スーパーパワー社の超電導限流機(SFCL)への取り組み

2014年4月25日

SuperPower 

スーパーパワー社は、第二世代の高温超電導(HTS)線材をアプライド・マテリアルズ社の超電導限流器システム(以下、SFCL)に納入しました。

このSFCLは、ニューヨークにあるセントラル・ハドソン・ガス電力社(セントラル・ハドソン社)が所有し運転しているナップスコーナー変電所に据え付けられ、システム試験が実施されます。この性能データは、一年間継続した後、ニューヨーク州公共事業委員会に報告される予定です。

高温超電導線材を使用したSFCLは、配電線網や送電線網の事故時の異常電流をカットし、電力網全体を保護する機器です。電力供給システムの安定度と効率を向上させ、広域停電を防止すると共に局所的な障害を減らし、さらに事故が発生した場合の回復時間を短縮させることが可能になります。

数年前、ニューヨーク市が大型ハリケーンにより、大規模な停電となり、ニューヨーク市周辺の電力網強化の必要性が高まり、本プロジェクトが開始されました。

「米国の電力インフラは、すでに50年以上経った物が多く、新しい設備投資の時期にあります。SFCLのような超電導線材を通じて、電力インフラを強化し、安心、安全に貢献出来れば幸いです。」スーパーパワー社の社長、白坂有生はコメントしています。

スーパーパワー社の超電導線材を用いたプロジェクトは、ほかにもECCOFLOWと呼ばれるものがありヨーロッパの5電力会社を含む15のヨーロッパ機関のチームによって試験が行われています。

お問い合わせ

Mickey Lavicska, Associate Director of Marketing & Sales SuperPower Inc.
450 Duane Ave., Schenectady, NY 12304 USA
Tel: +1 (518) 346-1414 ext. 3070
E-mail: mlavicska@superpower-inc.com

スーパーパワー社について

スーパーパワー社(SuperPower Inc)は、当社の子会社です。スーパーパワー社は2000年3月に創業し、高エネルギー密度や高磁場または環境に優しい特性が重視される、エネルギー、医療、交通、研究等のセクターを含む各種用途向けの高温超電導(HTS)技術の開発・商品化を行っています。詳しくは ウェブサイト をご覧ください。