建機・農機等向け「周辺監視レーダ」の量産開始
~世界トップレベルの検知機能でより安全な現場づくりに貢献~

2020年2月26日

古河AS株式会社ロゴ 

  • 近年、モビリティ社会に向けた建機・農機等の無人化や自動運転化が進み、作業中の事故の未然防止が課題となっています。
  • 建設業・農業・輸送業等の現場での安全性確保に寄与するレーダの量産を開始します。
  • 当社独自の「パルス方式」車載用周辺監視レーダの応用により、広角度・広範囲で検知が可能です。

古河電工グループの古河AS株式会社(本社:滋賀県犬上郡、代表取締役社長:阿部茂信)は、来たるべきモビリティ社会において安全・安心を最上位に位置付け貢献していく方針のもと、車載用ワイヤーハーネスおよび機能部品等をグローバルに供給しており、このたび車両系建機・農機等向け周辺監視レーダを開発し、本年6月より量産を開始いたします。

背景

建設業・農業・輸送業等の分野では就労者の高齢化や人手不足が深刻化しています。それに伴い、建機・農機等の無人化や自動運転化が進んでいる中、作業中の事故の未然防止に向けた取り組みが課題となっています。そうした中、当社は世界トップレベルの検知性能と安定性能を有する、当社独自の「パルス方式」を採用した車載用周辺監視レーダ(注1)を応用し、工場屋内外や土木・建設現場など様々な環境下で、近距離でも広角度で車両周辺の死角に存在する人や障害物をより正確に検知するレーダを開発いたしました。

(注 1)次世代版「24GHz周辺監視レーダ」
準ミリ波帯を継続して用いることで、バンパ内の搭載性にて自由度を維持しつつ、パルス方式により速度分解能を4倍以上に高め、ミリ波周辺監視レーダ相当の分解能を実現。ミリ波周辺監視レーダでは実現が難しい、遠方検知と近傍/極近傍検知(~2m程度)の両立を図り、検知距離の克服に成功。
※古河電工プレスリリース(2018.10.29)より引用
世界トップレベルの検知性能、次世代版車載用「周辺監視レーダ」を開発

製品の特長

当社独自の「パルス方式」採用により、オペレーター死角ゼロ化を目指す

パルス方式は、距離と相対速度を時間軸と周波数軸の2軸で検知するため、広角度(±60°)かつ広範囲(0~75m)において、障害物・人などの複数物標に対して個別に距離や相対速度を検知することができます。狭域・広域ともに個別の障害物の分離検知が可能となるため、近距離または離れたところで壁沿いに人が歩いている場合も、壁と人を検知し分けることができます。

同一製品で複数車両に展開可能

独自のシステム構成により、同一の製品を異なる種類の車両に適応できます。

使用環境に合わせた検知性能にカスタマイズ対応が可能

周辺を監視する方式は、レーダ以外にもカメラやレーザ、超音波などがあります。この中でも、レーダは耐天候性(雪・雨・霧)や耐日射性能(昼・夜・逆行)に優れています。そのため、使用環境(野外、工場の屋内外、土木建設現場等)や周辺環境(障害物、距離)、対象物に適した検知性能となるよう、顧客のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

古河AS株式会社概要

設立 1950年11月
資本金 1億円
代表者 代表取締役 阿部 茂信
本社所在地 滋賀県犬上郡甲良町尼子1000
主要製品 ワイヤーハーネス、関連電装部品、車載用機能製品
古河電工持株比率 100%

製品のお問合せ

古河AS株式会社
営業本部 営業企画部 03-3286-3355(直通)