令和4年度入社式 社長 小林敬一 挨拶
~ ともに成長し、古河電工グループを次のステージへ ~

2022年4月1日

  • 謙虚な姿勢と感謝の気持ちを忘れずに、素直な心で成長しよう
  • 困難に遭遇しても、夢や情熱を抱き、諦めない姿勢を持ち続けよう
  • 一人ひとりが失敗を恐れずに「Can」を増やして「Will」を持とう

皆さん、入社おめでとうございます。古河電気工業社長の小林です。本日、希望に満ちた新入社員の皆さんを古河電工グループに迎えることができ、大変喜ばしく思っています。ここ2年ほど、新型コロナウイルス感染症の影響で、新入社員の皆さんが一堂に会することは叶いませんでしたが、本日は本社に159名の新しい仲間を迎えることができ、心からのお祝いと歓迎の意を表します。
皆さんもご承知のように、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は世の中の常識を大きく変えました。テレワークに代表されるように社会全体のデジタル化が加速され、ESG経営やSDGsへの関心も高まりました。また、世界規模の物流混乱などにより、サプライチェーンの見直しなどの必要性も高まっています。
このように、想像を超えるスピードで環境が大きく変化する中、当社グループは社会に生かされてきた会社から、自ら価値を提供し、積極的に変革する企業グループに変わることで、社会課題を解決する企業グループとして、社会になくてはならない存在になっていきます。
当社グループの基本理念は、『世紀を超えて培ってきた素材力を核として、絶え間ない技術革新により、真に豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。』であり、古河電工グループ ビジョン2030は、『地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。』です。いずれもSDGs達成と目指す方向は一致しています。SDGs達成に向け、世界では気候変動やカーボンニュートラルへの対応、人権問題が注目されています。これらの課題はどれも簡単なものではありませんが、社会課題解決の当事者として成長し、古河電工グループを次のステージへと押し上げるために、共に進んでいきましょう。

代表取締役社長 小林 敬一

代表取締役社長 小林 敬一

新入社員の皆さんに3つのお願い

3つのお願いに先立ち、何にも勝る重要なことをお伝えします。それは、「安全と健康は全てに優先する」ということです。事業継続の大前提は「安全」です。社員の誰一人も災害にあわずに過ごすこと、安全が確保されていることが、当社グループが成長を続けるための大前提です。また新型コロナウイルス感染症の流行で、「健康」の尊さを改めて実感しました。素晴らしい能力があっても、身体的・精神的・社会的に良好な状態でなければ、その能力を存分に発揮することはできません。健康でワクワクしながら働くことができれば、より充実した社会人生活となるはずです。「安全」と「健康」はどんな場合においても、私達の最優先事項です。安全第一かつ自らのウェルビーイングを高めるために健康第一を意識することをお願いします。当社では「ご安全に、ご健康に!」と挨拶をします。皆さんも本日から古河電工グループの一員ですので、率先して、元気に「ご安全に、ご健康に!」と挨拶をしてください。

素直であること

これから仕事をする上で、ご自分で理解できることもあれば、上司や先輩からアドバイスや指摘を受けることで気付くこともあるでしょう。そのアドバイスや指摘を素直に受け入れた上で、自己の成長に向けて努力することはとても重要です。また、分からないときや上手くいかないときは苦しいと素直に伝えましょう。それは決して恥ずかしいことではありません。謙虚な姿勢を持つ素直な人ほど、吸収が早く、成長するスピードも速いと思います。素直な心でいると、周囲の応援を得て、自然と情報や知恵が集まってくるものです。素直な気持ちをいつまでも大切にしてください。

頑固である(諦めない気持ちを持つ)こと

新しいことへの挑戦や正しいと信じる道を進もうとすると、困難に遭遇することは多々有ります。最初は夢や情熱が勝っていても繰り返し困難に遭遇すると、無難な方に流されそうになります。皆さんには、現状を変えたり信じる道を進んだりするときに困難に遭遇しても、「未来を創る」「現状を変える」という夢や情熱を抱き、諦めない姿勢を持ち続けてください。

感謝の気持ちを持つこと

皆さんが今日という日を迎えられたのも、様々な方の支えがあってのことです。ご家族や友人など、いまいちどお世話になった方々への感謝の気持ちを思い起こしてください。これから社会人生活が始まると、多くの方々と接します。お客様や御世話になった方に感謝をするのは当然ですが、同僚・先輩・上司などと接する時も、常に相手の立場に立って物事を考え、感謝の気持ちを持って接していれば、やがて信頼できる仲間となって、支え合えるようになります。謙虚な姿勢と感謝の気持ちを忘れないでください。

ここからは、人生の先輩として、私から皆さんにエールを贈ります。それは、「失敗を恐れずに、自分の「Can」を増やし、「Will」を見つけてほしい」ということです。「Can」とは、「自分が出来ること」、「Will」とは、「自分がやりたいこと」です。これから仕事をしていくと、皆さんは自分なりの考えや意見を持ち、実際に試したい、行動したい時が来るはずです。その時、「失敗をしたら周りから何と言われるだろう」「失敗をしたら迷惑を掛けるのでは」と恐れるあまり、実際に行動に移せないことがあるかも知れません。しかし、失敗は無駄ではなく、怖いことでもありません。失敗は勇気を出して行動した証、次に繋がる成長の糧なのです。好奇心を持っていろいろなことにチャレンジしてください。そして情熱を持って能動的に取り組めば、皆さんは多くの「Can」を身に付けることができるでしょう。そして、その「Can」とは皆さんの成長そのものを表します。企業の成長とは社員1人ひとりの成長の総和です。社員の成長なくして、企業の成長はありえません。皆さんが積み上げた「Can」が古河電工の「Can」なのです。皆さんも仕事を通じて「Can」を増やし、自分の可能性や視野を広げてください。人から、社会から必要とされるようになってください。そうすれば、結果として本当にやりたいこと、「Will」にたどり着くことができるはずです。「できること」が「やりたいこと」になる、そして皆さんのやりたいことが、多くの人々や社会の役に立つ。このような素晴らしい働き方をぜひ経験してほしいと思います。

当社の創業者 古河市兵衛の言葉 「3つの大切」

古河市兵衛が語っていたのは、「従業員を大切にせよ。お客様を大切にせよ。新技術を大切にせよ。そして社会に役立つことをせよ。」という言葉です。当社が1884年の創業以来、138年にわたり発展することができたのは、この言葉を我々のDNAとして大切に引き継ぐことができているからだと考えています。皆さんもこの「3つの大切」をしっかりと受け継いでいただき、ともに次の世界を作り上げる一員として、社会に役立つことをしていきましょう。

ようこそ、古河電工グループへ。皆さんの活躍を大いに期待しています。

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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