令和3年度入社式 社長 小林敬一 挨拶
~ 創業以来の信頼のバトンをつなぎ、古河電工グループを次のステージへ ~

2021年4月1日

  • 対話を通した共感により、古河電工グループを次のステージに押し上げる力を発揮しよう
  • 相手の立場になって物事を考え、人と社会基盤の健康を守り、成長を支えることで社会の役に立とう
  • 一人ひとりが失敗を恐れずに「Can」を増やして「Will」を持とう

皆さん、入社おめでとうございます。古河電気工業社長の小林です。本日は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で、一堂に会して入社式を行えない事は大変残念ではありますが、ここ本社を始め、各事業所から入社式に参加されている172名の新しい仲間を古河電工グループに迎えることができ、大変喜ばしく思っています。
皆さんもご承知のように、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により都市のロックダウンも実施されるなど移動が制限され、世界中で経済活動が停滞するという、かつてない厳しい状況を私達は経験しています。個人としての生活も、感染防止に配慮するなど、大きく変化しました。そのような中、世界中の人々が新型コロナウイルス感染のリスクを経験したことにより、SDGs(持続可能な開発目標)の重要性の認識がさらに高まり、SDGsは理想論ではなく企業活動にとって実現すべき目標とすることが当たり前、と考えられるようになりました。
古河電工グループの基本理念である『世紀を超えて培ってきた素材力を核として、絶え間ない技術革新により、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。』の中の『真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献』とは、SDGsそのものと言えます。当社グループはこうした理念、文化、伝統を先輩方より引き継ぎながら、社会の変化に対応し、社会やお客様の要求、期待に応え続けてきました。今日からその一員となった皆さんもその信頼のバトンを受け取る新しい仲間です。一人ひとりが、「情熱、執念、誇り」を持ち、全員が主役となって、古河電工グループを次のステージへと押し上げていきましょう。

代表取締役社長 小林 敬一

代表取締役社長 小林 敬一

新入社員の皆さんに3つのお願い

3つのお願いに先立ち、何にも勝る重要なことをお伝えします。それは、「安全は全てに優先する」ということです。事業継続の大前提は「安全」です。社員の誰一人も災害にあわずに過ごすこと、安全が確保されていることが、当社グループが成長を続けるための大前提です。これはどんな場合においても、私達の最優先事項です。当社では「ご安全に!」と挨拶をします。皆さんも本日から古河電工グループの一員ですので、率先して、元気に「ご安全に!」と挨拶をしてください。

対話の実践

私は以前より「共感経営」を目指すことを掲げていますが、コロナ禍でコミュニケーションに制限を受ける中、対話による「共感」の重要性を再認識しました。「共感」できていないと、今までできていたことができなくなり、反対に「共感」できていると、思わぬ力を発揮することを経験しました。皆さんは、これから様々な業務に挑戦していきます。もちろん上手く対応できることばかりではありません。分からないときは分からないと伝える、上手くいかないときは上手くいかないと伝える、苦しい時には素直につらいと伝える、それらは決して恥ずかしいことではありません。分からないことや自分の努力だけでは対応できないことは、上司や先輩といった周囲の力を借りれば良いのです。必要なときに必要なことを声に出して言い合える関係が重要なのです。こうした活発なコミュニケーションの中で対話を重ねていくことで、「言いたいことを言い合える」良い職場環境が生まれ、それを繰り返していくことで信頼関係や一体感が構築され、やがて大きな推進力をもたらします。古河電工グループの一員として、対話を通じて共感しあうことで、ぜひ一枚岩の組織を目指していただきたいと思います。

相手の立場になって物事を考える

日頃私達は、「お客様が期待する品質を見える化」して、製品やサービス、技術を通じてお客様に喜んでもらえる、「コト」を提供することを意識しています。そこから、「社会に役立つことをしよう」としています。これは私達が、お客様の立場、さらには社会の目線に立って考えよう、ということです。当社が137年の長きにわたって存続、発展できたのは、お客様や社会の立場に立って物事を考え、課題を解決することによって信頼を得てきたからです。今日から皆さんもその信頼のバトンを受け取る新しい仲間です。100年以上前から変わらない思いである『人と社会基盤の健康を守り、成長を支えることで社会の役に立つ』を胸に秘め、新たな歴史を紡いでいただきたいと思います。

失敗を恐れずに、自分の「Can」を増やし、「Will」を見つける

「Can」とは「自分ができること」、「Will」とは「自分がやりたいこと」です。これから仕事をしていくと、皆さんは自分なりの考え、意見を持ち、実際に試したい、行動したい時が来るはずです。その時、「失敗したら、周りから何と言われるだろう」「失敗したら迷惑を掛けるのでは」と恐れるあまり、行動に移せないことがあるかもしれません。しかし、失敗は決して無駄ではなく、怖いことでもありません。失敗は、勇気を出して行動した証、次に繋がる成長の糧なのです。好奇心を持って色々なことにチャレンジしてください。無駄な経験というのは一つもありません。そして情熱を持って能動的に取り組めば、皆さんは多くの「Can」を身に付けることができるでしょう。そして、その「Can」とは皆さんの成長そのものを表します。企業の成長とは社員一人ひとりの成長の総和です。社員の成長なくして、企業の成長はありえません。皆さんが積み上げた「Can」が古河電工の「Can」なのです。皆さんも仕事を通じて「Can」を増やし、自分の可能性や視野を広げてください。人から、社会から必要とされるようになってください。そうすれば、結果として本当にやりたいこと、「Will」にたどり着くことができるはずです。「できること」が「やりたいこと」になる、そして皆さんのやりたいことが、多くの人々や社会の役にたつ。このような素晴らしい働き方をぜひ経験してほしいと思います。

当社の創業者 古河市兵衛の言葉 「3つの大切」

古河市兵衛が語っていたのは、「従業員を大切にせよ。お客様を大切にせよ。新技術を大切にせよ。そして社会に役立つことをせよ。」という言葉です。当社が1884年の創業以来、137年にわたり発展することができたのは、この言葉を我々のDNAとして大切に引き継ぐことができているからだと考えています。皆さんもこの「3つの大切」をしっかりと受け継いでいただき、共に、次の世界を作り上げる一員として、社会に役立つことをしていきましょう。

ようこそ、古河電工グループへ。皆さんの活躍を大いに期待しています。

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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