Zoltán Várallyay, Zoltán Papp, Bálint Várady, Gábor Varga

概要

本論文は,光ファイバ内の非線形伝搬に関連した旧知の研究課題を再考察し,既存の解法を見直すことで,さらに開発発展させるための新たなアイデアを提案するものである。このような開発のほとんどは,何年も前に作られた光ファイバのパッケージ・ソフトの使い勝手に関するものであるが,光ファイバを扱う人々の間では,設定が容易なソフトウェアへの需要が高まっている。光ファイバ光学に基づいた装置を設計するためには,光ファイバに関連したシミュレーションが必要であることは言うまでもない。しかしながら,この目的のための市販光ファイバソフトウェアツールは,扱いが容易ではなく,また多くの場合,重要な機能に欠けている。パラメータ設定の影響を即時に認識しつつ光学部品を容易に設計に追加する,という我々のコンセプトは,このような欠落のあるソフトウェアツールにとって代わるものである。このプロジェクトは,昨年半ばにFETI社内の新規プロジェクトとして自発的に開始されたものである。現在,定められたデータ構造に対して十分に機能するコードの基盤技術を確立し,必要に応じてさらに複雑な特性をソフトウェアに追加することが可能となった。このソフトウェアのすべての要素が,広範囲にわたって試されることを期待している。

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