国内銅箔事業部門生産拠点の全電力を実質再エネ化
~ カーボンニュートラル実現に向け、バリューチェーン全体でのCO2削減に貢献~

2022年4月18日

  • 銅箔事業部門の生産拠点である今市東工場で4月より実質的再生可能エネルギー由来電力を導入
  • 同工場の電力使用にともなう年間CO2排出量(スコープ2)相当の最大約3万トンを削減見込み
  • 当社の電解銅箔は使用済み銅電線をリサイクルして製造されており、今回の導入により地球環境負荷の極めて少ない電解銅箔が実現

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:小林敬一)は、東京電力エナジーパートナー株式会社の「グリーンベーシックプラン」(注1)を契約し、本年4月より銅箔事業部門 今市東工場(栃木県日光市)に導入します。同工場ではすでに太陽光発電を導入していますが、本契約による電力使用にともなう年間CO2排出削減量(スコープ2(注2))は年間最大約3万トンを見込んでいます。

背景

古河電工グループは2021年に「古河電工グループ 環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素社会への貢献としてバリューチェーン全体での温室効果ガス排出削減を掲げています。これまでグループをあげて、国内外での水力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用を推進しており、銅箔事業部門でもすでに太陽光発電設備を設置しています。
銅箔事業部門では、電気自動車などに搭載されるリチウムイオン電池の集電体や携帯電話などの各種モバイル機器やサーバー・ルーター等の情報通信機器に内蔵されているプリント配線板用の高機能な電解銅箔を製造しています。電解銅箔は電気分解で銅を析出して製造を行っており、加工に多くの電力を消費します。電気自動車等に使用される電池・回路材料においても、製品の原料から廃棄にいたる温室効果ガス排出抑制の機運が高まっています。このたび購入電力についても実質的再生可能エネルギー由来電力を導入することにより、電解銅箔の製造時に発生するCO2を大幅に削減します。

内容

当社の電解銅箔は使用済み銅電線をリサイクルして製造されており、今回の実質的再生可能エネルギー由来電力導入の開始により、地球環境負荷が極めて少ない電解銅箔が実現可能となります。ライフサイクル全体の環境負荷を定量評価するLCA(Life Cycle Assessment)において、製品の原料調達から廃棄・リサイクルまでトータルでのCO2排出抑制に貢献します。
今後もカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速し、バリューチェーン全体でCO2排出量を削減することなどを通じて、お客様への価値提案に繋げてまいります。

(注 1)グリーンベーシックプラン:全電源平均電力にFIT非化石証書(トラッキング付)および再生可能エネルギー指定の非FIT非化石証書(電源属性情報有)を組み合わせたRE100対応の実質的再生可能エネルギー由来電力です。2022年度(2022年4月から2023年3月)の契約を行い、今後継続的に更新を検討します。

(注 2)スコープ2:自社が購入した電力、熱などの使用による間接排出

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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