組立式樹脂製ハンドホール「ROM-Box™」の鉄蓋タイプを発売
~ T-8の耐荷重性能を有し、工場構内・発電所などの車両通行場所にも設置可能に ~

2025年9月30日

  • 組立式樹脂製ハンドホール「ROM-Box™」の新たなラインアップとして鉄蓋タイプを本年11月1日に発売
  • T-8の耐荷重性能を有することから、工場構内・発電所・駐車場などの車両通行場所にも設置可能
  • 鉄蓋タイプにより軽量な樹脂製ハンドホールの活用範囲が拡大され、さらなる工期短縮や作業負担軽減

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は組立式樹脂製ハンドホール「ROM-Box™」の新たなラインアップとして、T-8(注)の耐荷重性能を有する鉄蓋タイプを追加し、本年11月1日に発売します。

背景

建設業界では、少子高齢化や熟練技術者の大量引退などで深刻化する人手不足が、団塊世代が75歳以上となる2025年問題によってさらに加速すると予想されることから、施工現場での省人化が急務となっています。ケーブルの地中埋設工事においては、使用されるハンドホールが一般的にはコンクリート製であることから施工負荷が大きく課題となっています。
こうしたなか当社では、大型トラックや重機の進入が難しい都心部や山中の施工現場でも人力で搬入できる軽量な組立式樹脂製ハンドホールROM-Box™(樹脂蓋タイプ)の提供を通じて、工期短縮や作業負担軽減に貢献してきましたが、施設内の車両通行場所にも設置できるタイプに対する顧客の要望を受けて、開発に取り組みました。

内容

このたび、組立式樹脂製ハンドホールROM-Box™の新たなラインアップとして鉄蓋タイプを追加し、本年11月1日に発売します。
ROM-Box™の樹脂製の本体は同等サイズのコンクリートハンドホール(縦600mm×横600mm×高さ600mm、約500kg)と比較して1/7程度の重量(全体約67kg / 1部材23kg以下)と軽く、段積みしてクリップとボルトで固定するだけで組み立てられるため、作業者のスキルによらず安全に施工することができます(図3・4)。本製品は、軽量な樹脂製の本体部分と高強度な鉄蓋(従来タイプは樹脂蓋)で構成され、T-8の耐荷重性能を有することから、公道以外の工場構内や発電所、駐車場などの車両通行場所にも設置することが可能です。これにより軽量な樹脂製ハンドホールの活用範囲が拡大され、さらなる、工期短縮や作業負担軽減につながります。
当社は今後も社会インフラを支える製品の開発を通じて、安全・安心・快適な社会の実現に貢献してまいります。

表 鉄蓋タイプと樹脂蓋タイプの比較(幅600×600mm、高さ600mmの場合)
  鉄蓋タイプ 樹脂蓋タイプ
耐荷重

T-8

歩行者荷重

蓋の質量

22.5kg

13kg

合計質量

66.5kg

50kg

(注) T-8:国土交通省大臣官房長官営繕部 公共建築設備工事標準図(電気設備工事編)に記載されている規格であり、8トン車両の通行を想定したもの。

『ROM-Box』は古河電気工業株式会社の商標です(出願準備中)。

組立式樹脂製ハンドホール「ROM-Box™」

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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