける

「Can」とは「自分ができること」、「Will」とは「自分がやりたいこと」です。これから仕事をしていくと、皆さんは自分なりの考え、意見を持ち、実際に試したい、行動したい時が来るはずです。その時、「失敗したら、周りから何と言われるだろう」「失敗したら迷惑を掛けるのでは」と恐れるあまり、行動に移せないことがあるかもしれません。しかし、失敗は決して無駄ではありません。失敗は、勇気を出して行動した証、次に繋がる経験と考えてください。新しい知識は行動や経験を通じてはじめて身につきます。失敗を恐れずに行動し続けた結果、皆さんは多くの「Can」を身に付けることができるでしょう。そして、その「Can」とは皆さんの成長そのものを表します。「企業は人なり」と言うまでもなく、企業の成長とは社員一人ひとりの成長の総和です。社員の成長なくして、企業の成長はありえません。皆さんが積み上げた「Can」が古河電工の「Can」なのです。皆さんも仕事を通じて「Can」を増やし、自分の可能性や視野を広げてください。人から、社会から必要とされるようになってください。そうすれば、結果として本当にやりたいこと、「Will」にたどり着くことができるはずです。「できること」が「やりたいこと」になる、「Can」が「Will」になる、そのような幸せな働き方をぜひ経験してほしいと思います。

当社の創業者 古河市兵衛の言葉 「3つの大切」

古河市兵衛が語っていたのは、「従業員を大切にせよ。お客様を大切にせよ。新技術を大切にせよ。そして社会に役立つことをせよ。」という言葉です。当社が1884年の創業以来、136年にわたり発展することができたのは、この言葉を我々のDNAとして大切に引き継ぐことができているからだと考えています。皆さんもこの「3つの大切」をしっかりと受け継いでいただき、共に、次の世界を作り上げる一員として、社会に役立つことをしていきましょう。

ようこそ、古河電工グループへ。皆さんの活躍を大いに期待しています。

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、「世紀を超えて培ってきた素材力を核として、絶え間ない技術革新により、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。」を基本理念に掲げて、4つのコア技術(メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波)を軸に、事業活動をしています。さらに、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、当社グループの事業領域を明確にした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定し、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。

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