桑原諒介, 丸山 悟, 茂森直登, 大竹陽介, 松浦正樹, 越後雅邦, 末海 竜

概要

近年,SDGs達成や2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みが活発となっており,エネルギー構造の変革に注目が集まっている。中でも洋上風力発電は2040年に発電量を30 ~ 45 GWとする目標が政府より掲げられており,それに伴う海底電力ケーブルの需要が高まっている。また,洋上風力発電は風況の良い北海道や東北,九州地域への集中的な導入が想定されているため,電力大需要地である首都圏や関西圏へ送電するための長距離海底送電網の整備が計画されるなど,海底電力ケーブルの重要性はこれまでよりも増している。当社では,これらの需要に応えるべく多方面からの技術開発を行っており,本論文では,近年の海底電力ケーブルの開発状況や今後の技術動向について述べる。

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