電力用ケーブル保護管「SFVP®」向けに開発した業界初となる可変式スペーサを発売
~ 保護管同士の適切な離隔距離を確保し、ケーブル発熱による送電効率低下を防止 ~

2025年5月20日

  • 電力用ケーブル保護管「SFVP®」向けに開発した、業界初となる可変式スペーサを5月30日に発売
  • 離隔距離を3段階で設定可能な可変式で、施工中の想定外の支障物に対して柔軟な対応が可能
  • 保護管同士の適切な離隔距離を確保し、ケーブル不通やケーブル発熱による送電効率低下を防止

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、再生可能エネルギーの地中送電に最適な電力用ケーブル保護管「SFVP®」向けに開発した業界初となる離隔距離を3段階で設定可能な可変式スペーサを2025年5月30日より発売します。

背景

2050年カーボンニュートラル実現に向けて、洋上風力発電など再生可能エネルギーの普及拡大が期待されるなか、発電適地から各電力会社の系統につなげるため数十kmにおよぶ送電線路(自営線)を設置する必要があり、敷設コストや建設現場の人手不足が課題となっています。当社では、これらの課題を解決すべく、再生可能エネルギーの地中送電に最適な電力用ケーブル保護管SFVP®を2024年1月より販売していますが、ケーブル不通やケーブル発熱による送電効率低下などの防止に向けた保護管の離隔管理が重要視されるなかで、施工条件に合わせて柔軟に離隔距離を確保することが可能な部材に対する顧客からの要望が高まっていました。

内容

このたびSFVP®向けに開発した業界初となる可変式スペーサを2025年5月30日より発売します。本製品はSFVP®の各サイズに対応しており、先行してφ130タイプとφ150タイプ向けスペーサを発売します。保護管同士の適切な離隔距離を確保することで、ケーブル不通やケーブル発熱による送電効率低下などを防止することができます。業界では初めてとなる、離隔距離を250mmから350mmまで3段階で設定できる可変式で、施工中に想定外の支障物が現れても離隔距離を調整して回避することができます。
当社は今後も電線ケーブル用可とう管路材のトップメーカとして埋設管・露出管や関連製品の技術開発に取り組み、信頼性の高い製品を提案してまいります。

可変式スペーサによる離隔距離(SFVP®サイズ別)
SFVP®のサイズ 離隔距離1 離隔距離2 離隔距離3
φ130タイプ 250mm 300mm 350mm
φ150タイプ 270mm 300mm 350mm

(注) 離隔距離とは管中心距離を指す。φ200に応じたタイプは後日発売予定。

離隔距離の違い

『SFVP』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。

製品ページ

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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