インドネシア共和国 150kV高圧海底電力光複合ケーブル敷設契約受注の件

2013年5月14日

株式会社ビスキャス 

株式会社ビスキャス(以下「ビスキャス」)は、現地会社3社と共同で、インドネシア共和国の国営電力会社PT. PLN(以下「PLN」)から同国バタム島−ビンタン島間を結ぶ150kV高圧電力光複合海底ケーブル敷設契約を受注しました。受注金額は約35億円で、完工は2014年5月を予定しています。

このたびのプロジェクトは、インドネシア共和国北部のリアウ諸島内のバタム島で発電された電力の剰余を、リゾートで有名で工業化も推進されているビンタン島へ送電するためのもので、ビスキャスは、両島を結ぶ高圧電力海底ケーブルの供給から敷設工事までをフルターンキー方式で請け負います。ビスキャスが本プロジェクト向けに製造・納入する海底ケーブルは、光ファイバケーブルを複合した150kV3芯架橋ポリエチレン(XLPE)絶縁ケーブルです。

ビスキャスは、これまでも同国において海底ケーブルを利用した送電網の整備に貢献しており、このたびの受注は、ビスキャスの高圧海底電力ケーブルの供給実績とプロジェクト遂行能力が高く評価されたことによるものと考えております。

インドネシア共和国は、現在、年率6%を越える経済成長を続けており、旺盛な電力需要の増加を背景に電力設備の増強を進めております。同国は世界有数の島嶼国であることから、これらを結ぶ海底ケーブル案件も複数計画されております。また、アセアン諸国は、電力相互連携を図る目的で諸国内連系送電線構想を立てており、バタム島とシンガポール間の海底電力ケーブルを利用した送電線の建設も検討の対象となっております。当社は、今回の受注を契機にインドネシアでの同種案件の受注に向けた取組みを強めるとともに、今後とも海底ケーブルビジネスをグローバルに展開していく所存です。

株式会社ビスキャス概要

本所在地 東京都品川区東品川4-12-2
設立 2001年9月
会社概要 古河電気工業株式会社及び株式会社フジクラの電力事業部門の合弁会社として設立。国内外向け地中送電線、架空送電線及び配電ケーブルの製造・販売